コロナ禍で迎える初めての冬になりました。
コロナ禍では、どの様にして室内の空気環境を良好に保つか
中でも今日は、換気について考えていきたいと思います。

師走に入り急に平年並みの寒さになったことで、極度の寒がりとしましては体が悲鳴を上げておりますが、それでもコロナ禍の今年は対策として、十分な換気が必須です。これまで寒さ厳しき折は、少し換気量を落として室温を保てるよう調整をしていたのですが、それが難しくなりました。
換気量の確保を優先しますとたとえ熱交換式の換気扇といえども換気量が大きくなれば、どうしても室温は下がってしまいます。特に体を動かさないデスクワーク中などは発熱量も減りますので寒さを感じやすくなります。膝にはブランケットを掛け、いつもより1枚多くダウンベストなどを羽織るようにしています。また、これまでは1階の床暖房だけで2階はエアコンを使わない日が多かったのですが、エアコンも稼働することで、室内に温度差が生じにくいように気を付けています。

これまで住宅の設計をする際、空気環境につきましては、シックハウス対策をメインに換気計画をしてきました。そのため、室内の空気環境を良好に保つようホルムアルデヒドなどを放出するような材料を使用しないなどで対策を行ってきましたが、これからは住宅の設計をする際にも人の呼気まで意識する必要が出てきました。そのため今後の住まいの換気計画は、少しの変化が必要になるのではと思います。

それでは既に建っている今の住まいではどのように換気をして暮らすのがよいのでしょうか。換気の基本は部屋の対角線にある窓を2か所開けることです。これが最も短時間で換気が出来ますが、この方法ですと定期的に繰り返す必要がありますので、人が多く集まる場合などにはこの方法が一番良いと思います。日常、家族だけの場合でしたら24H換気の設備がある場合は、給気口を開け、換気扇を回すことが一番良いと思います。2003年7月にシックハウスの法律が施行されましたので、それ以前の建物の場合は、24H換気の設備が整っていないことも多いと思います。ただ、その頃に建てた建物は恐らく昨今の建物に比べますとまだまだ隙間も多いと思いますので、キッチンや浴室の換気扇を回すだけでも空気はずい分入れ替わってくれるものと思います。家庭内感染が増えているとも聞きますので少し寒いですが、換気を心掛けたいものです。

どことどこの窓を開けるのと一番効率が良いかなど具体的なことにつきましては、ご相談を頂けましたらシミュレーションをすることも可能です。お気軽にお声掛けください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。