■ 第223号 ■ 家づくり雑記帖 「通気工法」

□・・───────────────2021年05月01日

木の家を知る・建てる・暮らす (家づくり雑記帖)

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉を中心に無垢の木と自然素材で注文住宅とリフォームをしてきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
ここ最近、付き合いの長い材料屋の営業さんが何人か、コロナ禍で遠慮しつつも訪問されました。そこで共通して出た話が「裏に隠れてしまう部分に使う材料を省かず施工している会社が少ない」というものでした。そこで今日は外壁が仕上がると見えなくなる「通気工法」について書いて行きたいと思います。

木造住宅の工事では、基礎工事後が終わり、上棟まで終了すると優先的に進められるのが、屋根工事と外壁工事です。それは雨の多い日本では、なるべく構造躯体を濡らさないように屋根と外壁の雨仕舞が完了させてから、内部の工事を進めたいからです。日本の気候風土にあった伝統とも言える工程になります。

屋根や外壁工事を行う際には、通気層という空気層を設け、雨が直接当たる屋根や外壁の仕上材と構造躯体が直接触れないようにします。そうすることで、構造躯体に雨が侵入しにくくなり、空気層内に上昇気流を発生さることで、躯体が常に乾燥した状態を保ち易くし、壁体内の温度の上昇も抑える効果も得られます。

この工法を通気工法と呼び、一般的に建物の断熱性や耐久性を維持する為に行う工法です。

建物の形状によって様々ですが、通気層の空気の入り口は、屋根の先端や軒天、外壁仕上げ材の最下部の事が多く、空気の出口は、屋根の最上部だったり、壁の最上部だったり、壁の中を通る空気を屋根までつなげる事もあります。
通気層の空気は、日中に空気が温まり上昇気流が発生することで空気が動き、屋根の熱を逃がし、外壁体内の湿気も排出します。

通気工法は、だんだんと一般化してきた工法なので、施工の仕方で各社に違いがあるように感じています。

通気層は上昇気流が発生しやすいように厚みが大切で、十分な厚みを確保し、その入り口には虫が侵入しないように防虫網を設けます。これは省略したくない部材です。また、大雨や台風の時は通気層に水が入って来ますので、出口付近の納まりにも注意が必要となります。更には、外壁の出隅や入隅、窓廻りなどの裏側に捨て板金を施すことで水が浸入しやすい箇所をカバーすることも省略できない工事です。

通気工法は、通気層内でしっかりと空気を動かす事が大切な工法なので、松匠創美では、折曲がった屋根でも通気層が連続していること、窓廻りは勿論のこと、長い庇や、雨戸の戸袋、外部引き込みサッシによって、事実上通気層が機能しなくならないように考えることを大切に家づくりしています。

松匠創美は、つくり手の大工が、いい家を造ったと誇れる家は、ご家族の幸せな暮らしの支えになると信じての家づくりをしています。家の性能、良い家の考え方は時代と共に進化していくものなので、大工に限らず、多くの職人さんや材料屋さんと「より良い施工方法」を考えながら家づくりしていきたいと思います。

☆最後までお付き合いいただきまして ありがとうございます☆

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