■ 第52号 ■

■□・・―――――――――――――2011年08月03日

   木の家を知る・建てる・暮らす

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 □ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています  「 葉山さんぽ 」

【2】 「みんながつながる吹抜のある家」

【3】 家づくりのことば  「ケアゲ・フミヅラ 」

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【1】 □ こんな感じに過ごしてます・・・

こんにちは 田村です。

夏真っ盛り!と言いたいところですが・・ギラギラ太陽はどこにいるの?
とつぶやきたくなるほど 肌寒い日が続いています。
とは言え 猛暑が苦手な私にとっては動きやすいといいますか 過ごしやすいお天気ですので 近所の友人を誘って“葉山さんぽ”をしてみました。

友人のまみさん(http://short-finger.com/)は 結婚を期に東京から葉山に越してきて3年ほど経つそうですが 車での移動が多くて実は近所を歩くことがあまりなかったと言うことなので 住宅街の路地を抜けながら山から海までぐるっと廻ることにしました。

山側の134号線(国道)向原というバス停の近くから山を越えて海側の207号線(県道)へとつづく坂道を歩いていると 新しいお店がオープンしていることに気が付きましたので いきなり寄り道してみることに。お店兼住宅と思われる「wiglim(ウィリム)」さんは 出来立てホヤホヤの様子。玄関前の足元がまだ完成してないとのことで 入店するのに少々四苦八苦しましたが(笑)店内に並ぶ商品は ヨーロッパのビンテージドレスや葉山在住のデザイナーさんのリゾートウェアーなどを扱っていて華やかです。
国内外の商品をセレクトされているとのことで 今後も入荷が楽しみなお店でした。

お店を出てさらに坂道を登りきり 下り坂になるころには段々と道幅が狭くなってきました。
葉山は134号線と207号線の2本くらいしか大きな道が無くて 後は車1台が通れるほどの細い道が住宅街の中を走っています。
車が通れると思って入ってみても 先に進むと抜けられない道もしばしば。
ですが そのおかげで車の往来が少なく 騒音や排気ガスに悩まされず静かな生活が送れることができます。
多少不便さはありますが 風の音や虫の鳴く声が静かに聞えるこの環境はとても気持ちがいいものだと思っています。

さて そんな車が通り抜けられないような道は 幾重にも分かれていて一体どこに続いているんだろう?と思うほどクネクネしていたりもします。方向さえわかっていれば大丈夫だろうと 歩いたこともない道に入ってみると途中には玄関先に井戸ポンプが残っているお宅や 庭でカヤックの整備をせっせとしているお父さんなど 葉山らしい風景を見て感じることができました。

迷うことなく路地を抜けて207号線に出ると 海岸にある森戸神社でお参りをしたり 事務所近くの洋服と雑貨のお店「life tree」さんや イタリア食材を扱う「tanto tenpo」さんなどにも寄り道しながら家路に着きました。沢山歩いてちょっと疲れましたが 知らなかった風景や新しい人達に出会うことができ「見聞が広がりました」とまみさんには喜んでもらえたようなので 私も満足しました。

一色海岸111 011

葉山には抜けられないような細い路地がまだまだ広がっていますし 素敵なお店も増えててきています。次は何処を歩いてみようか・・そんな楽しみ方ができるのもこの町のいいところです。

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【2】  「 みんながつながる吹抜のある家 」

こんにちは、設計の田中です。

今日は前号に引き続き「松匠創美の建てた家」です。
タイトルは「みんながつながる吹抜のある家」。
http://www.hayama-ie.jp/example/archives/494

今回のクライアントは、松匠創美とは長いお付き合いの方でした。
奥さまと久保は、学生時代からの友人、また松匠創美の手伝いにも来てくれていた時期もあり、お人柄はよく理解していました。

