今日は東日本大震災の起こった2011年3月11日から

ちょうど1000日と言うことで、葉山町の文化会館では、

映画『先祖になる』の上映会が行われました。

佐藤直志さん

この映画、岩手県陸前高田在住の

恐らくは自伐林家であられる佐藤直志さん77歳が

震災後に自分の森の木を自分で伐採し

自分の家を建て直すまでのドキュメンタリーです。

その上映前と後には監督ご本人による講演もありました。

映画「先祖になる」

映画についての詳しいことは、こちらの公式HPへ

内容はとても素晴らしい作品で、

木を伐採するところや家を建てる過程などなど

職業柄、興味深いシーンも多くあり、ためになりました。

そして何と言いましても、直志さんが震災に合っても

粛々と日々を過ごされているその姿に、

人が生きることの原点とは「何か」が見えたような気がします。

それともう一つ感じたこと、

それは、自然は人間を決して破滅させる事は無いけれど、

人間は人間を破滅にまで至らしめることが有ると言うこと。

個人的には、前情報などなく真っ白な状態で

作品に向き合い、自由に感じたいたちですので、

上映前後の監督の講演は聴かない方が良かったかもと、

思ってしまいましたが、

池谷薫監督、良い映画をありがとうございました。

3.11

TVではしきりに、「風化させてはいけない ・・・」

と言って報道していますが、

風化するどころか、この日を境に

別の世界になった、この国に暮らしていて

果たして、この日を忘れることなどできるのでしょうか。

031

いたって冷静を装い、

何事もなかったかのように日々暮らしていたとしても

起こってしまったことは、無かったことにすることもできず

重くのしかかってきます。

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失ってしまったモノは、

そう簡単に取り戻すことはできないけれど、

それでも、決して希望を失うことなく、

歩み続けたいと思うのです。

今日もそして明日も

精一杯生きることが、生きている者にできることですから。

今日の午前中、自転車で銀行へ向かう途中、

夏の雲が、屋根の上に顔を覗かせていることに気づきました。

そこで、所用が終わった帰りに、ちょっと寄り道をして、

海岸へ出てみました。

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なんとも、幸せな景色。

ゆっくりは出来ませんでしたが、こころが深呼吸できました。

また、少し前、近所の公園に子供たちが植えたヒマワリが、

花をつけ始めました。

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大地に根を下ろし、太陽に向かってスクッと伸びて咲くその姿は、

とても前向きなエネルギーを発していて、気持ちの良いものです。

東日本大震災から今日で4ヵ月。

ヒマワリを見て、前向きに生きようと思ったりしています。