□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています 「 鼓童 」

【2】  家づくり雑記帖 「 外壁の藻  」

【3】 家づくりのことば  「 ナンド 」

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【1】 こんな感じに過ごしています 「 鼓童 」

先週の7日 土曜日に葉山の海開きがありました。
丁度その日は 私と空ちゃんだけでお留守番。午前10時に海開きを告げる花火がドンドン!とあがると 空ちゃんは一目散で久保のデスク下に身を潜めました。外見は立派な若い雄のゴールデンレトリバーなのですが ファスナーを開けると・・そこには小さな仔犬が隠れていのではないかと笑ってしまうくらい空ちゃんの心臓はビビりさんです。

そんな次の日の日曜日 朝方は小雨が降っていたものの 次第に晴れて絶好の海日和!になりそうでしたが 友人に誘われていた「打男-DADAN」という和太鼓のステージを 神奈川芸術劇場(横浜)に観に行ってきました。

IMG_6310 DADAN

歌舞伎の女形で有名な坂東玉三郎さんが演出した 太鼓芸能集団“鼓童”の中から選ばれた8人の太鼓打ちが演じるライブなのですが 当日まで舞台の上には玉三郎さんも女形で出演するのだとばかり思っていて 「玉三郎さんはでないから。」と友達に笑われたほど 私はあまり予備知識のないまま席に着いてしまいました。

席はステージから随分と離れた3階席で 高所恐怖症の気がある私は「この劇場は耐震設計がなされておりますので・・。」というアナウンスを聞いても 空ちゃんに負けず劣らずビビってしまいました。演奏開始で客席が暗くなり ステージにライトが照らされると高さが一層リアルに感じられ失神しそうでしたが 鍛え抜かれた身体つきの色男達が現れ まずは太鼓ではなく 竹の筒を木琴のように並べた楽器を その身体つきから想像できないようなゆったりと夏の海辺で聞いたら気持ちが良さそうなメロディを奏でるのを聞いているうちに 段々と心が穏やかになっていきました。

そうして気分がよくなってきたところで お次は町内のお祭りでもよく見かけるような平置き型の小さな太鼓の演奏が始まりました。舞台ギリギリに並んだ太鼓の前に しゃっきと座った太鼓打ち達が 先ほどのゆったりとしたリズムから打って変わって バチや素手 鈴の入った袋を使い素早い拍子で太鼓を叩いていくと お客さん達の気分も次第にあがっていくのがわかりました。
そんな様子を察するかのように 今度は先ほどより3倍はある大きさの太鼓が 3つだけステージ中央に現れました。
演奏開始時には 黒いタンクトップを着ていた太鼓打ちですが いつのまにかそれは脱ぎ捨てられていて 筋肉隆々の3人の男たちが入れ替わりながらドンドコと力強く太鼓を打ちつける姿に私はすっかり魅了され 高さの恐怖も忘れて前のめりになりながら夢中で見入ってしましました。

完全にボルテージが上がっていたのですが その熱を少し冷ますように途中お客さんも巻き込んだコミカルな場面もあったり 演者自らハンディカメラを持って 顔や筋肉が紅潮していく様子や汗が流れ飛び散るのを ステージ後ろの画面に映し出し まるで近くで見ているかのような感覚になる場面もあって そこは玉三郎さん演出ならではの楽しさなんだそうです。

そしてクライマックスにはお待ちかねの大太鼓がステージに現れました。 鼓童の中でもっとも力のある太鼓打ちが両足を踏ん張り大手を振り上げ もの凄い気迫で太鼓を打つ姿と その気迫に微動だともしない大太鼓の立ち姿・・静と動のコントラストに完全ノックアウトされ すっかり惚れてしまった私と友達は 会場を後にしてもずっと「あ~太鼓叩きたい。」とはしゃいで和太鼓の教室に通うかとまで言い出しました。
でも小学生の頃 鼓笛隊の小太鼓に憧れテストに落ちたことがあるので 私は太鼓打ちには向いていないですが・・・。

それは冗談としても スピーカーを通さない生の音の迫力は本当に素晴らしいものでした。
またぜひ機会をつくって 色々な演奏会に足を運びたいと思います。 

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【2】家づくり雑記帖 「 外壁の藻  」

こんにちは、設計の田中です。

最近、外壁に藻が生えて困っているという相談を受けました。
数年前にも別の方から同じ様な相談を受けた事がありまして、その度に自分達なりに調べてみたり、各方面の方々に見解を聞いてみたりしています。
今日はそんな藻の生体と対処方について書いていこうと思います。

一般的に藻とは、苔やシダ、菌類にも分類されない植物の総称の藻類と呼ばれるものですが、それを更に広く曖昧な呼び方をした場合に藻という表現になるそうです。藻類は種類がとても多く、また植生も多種多様です。その中には日本人が毎日の様に食する海苔、昆布、ワカメも含まれています。また、建築材料として使われている珪藻土や、コンクリートの元になっている石灰も元々は藻類が堆積したものです。

