昨日は早朝よりどこへ向かったのかと申しますと

世界文化遺産に登録が決定をしました『富岡製糸場』と

愛読誌でもある『JAF Mate』に毎月作品が掲載されている

星野富弘さんの作品を収めた『富弘美術館』です。

これは、神奈川建築士会川崎支部主催の

日帰りバスツアーで、どうしても移動距離が長いため

実際に見学している時間は短くて、

少々心残りな部分はありましたが、

充実した内容のツアーでしたので、何回かに分けて

ツアーの様子をご紹介したいと思います。

004

最初にバスが向かいましたのは、富岡製糸場です。

沢山の人、人、人でした。

一番に見学をしましたのが、写真の東繭倉庫。

1Fは事務所や作業場として使用し、

2Fは繭の貯蔵庫として使用されていた建物です。

016

建物の設計は当時横須賀製鉄の製図職工として来日をしていた

フランス人のオーギュスト・バスティアンによるものです。

構造は、『木骨造』と言うあまり聞きなれない工法で、

骨組みを近隣の山から伐採したスギの木で組み、

壁にはレンガを積むという構造です。

当時は煉瓦がまだあまりなく、日本瓦の窯で焼いた煉瓦が

使用されているそうです。

この東繭倉庫が最初に建てられたらしく、

後に建てられる検査人館などのレンガになりますと

職人さんの腕が上がり精度が高くなるようです。

008

また、この他に使用されている漆喰や基礎の材料も

地元産の原材料によるものです。

それは、1年半という短期間で建物を完成させるために、

材料の入手しやすい立地であると言うことから、

この富岡の地が敷地として選ばれたとことによるそうです。