■ 第42号 ■

■□・・――――――――――――――――2011年03月016日

木の家を知る・建てる・暮らす

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□ こんな感じに過ごしてます・・・

こんにちは 田村です。

東北関東大震災の地震そして津波により 大切な人や家族 ご自宅をなくされた方々に 心よりお悔やみを申し上げます。

そして被災地で救助活動をされている方々 厳しい状況の中大変だと思います 怪我などをされないよう頑張って欲しいと願っています。

あの日 事務所のある葉山も 横揺れがありました。

久保が設計し松田が建てた事務所なので 信頼していましたが 今までに経験したことのないような長い時間の揺れに対して 本当に怖い思いをしました。

ですが久保のブログにも書いてあるように おかげ様で物が倒れることもなく 皆無事でしたので ご安心ください。

葉山も海と山に囲まれた場所です。海岸に近い所に住んでいる人の話によると ちょうど引き潮の時間だったそうで 津波の被害はありませんでしたが 水があんなに引いていくのは はじめての経験だと言う事でした。

まだまだ 余震や電力不足による計画停電など 不安や不便な日が続くと思いますが 当り前だと思っていた生活が当り前ではなかったということを受け止めて これからは生活していかなくてはいけないと思いました。

被災された方々が 一日でも早く普段の生活に戻れることを願うばかりです。

一色海岸111 011

* 一色海岸 右手の白壁の奥が御用邸です。

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地震で思い出すこと、感じたこと。

こんには、設計の田中です。

先日の地震。大変な被害になってます。
今回知ったことですが、宮城県民の防災意識は全国でも高い水準にあるそうです。
僕は、そんな仙台で小、中学校時代を過ごしてきました。

今回は、仙台の友達の安否を気にしつつ、思い出した当時教わったことや、今回の地震で感じたことを書いてみたいと思います。

僕が横浜から仙台に引っ越したのは、1979年の秋でした。
その一年前の1978年6月12日に前回の宮城県沖地震が起きてます。
因みに、宮城県沖地震は、過去に約30年~40年くらいの周期で発生しているようです。

僕が引っ越した頃の街は、子供の目には既にきれいに整備され、地震の傷跡を感じられるところはありませんでしたが、「地震がきたら、ブロック塀の近くにいてはいけない!」「小さいぐらぐらの後に、ドカンっと大きいのが来ることもあるから、揺れが収まっても安心してはいけない!」「家の中にいたら、窓を開け、火の元を消して(※1)外に非難すること」

などなど、親や地震を体験した人たちからは、日ごろから注意を促され、6月12日の、県民防災の日には、校長先生やTVから、地震の怖さや取るべき行動を聞かされていました。

と言うのも・・・

○都市型大地震が日本で初だったこと

○犠牲者の半数以上がブロック塀の下敷きになったこと(※2)

○第一波の揺れが震度2で、その数分後の第二波が震度5の揺れであったこと

などの経験があったからでした。

(※1 現在は安全装置が働くので逃げることが最優先です)     (※2 この経験から今ではブロック塀には鉄筋を入れるように法律が改正されました)

1981年になると、この都市型大地震と1971年の伊勢湾台風の経験から建築基準法が大きく改正されます。

この改正された基準のことを「新耐震基準」と呼びます。

新耐震基準では、木造であろうと、鉄骨造や鉄筋コンクリート造であろうと、地震、その他の外力に対して安全であるように決められています。しかし、地震、強風、雪に対しては考慮されていても、津波に対してまでは考慮されてはいないようです。

それもそのはずでした。

どんな構造でも津波の前では成す総べがないのは今回の津波の映像で一目瞭然です。
それに、予想される津波の大きさで、迫る危険を軽んじてもいけないことも判りました。

例えば、松匠創美の近くの森戸川の場合では、50センチの津波が到達予想されていましたが、実際は1mを超える津波が到達したそうです。
この話を聞いて、津波の前で出来る行動は高台に逃げるだけだと、改めて感じてしまいました。

また、津波に備えて設置された葉山小学校の避難所も見てきました。

避難所では、各家族がお互いに安否を気遣いながら、騒然としていました。大学や企業の施設がある葉山では、今回の様に春休みだと避難所の規模が小さく、もっと大きな被害の時は収まりきらないことも推測されます。

最低限の防災グッズは机の下に入れて直ぐに持って逃げ出せるようにすべきかと、久保と一緒に考えているところです。

松匠創美では、今後も地震について考え、家族や人々との「つながり」、住みよい「いえ」と住みよい「まち」についても考えて行きたいと思っています。

設計:久保歩美・田中伸二

松匠創美の「家づくりの考え方

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□家づくりのことば・・

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ きりよけ

「きりよけ」と設計の2人が話している時 大工道具のひとつなのか 木の種類なのか・・考えました。
“きり”を錐か桐だと思った訳です・・。

話の前後を聞いていれば なんとなく想像がつくものもありますが 私の場合 とんでもない思い違いをするので今回も聞いてみました。

正解 きりとは“霧”のことで 霧を除ける と言うこと。
窓などの出入り口の上に 雨が入り込まないようにと 取りつけたひさしのことを呼ぶそうです。

私があまりピンとしていない様子をみて 久保に 最近の家では付けていないトコロも多いけれど 田村さんの家なら付いてるんじゃないかな?と 言われましたので 帰り道に建ち並んでいる家々を眺めてみると 確かに デザイン上でなのか付いていないお家や どの窓にも必ず付いているようなお家がありました。

我が家にも それらしきものが。

こうして見ると 建物の形だけではなく 細かい仕様なども家それぞれで面白いなぁ と 朝は必死に自転車を漕いでいるので 家を眺める余裕はありませんが 帰り道は 少し街並みを眺めて帰るようになりました。

○霧除け(kiriyoke)

窓や出入口の上部に 雨仕舞のために取付けた 簡便なひさし霧除け庇(きりよけひさし)とも言う。
「建築学用語辞典 岩波出版」より

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美

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