こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉を中心に無垢の木で注文住宅を建てている工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
最近、「4寸柱に4寸土台」を宣伝コピーにしたハウスメーカーさんのCMを見なくなったなと思い検索してみましたら、ハウスメーカーさんを見つける事が出来なかったのですが、柱材の太さについて昔より色々な意見がネット上に書かれているのだなと思いました。という事で、今日は柱の太さについて書いていこうと思います。

木造住宅の柱の太さと言うと、一般的には3寸5分(105ミリ)角になります。
確認の意味で、いつも構造材の加工をお願いしているプレカット工場に聞いてみたところ、3寸5分角がほとんどで、4寸角を使って家づくりをしている件数は非常に少ないとのことでした。では4寸柱と3寸5分の柱にはどんな違いがるのでしょうか。

一般的に、4寸角柱を採用するメリットは「丈夫な家になる」というものです。柱の断面積が増えるので折れにくくなり、梁巾も柱に合わせて4寸になるので梁の強度も増すことになります。一方の3寸5分柱を採用するメリットは、断面が小さいのでコストが抑えられることと、部屋の広さや間口が15ミリ広くなることです。

そして、設計事務所や構造設計者の見解は、4寸角の柱と3寸5分角の柱では精密な構造計算(許容応力度計算)上では大差がないとか、梁については計算をしてサイズ決めるので太ければ良いのとは違う、梁から柱が抜けないように接合する時も金物で補強されるので材の太さで強度は決まらないなど、多くの家が3寸5分の柱で建てている事もあり、太いに越したことは無いけど3寸5分の柱で十分で、より太い材になればメリットが出やすい。という見方が多いようです。

松匠創美では、これまで建てたすべての家を4寸角の柱にしています。その理由としては、戦後植林し、60年から70年が経ち、4寸角の柱の家づくりに適した太さに育った国産のスギ材やヒノキ材を使用することで、森の循環、林業の循環につなげたいということがひとつ。
加えて、スギ材の特徴が、軽くて強い一方で、柔らかい材料という点があるからです。木軸組の住宅は地震時に柱が梁から抜けて致命的な損傷を追わないようにと金物の補強をしますが、柔らかいスギの柱が梁や土台に「めり込む」ことについては許容応力度計算でしか検討しないため、長期的に小さな地震や台風に煽られ続けることを考えると、スギ材の太さは無視しきれないと考えるからです。また、視点を変えて、長期優良住宅や性能表示制度と照らし合わせて考えてみても、4寸角にすることで劣化対策になることもあります。

4寸柱や4寸巾の梁の印象などはモデルハウスでご案内できます。コロナ対策をしてお待ちしていますので、ご連絡を頂けると嬉しいです。

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