大型連休中にラ・フォル・ジュルネTOKYOへ

有楽町に向かった日、その前に足を運んだのが、

お隣、三菱一号館美術館で開催されていました

『ルドンー秘密の花園』展です。

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ルドンと言えば、これまで版画のイメージしかなく、

漫画家の水木しげるさんがゲゲゲの鬼太郎の

目玉おやじのヒントにしたとも言われる

黒の時代に描かれた目が印象的な作品群の重い世界感から

積極的に作品を見たいと思ったことのない画家でした。

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しかし、今回勢揃いした晩年の作品群は、

幻想的で独自の世界感はそのままに

夢の世界のような空気感があり、

これまでのイメージを一蹴するものでした。

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60歳代にドムシー男爵の依頼で食堂の壁へ描いた

16点の作品が今回はすべて展示されていました。

ただ、伊藤若冲の動植綵絵の時のように一室にまとめて

展示されているわけではなく、

並び順も食堂の壁に描かれた順ではないことから、

食堂の空間をイメージすることが難しく

出来れば食堂の空間に近い環境で観たかった・・・。

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ただ、縮小版の写真で食堂を再現した部屋がありましたので、

この部屋の後、もう一度実際の作品の展示まで戻って、

鑑賞することで、何とかルドンの意図する所を

感じることが出来たような気がします。

独特の色使いと色の重ね方に魅了されました。

期待以上に素晴らしい作品に大満足のルドン展は、

今週末まで開催されています。

どうぞ、良い週末をお過ごし下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

大型連休後半、ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2018へ

今年のテーマはUN MONDE NOUVEAUー新しい世界へー

連休の少し前から棟梁が体調を崩していたため、

直前まで予定が立たなかったのですが、順調に回復したため、

急遽、最終日の5日に行くことにしました。

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お天気にも恵まれたこの日、そこここで奏でられる音楽を

聴きに集まった多くの方々で、大変に賑わっていました。

いくつか気になる有料公演はあったのですが、

スケジュール的にそれらを梯子することは難しかったため、

欲張らずにパヴェル・シュポルツル&ジプシーウェイ

による流浪の民ロマの音楽に絞って聴くことにしました。

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その前に、有料公演以外にもホールEで催されている

無料公演の様子を見に行きますと

次の出演者が Percussion select-S打楽器アンサンブル)

と、興味を惹かれる公演でしたので、席を確保し待つことに。

すると待つ間にクライアントさんご家族と偶然出会いまして、

延べ43万2千人も来場者があったイベントで奇遇です。

既にいくつか公演を聴き、満喫されている様子でした。

Percussion select-S打楽器アンサンブル)の演奏は、

マリンバやティンパニ以外にもたくさんの打楽器による

楽しい演奏でした。が、途中観客へ手拍子の要求するも

ちょっと難し過ぎまして、その輪は広がりませんでした。

打楽器奏者の方々にとっては、難易度が高いとは

思えなかったのかもしれませんが、

少なくとも私には、難しく残念でした。

パヴェル・シュポルツル&ジプシーウェイの公演は、

パヴェル・シュポルツルさんのヴァイオリンが素晴らしく、

初めて聴くヴァイオリンの音色でした。

同じヴァイオリンでもこんなに音が違うものかと

是非、次はもう少し長く聴いてみたいと思いました。

思い切って行ってみて良かったと思える公演でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

どうぞ良い週末をお過ごし下さい。

3月末、渋谷のBunkamuraオーチャードホールで

開催されましたフラメンコ界を代表するバイラオーラ、

マリア・パヘスとコンテンポラリーダンス界で活躍する

シディ・ラルビ・シェルカウイによる公演『DUNAS』を

鑑賞してきました。

2011年『MIRADA~ミラーダ~』

2013年『UTOPIA~ユートピア~』

2015年『Yo,Carmen~私が、カルメン~』

と、ご自身の舞踊団での来日だったマリア・パヘスですが、

今回は新しい試みで、コンテンポラリーダンスと

フラメンコ、ダンサーは2人のみによる作品です。

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写真は、本文とは全く関係なく、

少し前、お部屋を飾ってくれていたクリスマスローズです。

 

冒頭は、ふたりが布を纏い語り合うようなシーンから始まります。

マリア・パヘスは、ブラソ(腕)とマノ(手)の

使い方が特徴的なバイラオーラですし、それはとても美しく、

一気に世界へと引き込まれていきました。

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クリスマスローズの切り花が手に入るのは珍しいです。

 

また、シディ・ラルビ・シェルカウイは、多才で、

マリア・パヘスがソロで踊るバックに映し出される

サンドアートを描いてみせ、フラメンコとサンドアートが

自然に融合して行く姿を魅せてくれました。

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折角ですから下からも煽って撮ってみました。

 

2人は、対立することなく絡みあいながらも

互いに自己の存在を主張しているそんな印象を持ちました。

週末は、お天気も良く暑くなりそうな予報です。

どうぞ良い週末をお過ごし下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。