■ 第61号 ■

■□・・―――――――――――――2011年12月07日

   木の家を知る・建てる・暮らす

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□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています

【2】 「 屋根の話し つづき 」

【3】 家づくりのことば 「 モクザイとザイモク 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

今年も残りわずかとなりました。年明けに「今年の目標は!!」などと意気込んでいたのに・・・はて?肝心な目標はなんだったろうかなぁ。と今となっては思い出す事も出来ませんが 年明けを張り切ったのだから 年の瀬もそれなりに形にしなくてはと思い クリスマスの準備を始めました。

自宅はすでに母親が玄関先や庭などに リースやリボン・オーナメントなどを飾り付けしていて 私の入る余地がなかったので・・相方の家を飾る事にしました。

何から手を付けようかと考えていたら ベランダに寂しそうにぽつんと植木鉢が置かれていることに気が付きました。その鉢は この夏殺風景だったコンクリートむき出しのベランダに 友人に手伝ってもらってデッキを手造りした時に完成祝いにと その友人がプレゼントしてくれたものでした。

貰ったままで未だに何も植えていなかったので クリスマス仕様に寄せ植えしよう!と 近所のお花屋さんへ苗を選びに行ってみました。
そこは 近いのにまだ足を運んだことがなかったお花屋さんで「葉和屋」と書いて“はなや”さんと読むお店です。

店先には 赤や白のポインセチアやシクラメン、葉ボタンなど寄せ植えにピッタリな苗などが置かれていました。店内へと足を踏み入れると よくあるお花屋さんのように季節定番の切り花が沢山という様子ではなく 店主さんの好みで選ばれたセンスの良い 珍しいお花がいくつか並んでいました。

棚やテーブルには お花や鑑賞植物と一緒に飾ると素敵な小道具やアクセサリーがなどがあり その流れで店先をよく見てみると 海が近い土地柄なのか白く色落ちしている流木が何本か売られていて お花屋さんとなのか雑貨屋さんなのか?・・ちょっと迷うくらい不思議で楽しいお店でした。

気分も上がり苗を選ぶだけのつもりでしたが 壁に並んだクリスマスリースが素敵で気になってしまい一緒に購入しました。

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店主の女性は本当にお花が大好きなようで こちらから質問しなくても お花の特徴や寄せ植えをする際のアドバイス リースの保管の仕方など他にお客さんがいる中でも 丁寧に時間をかけてお話をしてくれました。とても感じのいい方で喜んでいたら お会計御に「こちらもどうぞ。」と一輪挿し用の小さな花束をプレゼントしてくれました。

一瞬ためらうと「切り花を剪定した時に出たものなので気にしないでくださいね。小さなお花ですがそれでも飾ると可愛いですよ。」・・と 売れるお花ではないけれど捨ててしまうのは可哀想だという店主さんの気持ちに グッと心を掴まれ「また必ずきます!」と威勢よくお礼を言って帰りました。  

お花が大好きな店主さんの気持ちと お祝いにと鉢をプレゼントしてくれた友人の気持ちを忘れないうちに 買ってきたポインセチアと葉ボタンなどを植え終えて リースも玄関にしっかり飾り 花束も一輪挿しに活けました。
仕事から帰ってきた相方が早速にリースと鉢を見つけ 私が随分と張り切って頑張った事を(事情を知らないので)珍しい事が起きたと驚きながらも とても喜んでくれました。

葉和屋さん、友人のなべちゃんの気持ちのおかげです ありがとうございます。

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【2】「 屋根の話し つづき 」

こんにちは、設計の田中です。

前回、屋根について「印象に残りやすい」「形と名称」「地域性との関わり」などについて書きました。
今日は、昔と違って自由度が増した屋根のデザインをどの様にしていつも計画しているか紹介したいと思います。

打合せで必要な図面で、最低限必要と思われるが平面図と立面図、断面図です。
通常の打合せは、平面図を見ながら使い勝手やデザイン、暮らしをイメージして打合せを進めて行き、結果として家の形はどんなデザインになるのか立面図と断面図で確認をする。という感じで行われていると思います。立面図と断面図を見て、屋根の形を始めて認識する事も少なくないと思います。

