光が降りそそぐ階段室のある家

神奈川県逗子市

クライアントご夫婦は、元々東京にお住まいで、不動産関係のお仕事につかれている方でした。

前々から気になっていた土地が、ちょうど売りに出たので直ぐに購入を決めたそうです。
敷地は北側道路で、南北に細長く平坦。東西の隣地は、計画自体はありましたが、まだ建物が完成していない状況でした。

今はご夫婦お二人だけですが、将来は子供を1人、そして犬が一匹の家族をご希望でした。

建物についてのご要望は多くなく。丈夫な木の家で、内装は自然素材で仕上げたいというものでした。
と言のも、ご主人はハウスダストによるアレルギーをお持ちで、笑いながら「家では常に掃除している感じなんです」と言うほどだったからです。

南北に長い敷地の形状からすると、東西からの採光は期待できないことが予測できました。
また、南側の隣地にも2階建ての住宅が境界線に寄せて建っていましたので、2階リビングで計画を進めました。

1回目の計画案で方向性は固り、2回目以降の早い段階で模型や、通風のシュミレーション検証や東西のお隣さんの窓の位置を教えていただき、窓が鉢合わせにならない様に、位置や開き勝手を調整していくことが出来ました。

完成した建物は、玄関ホールから扉を開けて奥へ進むと、建物の中ほどに位置する階段室です。
階段は、1階からロフトまで通じていて、ロフトの高窓から1階まで光を届けてくれるライトウェル(光壷)の役割をしています。
また、この空間は、1階南側に位置する子供室の気配をリビングへと伝えてくれます。

その階段を上ると吹抜以上に明るいリビングが南北に貫いた形で配置されていて、周囲からのプライバシーはしっかり保たれつつ、近くの山々が臨めるほど、開けた空間になっています。

クライアントが引越して1カ月後くらいにご挨拶に伺いました。

その時、甥っ子が泊まりに来た時に喜んでキッチンの回りや家中を走りまわって、壊されるのでは?と心配になった話や、会社に着ていく洋服は階段室の床暖房で暖めておくというお話しなど、楽しく暮らしている様子を聞かせて頂きました。

お話を伺って、こちらも幸せな気持ちになりました。

 建設地:神奈川県逗子市
家族構成:ご夫妻
敷地面積:102.60㎡
延床面積:90.25㎡
  竣工:2010年