こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉を中心に無垢の木で注文住宅を建てている工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。

今日は、「耐力壁ジャパンカップ」についてです。久保のブログでも毎年ご紹介させて頂いている通り、年に1回開催され、松匠創美では大会を観戦に行くのが行事化しています。

耐力壁とは、地震や風によって建築に加えられる横向きの力(水平力)に対して抵抗する壁の事です。木造住宅においても、この耐力壁がバランス良く配置されています。その耐力壁の日本一を競う大会が耐力壁ジャパンカップです。

大会は、実物大の木造耐力壁を組み立て、足元を固定した状態でどちらか一方の壁が破壊するまで、桁を互いに引き合わせて対戦するトーナメント戦です。

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最後まで勝ち進んだ耐力壁には「トーナメント優勝杯」が贈られ、また、コストパフォーマンスを示す評点が最も高い耐力壁には、ジャパンカップ優勝杯が贈られます。
ジャパンカップ優勝杯を手にする為には、耐力壁の組み立てが容易で、解体作業では短時間で分別でき、材料費が押さえられ、柳の枝のように粘り強く破壊しない壁である事が重要です。

見どころは、その年年によって違うレギュレーションの中で、チーム毎の拘りと、アイディアの結晶が、ぶつかり合う(実際は引っ張り合う)実物大耐力壁の破壊実験の結果予測です。その予測が当たっても、外れても面白いのです。

例えば、色々な拘りをあげて行きますと、伝統工法の貫材をつかう。戦後から普及している斜材も使う。現代的な合板を使う等や、固定方法では、伝統的な込み栓、クサビのみで勝負する。現代的なビスや金物を駆使する。等もあります。木材に於いても、国産材のみか、海外の固い木を用いるか、工場の加工材、DIYでも調達できる材にする等があり、各チームが、どこまで自分たちのコンセプトに拘るか、どこまで妥協するか試行錯誤しています。そして一番の拘り違いは、トーナメント優勝とジャパンカップのどちらを目指すのかです。トーナメント優勝を果たしやすい固く頑丈な耐力壁は、コストパフォーマンスが落ちてしまい、ジャパンカップを獲得しにくいルールになっているのです。

これだけ、拘りの違いが対戦する大会だけに、参加チームも様々です。
建築業界に多くの人材を輩出している東大、京大、早稲田大、理科大の研究室から専門学校の部活動まで。北は東北、南は四国の大学までも参加した事があります。企業では、埼玉県千葉県の大きなハウスメーカーやビスメーカー。過去の参加チームには、木場の製材協同組合や確認検査機関までも参加した事がありました。
耐力壁ジャパンカップは、プロアマ問わず、考え方の違いも問わず、真に耐力壁の日本一を決める大会なのです。

実は、今年の20回目の大会で一区切りとし、来年からは新しい大会に生まれ変わる予定だそうです。
過去5回トーナメント優勝を果たしたハウスメーカーの研究所の方が、「一区切りだから優勝した耐力壁を会社のイベントで5体展示しようか」という立ち話をしていました。それを聞いた僕は「5対の耐力壁を対戦させて、どの壁が一番か競わせて欲しいです」と伝えたところ、毎年レギュレーションもコンセプトも違うし思い入れもあるから、どれが一番っていうのは決め難いな。との事。
最後の最後まで、奥の深い大会だと感じました。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」

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