そんなクライアントの家族構成は、ご夫婦と中学3年生の息子さんが一人。
これまでは、マンション住まいをしていました。

敷地は横浜の街道から一本中へ入った住宅街。北東側道路で、十分な広さがあり、南側からの採光が望める環境でした。
この敷地、元々はご主人のご実家である木造平屋建ての家が建っていました。その建替え計画ということです。

今回クライアントからのご要望は、風通しが良く、広がりのある家。
それに、ご主人は、趣味のオートバイをいじる事が出来るスペースと散らかしておくことが出来るPCコーナー。
奥様は趣味のフラダンスの衣装などがご主人の目に触れないように収納することができるスペース。
これまでお住まいのマンションでは個室のなかった、息子さんは念願の自分の部屋。
ご家族それぞれが、明確なご要望をお持ちでした。

そして、完成した計画は、1階LDKの南側にある吹抜を介して、全ての空間がつながり、ロフトに設けた高窓で、全ての部屋が風通しが良く、広々とした印象の家になりました。

オートバイスペースは、リビングの窓からは直接見えないように、でもキッチンの横に計画し勝手口でつながるようにしました。
また、PCコーナーは玄関から一番近いリビングの一部に計画することで、孤立することなく、声が届き、動線的にも仕事から帰ってカバンをここに置き、それまでの生活習慣を継承できるようになっています。

寝室は吹抜と一体的で開放出来るようになっています。でも、1階へ訪れたお客さまからは、部屋の存在を感じることは出来ても、横になって休んでいる姿が見えることがないようにしました。
また、奥さまのフラ用収納はこの寝室とつながるロフトに計画し、ものを持っての上がり降りを考え、梯子ではなく階段にしました。

息子さん念願の個室は、この家で唯一の片開き戸で仕切られていますが、吹抜上部に面した専用のロフトを設けたことで、完全な個室にはならないようにしました。

今回の計画では、年頃の息子さんの個室が、大きなテーマになりました。
プライバシーが守られつつ、閉じこもれない個室を考えた結果、専用のロフトを思いつきました。
子供部屋としては、少々贅沢なものとなりましたが、区切られていていながら家中を見渡せる開放的な専用ロフトはちょうど物見櫓みたいな空間でボーイスカウトで鍛えた息子さんの心をくすぐったようです。
引渡しの日に、自分のロフトから顔を出し、「ここからロープを垂らしても構造的に大丈夫でしょうか?」と想像を膨らましていました。

また、お伺いする時が楽しみです。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 □ 家づくりのことば・・

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」
と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などを
ここで少し紹介したいとおもいます。

○ケアゲ・フミヅラ

「蹴上げ」をみつけた時は 丁度女子サッカー代表がW杯で優勝した時と同じ頃でしたので 蹴り上げると言う活きの良さに目が行ってしまいました。

しかし 一体何を蹴り上げるのか? やっぱり悩みました。

そこで辞書をめくってみましたら【階段の1段の高さ】の事をケアゲと言って(何かを蹴り上げる勢いはいりませんが)足を踏み上げる高さだと解りました。

このコーナーで 何度か「階段」にまつわることばを紹介していますが けっして私が階段好きと言う訳ではありません どちらかと言うと 高い所が苦手なので できましたら階段にお世話にならないような生活を送りたいな・・とまで思ったりして(笑)
ですが響きの面白さからつい目に留まってしまうことが多いようです。

久保に「蹴上げ」を書きたいと伝えると「フミヅラも一緒に紹介すると面白いんじゃないかな。」とアドバイスしてくれました。

「フミヅラ」はことばだけで聞いた時は 一瞬考えましたが「踏面」と書くことを教えてもらうと なるほど「足を乗せる水平の板」の事だとイメージができました。

どちらとも日本語的な響きも面白く 意味を知ると身体の動きなどから推測きてわかりやすいことばだなぁと 今回思いました。

これからも 色々な面で「階段」にはお世話になりそうです。

○蹴上げ=階段の一段の高さのこと。
○踏面=階段の踏板の上面のこと。「建築用語辞典」岩波書店より

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美
  
http://www.hayama-ie.jp
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