家を計画する場合もまた平面計画(プラン)から考え始めます。
久保の場合パソコンは使わず鉛筆を走らせて、いくつもプランを作成して検討していますが、同時にスケッチで構造計画や内部空間や外観もチェックしています。クライアントの暮らしに合ったプランを考える一方で全体の事を考えながら進めていいるのです。

具体的には、屋根の場合は内部空間を大きく確保すれば建物は高くなります。建物は高くなると、高さ制限や耐力壁、採光面積の確保に影響が出ます。法律面をクリアする為に屋根高さを部分的に低くすれば、コスト高や雨漏れなどにも影響がありますし、梁の架けられる長さにも限界がありますので、自由な様で自由にはいきません。勿論、バランスの良いデザインになる事やご近所さんから見た印象なども常に念頭に置いておかなければなりません。

そうしてプランが出来上がると次に僕がパソコンを使って平面図を描き、次にスケッチを元にラフな立面図と断面図も描きます。
それらの事を具体的にチェックします。問題が無ければ、今度は久保と二人で調整に入ります。パソコンの画面上で屋根の角度を少しづつ変えながら、一番バランスの取れた形になるように調整します。角度だけではなく、軒の出や屋根の厚みも変えて何通りも作っていきます。
良いと思える形を見つけたら、ラフな模型を造って立体にして確認をします。模型だけでも何通りも作る場合もあります。

このように、普段から屋根には重点を置いて設計しているにも関わらず前回の冒頭で書いた様に、実家の屋根の葺替工事の時には屋根の形を正確に把握していなかった事にちょっと反省をしました。
いつも人知れず当たり前に雨風から暮らしを守っていてくれた屋根の疲れ果てた姿に感謝の気持ちも沸いてきて、屋根を葺き替えた時には屋根が喜んでいるようにも思いました。

愛される家づくりする為にも実家の屋根の葺替工事の経験は良かったなと思いますし、これからも沢山の検討を重ねて提案していきたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が、事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や、初めて耳にする言葉などを、ここで少し紹介したいとおもいます。

○モクザイとザイモク

今回は このメルマガを読んで下さっている皆さんの為に・・というより私がどうしても気になってしまったことばなので 紹介させていただきました。建築学用語辞典(岩波書店)には 初歩的過ぎるのか記載されていませんでしたので ことばとして成立しないかもしれません・・予め了承下さい。

田村はそんなところからなのか?との声が聞こえてきそうですが・・・業者さんから時々 現場に直接ではなく 事務所に材料が届くことがあります。

それは金物類やタイル 住設機器の一部など色々で 大体は明細が付いてきますし パッケージを見れば商品名などがわかりますので○○が届きました。と伝えることができるのですが 柱などに使うと思われる長い木が届くと・・戸惑います。パッケージもありませんし 明細もついてないことがあるのです。

戸惑ったまま「木が届きました。」とはさすがに言えません。戸惑うと自信が無いので 小さな声でまごまごとごまかします。
「木材」と「材木」のどちらを言っていいのかわからなくなるのです。

でもいつまでもご誤魔化したままではいられませんので 思い切ってお昼時に どちらでしょうか?と恥ずかしながらも質問をしました。

すると「樹木を伐採した資材としての木は全般的に『木材』と言って、一般的に家を建てる時に使う材料としての木は『材木』と言いうよ。
だから、現場や事務所に届くのは材木だね。」と教えてくれました。(材木を売る)業者さんは「○○材木店」と言うでしょう とも付け加えてくれて「なるほどそうですよね!」と すっきり解決と思っていましたら「その中でも質の高い希少価値のある木を特別に『銘木』と言うんだけれど その銘木を扱っている業者さんは“□□木材店”と言って材木店とは差別化をしているところもあるんだよ。」・・・これはあくまでもその木材店さんから聞いた話なので・・と 全部がそうではないけれどと そういった例もあることを教えてくれました。 

やはり違いを解っていなかったことと 普通には聞けない話も教えてもらえたので 思い切って聞いてよかったと思いました。

〇木材、材木・・銘木(メイボク)=
 樹木を伐採した資材としての木は全般的に『木材』
 一般的に家を建てる時に使う材料としての木は『材木』
 *中でも、質の高い希少価値のある木は特別に『銘木』と言う。

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美  

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