■ 第224号 ■ 家づくり雑記帖 「これからのシロアリ対策」

□・・───────────────2021年06月01日

木の家を知る・建てる・暮らす (家づくり雑記帖)

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葉山・逗子・鎌倉を中心に無垢の木と自然素材で注文住宅とリフォームをしてきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今年もGW中に友人からシロアリが出たと連絡がありまして、最近はシロアリに対する相談が増えているように感じています。また、近年では外来種のシロアリの危険性も問題になっています。という事で、今日は「これからのシロアリ対策」について書きたいと思います。

日本には、北海道北部を除く日本全域に生息するヤマトシロアリと、千葉県より西の温暖な沿岸部に生息するイエシロアリが生息しています。また、沖縄に多く生息し、本州にはまだ生息していないと言われているダイコクシロアリも生息しています。

ほぼほぼ日本全国に生息するシロアリは、湿気を好み木材を好んで食べますので、ジメジメとした木造住宅の床下から家屋に浸入し、土台や柱を食べ進めてしまいます。

その為、シロアリ対策としては、スギやヒノキなどの防虫効果の高い乾燥した木材を使うこと。シロアリの通り道となる地面に近い木材に薬剤処理をすること。床下を換気よくし湿気が高くならないように計画すること。などが行われてきました。

高度経済成長期以来、ハウスメーカーや建売住宅、地場工務店を含む木造住宅業界全体は、土台や柱には、安価で乾燥していない輸入木材に防蟻薬剤処理をする事でシロアリ対策としていたことが多く、その防蟻薬剤の効果が薄れる頃には、自然に木材が乾燥し、シロアリ被害の心配は少ないと考えられてきました。

ですが、実際には、近年の雨量の増加、外壁の通気不足、外壁仕上げ材のヒビや隙間から雨水が壁体内まで侵入し木部を湿らしてしまう事によって、シロアリ被害が増えているのではないかと考えています。

更に、外来種のアメリカカンザイシロアリが全国に広がりつつあることも心配されます。
日本のシロアリは、建物の基礎の表面に蟻道と呼ばれる湿度の高いトンネルを作って、地中から這い上がり、土台、柱の表面から木材を食べ進めますが、アメリカカンザイシロアリは、飛来して家に飛び付き、露出している土台や柱の内部を通って食べ進める為、シロアリの存在に気付く頃には大きな被害になっている事が多いと聞いています。

松匠創美でもアメリカカンザイシロアリ対策は大切だと考えています。乾燥した4寸角のヒノキとスギを土台や柱、梁に使用することは勿論、天然素材であり、目薬にも使われる「ホウ酸」で構造材を保護する事によって対策をしています。「ホウ酸」はオーストラリアやアメリカでも長く使用され実績があり、その効果は、薬剤の防蟻処理と違って洗い流さない限り失われません。

新築物件だけではなく、既存の木造住宅でも「ホウ酸」処理をする事が可能なので、家が長持ちできるように「ホウ酸」で保護する事をお勧めしています。

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