また少し間が空いてしまいましたが、木造耐力壁ジャパンカップ

2回戦、最後の第4試合の対戦のご紹介をしたいと思います。

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東京工業大学 坂田研究室 貫通志隊 『ためしてバッテン!!』

VS

四国能開大 『格剛V(ゴーゴーゴー)』

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東京工業大学 坂田研究室、

こちらも毎年決勝トーナメントの常連さんです。

今年は「剛性と靱性を兼ね備えた壁を目指し完成した壁」

とのことで、バッテンの部分には、

筋違いとして剛性と貫として靱性の両方の効果を期待しています。

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一方の四国能開大は、地元四国産のスギとヒノキを使用し、

学生さんが設計、加工、組立の全てを行うために、

簡単な加工で製作できる耐力壁になっているのが特徴です。

この対戦は、金物未使用同士の対戦となりました。

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互角の戦いを見せてくれた二つの壁ですが、

前半リードをみせていた『ためしてバッテン!!』を

後半逆転し『格剛V』が変位量の差で勝利しました。

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『ためしてバッテン!!』 の足元はこんな感じになっています。

柱の中には、金物の代わりに雇い(下の写真)をいれて、

込み栓で固定してあります。

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雇いで足元を固定する方法は、とてもシンプルでしかも

強度もあっていい感じです。

ただ、雇いは木製のため個体差があることが

構造部材としては不利になります。

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第16回木造耐力壁ジャパンカップ-4

第16回木造耐力壁ジャパンカップ-3

第16回木造耐力壁ジャパンカップ-2

第16回木造耐力壁ジャパンカップ-1