建設地:神奈川県三浦郡葉山町
家族構成:夫妻+子供3人
敷地面積:149.60㎡
述べ床面積:89.42㎡
竣工:2006年
今回の計画は、もともと神奈川県葉山町の海のすぐ近くで
一軒のRC造の建物を2家族でシェアをして暮らしていたご家族が
同じ葉山町でも山側に住まわれているご両親の敷地を分割して
木造の新築住宅を建てたいというものでした。
敷地条件は、東西に細長く、149.60平米と数字的には問題
ありませんでしたが、位置が、地主であるご両親がお住まい敷地の
南側で、これまで家庭菜園をされていた部分にあたるため、面積
は減っても家庭菜園は続けられるようできるだけ畑を残したい
というご要望がありました。
また、敷地が道路に接していないという、法的な大きな問題も
抱えていました。
(法律により、建築物の敷地は道路に2m以上接していなければ
ならない)
もう一つのご要望は、奥様が将来こどもを対象としたお教室を開き
たい。との考えをお持ちでしたので、1階にはそのための広い空間
が欲しい。その分生活のための空間は少し、圧縮されても大丈夫
とのものでした。
まずは配置計画、北側のご両親の家の間取も頭に入れながら、
ご希望の畑のスペースの確保から慎重に行いました。
敷地の南側に畑を確保したいので、建物を北側の境界線ギリギリ
まで寄せる必要がありました。そこで当時新しく運用された法律の
天空率を使って計算を行い配置は決まりました。
また、建物の計画は思い切って1階にホールのみを設けて、生活
空間はすべて2階にまとめて、それぞれの収納は、ロフトに確保
することにしました。
ご夫婦用は階段を登るとリビングの吹抜に面して計画し、子供達
用はデスクコーナーから、一人一人専用の梯子付本棚をよじ登る
という計画です。
多少、不便があると思いますが、限られたスペースでしたでの
この案を受け入れて下さいました。
お陰様で、2階は四方に風が通り抜ける気持ちの良い空間を確保
することが出来ました。
また、敷地が道路に接していないという、家を建てられないかも
知れない程の大きな問題も、役所や近隣と話し合いを重ね、時間
のかかる許可手続きを無事に終えることができました。
「緑の風が通り抜ける家」は、法律に苦しめられ、法律に助けられ
ることによって、お施主さんの思いが形になったものだと思います。
設計:久保歩美・田中伸二
・松匠創美の家づくり(考え方)はコチラ
・住まいの性能(風向きを考慮して窓を設ける)はコチラ
撮影:スタジオオーピー・中島写真事務所










