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【1】 こんな感じに過ごしています 「 Tanto tenpoさん 」

【2】   家づくり雑記帖 「省エネルギー住宅 その2 」

【3】 家づくりのことば   「 プレカット 」

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【1】 こんな感じに過ごしています 「 Tanto tenpoさん 」

こんにちは 田村です。

松匠創美のウェブページに「スタッフ紹介」というコーナーがあります。 見て下さった方から時々「田村さんはイギリスが好きなんですね?」と尋ねられます。 何故かというと“イギリスが好き”と紹介文に書いていますので 間違いはないのですが実はイギリスに興味をもつ前に好きになった国がありました。

それはイタリアで 全てに関して憧れの国NO.1でした。 20歳になった時 お祝いにとその憧れの国へ人生初めての旅行に行きました。石造りで歴史を感じる町並みや お洒落でカッコのいい人達を見るたび 思い描いていたとおり!と大興奮していました。 しかし本場でのイタリアンをいただいた時のこと まだまだ経験が少なかった私は ケチャップがトマトソースだと信じていたので トマトだけしか入っていない単調なパスタや苦味のあるサラダ(たぶんルッコラやオリーブ) 味気のない白いチーズ(モッツアレラチーズ)・・の良さがわからずに やっぱりご飯は日本食にかぎるなぁ と思いながら帰国したことを覚えています。

それから12年後のこと。葉山に本場イタリアの食材を扱うお店が出来ました。それが「tanto tenpo」さんです。 お店が出来るまでの12年の間に 私もイタリアンレストランなどに行く機会が増え 舌にも磨きがかかってすっかりルッコラやモッツアレラ トマト本来のソースのうま味もわかるようになりましたから お店がオープンしたことはとても嬉しい出来事でした。

場所は 以前紹介しましたボンジュール(パン屋)さんの目の前にありますので 職場からもとても近く 帰りに小腹が空くと 前でバゲットを買い持ち込み 生ハムとパルミジャーノチーズとルッコラでサンドウィッチを作ってもらったり お菓子を買ったりしています。基本は持ち帰りのお店になりますが カプチーノやワインなどのドリンクもあって お店の中で一緒に頂く事もできます。

イタリアから直輸入の商品は今ではそれほど珍しい事ではありませんが オーナーさんは もともと代官山や鎌倉などの大きな食材店舗で店長などを務めてきた経歴や凝り性な性格もあってか かなり知識がある人で イタリア本場のお店にも負けないと思うほど品揃が豊富なお店になっています。

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とは言ってもオーナーさんを見ているとオールシーズン 短パンとアロハシャツというスタイルでお店に立っているので 一瞬何屋さんかしら?と考えてしまう時があります。そんなゆるさがなんとも葉山らしいというか 気負いしないでお買い物ができる楽しいお店です。

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【2】   家づくり雑記帖 「 省エネルギー住宅 その2  」

こんにちは設計の田中です。

前回、省エネ法を機に、建物の屋根、壁、天井に断熱材を施し、家全体が暖められるようになったと言う話しをさせて頂きました。家全体を暖房や冷房をするとランニングコストの増加や、冷暖房の為に締め切った家になってしまいそうですが、意外にもそうではありません。今日はその事について書いていきたいと思います。

エネルギーの使用実態については様々な調査方法や結果報告がありますが、単純なところで、夏季の一日のエアコン利用時間で一番多いのは4~8時間で40パーセントくらいだそうです。 この調査結果は、なんとなく頷ける感じがしています。

昔に比べ段階を経て断熱材を施すようになったとは言え、まだまだ充分な断熱性能が満たされていないというのが現状で、冬季や夏季のエアコンやストーブで得た室内空気は、窓を閉め切っていても、知らないうちに屋根、壁、床、窓を通して逃げて行ってしまっていました。 この様に、逃げた熱を補う為にエアコンやストーブを長時間稼働させていたのが実際の使用方法だったのです。

対して、現在計画されている省エネルギー住宅では、屋根、壁、床や窓の断熱性能を上げて外気温が室内に伝わりにくくしています。また、建築計画の段階で窓の外に夏季の直射日光や熱線を防ぐ庇などを設け、風抜けの事も考慮しながら窓を配置計画します。それに加え、暮らしの中で季節ごとに最も効果的な窓の開け方を工夫してもらうと、実はエアコンの利用時間がどんどん減るのです。 例えば夏場、朝からお昼過ぎまでは庇が日差しを遮り、窓を開け放ち風を取込みます。風が止まる午後3時の真夏日には、さすがにエアコンを稼働させて涼しくし、夕方になればエアコンを止め扇風機ですごし、外気温が下がってきたら窓を開けます。 もし直接西日が当たる環境の家でも断熱材が暑さを防いでくれています。 夜は西日の熱を家が溜め込んでいないので、通風だけで涼しくすごせます。 (冬場は、この逆で冷えにくいので暖房機器の稼働時間が減ります)

また、建物配置計画や窓計画、日射対策などの建築計画と、断熱材や窓の材料などの性能、窓の開け方等の暮らしてからの工夫以外にも、最近はエアコン性能もアップしていますので、設備の買い替えもまた省エネルギーに繋がります。 この様に、建築計画、材料、設備、暮らし方の四身一体で考えられた省エネルギー住宅は、建物性能を上げて冷暖房を効きやすくした自然と関わりの少ない住宅では無く、エネルギーを最小限に抑え、自然を多く取り込んだ住宅なのだと思います。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の 「 家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ プレカット

プレカットと聞いて個人的にまず思い浮かんだ事は、お店が新しくオープンする前に、関係者さんやご近所の方などを限定して招待するプレオープンと言うことばです。「プレオープンにご招待」とかなんとか言われるとなんだか“特別”な人になった気がして、喜んでしまうのですが、「プレ」とは“特別な”なんて意味では全くなくて“前もって”というのが正しそうなので・・前もってお知らせしておきます。

ですからプレカットとは「前もって切る」ということでいいのだと思います・・では何を前もって切っておくのでしょうか。

このことばを見つけたのは構造材など木の材料の見積書でした。 見積から自分なりに考えたことは、柱や梁は120X240X3000等々、寸法が書いてあるのでそれを業者さんが工場でそのサイズに製材する、そのことをプレカットと言うのだと思っていました。しかし、わざわざカタカナ表記にしてあるのは、最近できたことばの様な気がして不思議に思い、久保にきちんと教えてもらうことにしました。

角材に製材した後、柱や梁を接合するのに必要な継手や仕口を、あらかじめ工場の機械を用いて刻むことをプレカットと言うのだそうです。柱などの端を凹凸に加工して、その口を組み合わせることで継ぎ目がはずれにくくなり丈夫な構造になるそうです。

伝統的に木材の加工は大工さんが下小屋で柱や梁に墨付をし、ノミやカンナ等を使って行なっていたのですが、現在では工期も短縮できることから、木造住宅の多くはプレカット加工をした材を使っているという事でした。

*日頃お世話になっているプレカット業者のランバー宮崎さんの HPにプレカットの動画があります。

○ プレカット

機械プレカット加工とは、木造住宅の柱や梁の継ぎ手、仕口を従来は墨付けに従って手工具で加工していたものを機械で行なう技術です。 ((社)全国木造住宅機械プレカット協会HPより )