藻類は水分の多い環境で光合成を行い生息していますが、その藻類の生息範囲は、海水、淡水、土壌、岩や木の表面など様々で、それ以外にも氷の表面や氷の中などの低温な環境から、温泉地のような高温な環境でも生息する種類があるそうです。多くは水中で生息しているようですが、地上で生息する藻類は気生藻類と呼ばれています。本来、水中で暮らしていた藻類が、敢えて水分の少ない地上を生息域と選んだとのことで、生命力は強いと考えられてもいるようです。

北側の外壁などに付着する藻類は、感覚的にいつもジメジメしている環境だから生えやすいと想像できますが、正確には植物ですので栄養素と水分と太陽光がそろうことで生息可能となります。人間の感覚で、外壁が乾燥しているようでも、ちょっとした隙間に埃が溜り、そこに栄養素を見つけ、大気中に含まれた水分が夜間に結露をおこし水域をつくり。昼間は太陽光を浴びながら、見た目は乾燥している。ほんの一例ですが、その様な状態が続くと、付着する基材がツルツルしていて、ジメジメしていなさそうな塗装済のガードレールなどの鉄であっても藻は生えてしまいます。

そんな藻ですが、特に理解が難しいのは隣の家には藻が生えていないのに、我が家だけ生えているというパターンです。正直、これは明快な説明を見つけたことも聞いたこともありません。実際、いつも乾燥していそうな屋根の上であっても、隣同士で藻が生えている家と生えていない家があるのを見たことがあります。

また次に浮かんでくるのが、藻が生えたままだと家に害はありますか?という質問です。長期で考えると藻が水分を蓄えやすくなるので、木材の場合は腐りやすくなることもありますが、外壁の水はけが良い部分などは急に腐ってしまうことはありません。ですので頃合いを見て、お手入れとして繁殖を進ませないというのが良い対処方法だと思います。

お手入れの方法としては、脚立で届く範囲でしたら水を流しながらタワシで軽くゴシゴシ。意外に簡単に落ちますので、多少広い範囲であってもこの方法で取り除くのが一番効果は高いと思われます。高い場所など危険な場合は、家庭用の高圧洗浄機で洗い落とすというのも有りだと思います。藻は、一度取り除いても数年後また生えてくるケースが殆どです。その為、なるべく深い隙間に入り込む前の表面に生えているうちに取り除くことがお勧めです。既に元々の塗装が剥がれてしまって藻が生えてしまっている場合は、塗装屋さんに頼んで高圧洗浄を行い塗装を新たにしてもらって下さい。

藻は、生態系の中では風に胞子を乗せて飛ばす森の開拓者なんだと僕は思います。開拓者の藻はどこからともなくやって来ます。自然素材などの環境負荷が少ない材料の場合、表面が平滑でないものや保水力のあるものが多く藻が生えやすい環境になります。その為、藻が生えにくい環境は作れてたとしても藻が生えないようにすることは難しいものです。
少しだけおおらかな気持ちでお手入れをしながら、長く家を愛していけるといいなぁっと思っています。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」 

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ ナンド

普段聞きなれていても文字(漢字)になっていると、それとは解らずに読めないことばって結構ありませんか。
今回紹介する、ナンドはその1つではないでしょうか・・・。

と言うのも、何度か紹介しています私の実家は、平屋で建てた時から数十年後に増築をしましたので、和と洋が織混ざった仕様や造りを見る事が出来ます。ですから、ナンドと呼ばれる部屋?スペースもあって「ナンドって何?」と聞かれれば、それとなくお答えすることはできます。
ですが、先日「これ(納戸)・・って何か知っている?」と漢字を見せられた時、答えるまでに少し間が・・・空いてしまいました。
「ナンドでいいですか?」とヒヤヒヤしながら答えると、おぉ読めた!と言う表情で「知ってたかぁ。」と言われました。

納戸とは、室内にある収納のための部屋の事です。押し入れなどとは違って、3畳~4畳ほどの広さがあり、衣類用タンスや家財道具を置いて、人も出入りできるため物の出し入れが簡単で、その場で洋服を着替える事もできます。

不動産広告では、基準法上居室として認められない空間を納戸等と表記することになっているそうなのですが、最近では「サービスルーム」と間取り図に表記されることが増えていて、さらには「DEN」と言うお洒落な響きの新しいことばで表わされることもあるそうですから、すっかり納戸という漢字を目にする事も減ってしまい、耳で聞いて解ってもそれが漢字ではわからないことも増えてきていると、私たちは推測してみました。

設計をしている2人は建築用語はあたり前の知識ですが、打合せ中、クライアントに見積書や図面に使われていることばに疑問が出ないよう、立場の近い私に確認をしているそうなんです。
と言う事は、私はいつまでもピュアなままでいたほうが、良さそうですね。 

○納戸(なんど)
 住居において収納を目的として設けられた部屋。民家における寝室 (建築学用語辞典 岩波書店より)

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美  

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