今日から、鎌倉で住宅の新築工事が始まりました。

鎌倉には、文化財保護法で定められた史跡や

埋蔵文化財包蔵地として、指定をされている地域が、

38ヵ所あります。

今回の敷地は、この指定を受けています。

敷地を60cm程度しか掘らない場合には、

発掘調査は必要ないのですが、

今回の敷地は、道路と敷地に高低差がありますので、

3メートル程度、掘らなければなりません。

2011_0920AH

そこで、埋蔵文化財発掘の届出を市に提出し、

工事の概要を確認していただいた上で、

市教育委員会の方の立会いの元、掘削を行います。

そして、今日はその立会いの日でした。

2011_0920AO

写真のように、市教育委員会の方が地層を確認して、

貴重な資料となる地層や遺物などを調べます。2011_0920AR

今回は、古い地層から生活に使われていたと思われる、

素焼きの食器の破片が出てきましたが、

住居跡などではなく、この周辺で生活していた痕跡とのことで、

特に、これ以上の発掘の必要は無いと判断されました。

発掘調査となりますと、平気で半年くらい

工事に取り掛かることが出来なくなりますので、

結果を聞いて、ホッとしました。

これで、予定通り工事を進めることが出来ます。