また一人、大好きな方が亡くなってしまいました。
劇作家で俳優としても知られたサム・シェパードさん73歳、
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の合併症によるものでした。
昨日の朝、そのニュースに触れ、ALSであったことを
初めて知りました。
35年間、いい男と言えば、サム・シェパードでした。
『天国の日々』では、リチャード・ギアといい男二人、
それはそれは美しい共演をしていて、何度も繰り返し観ました。
『女優フランシス』では、後にパートナーとなるジェシカ・ラングとの
相性の良さが感じられる共演が忘れられません。
何といっても代表作の『ライトスタッフ』は、映画としても
素晴らしい作品でしたし、イエーガー役は真にはまり役でした。
『カントリー』は、ジェシカ・ラングと夫婦で共演した監督作品、
元々農業を学んでいた彼らしい、社会派な作品でした。
ヴィム・ベンダース監督作品の『パリ・デキサス』へは、
脚本家として、ロードムービーの脚本を書き下ろしています。
その後も『赤ちゃんはトップレディがお好き』、『ファーノース』
『マグノリアの花たち』、『ペリカン文章』、『きみに読む物語』
等々、その他多数、いつの時代もその類い稀なるいい男ぶりを
作品の中で発揮してくれていました。
これからもいい男と言えば、サム・シェパードと
迷わず答えると思います。ご冥福をお祈り申し上げます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。