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2013 年 6 月 のアーカイブ

メルマガ 2013/06/19

■ 第98号 ■ 家づくり雑記帖 「省エネルギーと低炭素社会2」

□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています  「 すこし高台ショップ 」

【2】 家づくり雑記帖 「省エネルギーと低炭素社会2」

【3】 家づくりのことば  「 片流れ屋根 」

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【1】  こんな感じに過ごしています 「 すこし高台ショップ 」

こんにちは 野上です。

3年前のこのコーナーで「すこし高台ショップ」さんの事について紹介しているのですが さらっと触れた内容でしたので 今回改めて紹介させて下さい。

「すこし高台ショップ」とは 葉山の一色にある古い平屋のリビングと庭を使って植物を基本に雑貨と小物類を扱う 1年に数日しか開かない幻のようなお店です。 と言うのも 2組のご夫婦が日常生活・仕事などの合間を使って 個々に商品を集めたり 製作をしているので まとまったお休みがあった時など夫婦が集まれる日に開けるため お客さんは前もってウェブページなどで営業日をチェックしないと行くことが出来ないという まさに葉山らしいのんびりとしたお店なのです。

古い平屋の主(あるじ)H夫婦は 普段ウェブ関係の仕事をしているのですが 旦那さんが植物好きでお店では 砂漠や海岸などの土地が乾燥しているような場所に生息している多肉植物を扱っています。希望があれば選んだ多肉植物を 気に入った鉢に寄せ植えもしてくれます。奥さんはイラストレーターで 植物や昆虫・鳥などのイラスト描いてポストカードにしたり 最近では革に虫の絵をレーザープリントしたコースターや髪留めなどを作って販売しています。

もうひと組のN夫婦も普段はご主人がウェブ関係の仕事していているのですが お店を開く時は探し集めた植物の苗や鉢を庭にテントを張って その下で淹れたコーヒーやジュース 鎌倉にあるデリカテッセン「LONG TRAC FOODS」さんのお菓子と一緒に並べて販売しています。奥さんはとても手先が器用な人で 革を編み込んだバッグやポーチに 糸や布を使ったピアスなどを造っては お客さんの希望の色や形でオーダーも受け付けています。

私とすこし高台ショップさんとの出会いは 奥さんの「Short finger」というブランド名が付いたバック達に一目惚れした事がきっかけでした。 その後2組のご夫婦とはご近所さんという間柄にもなりとても親しくしていただいて 先月のすこし高台ショップから 私の主人の得意なカレーを庭の植物を眺めながら食べるという企画も加えてくれました。

takadai

それぞれの得意分野や興味のある事と 少し古い平屋の懐かしい雰囲気や程良く手入れの行き届いた庭の植物たちがうまく調和され つい時間を忘れてしまうほど居心地のいい空間になっています。 今年は頑張って月に1度はお店を開きたいと言っているようですので タイミングが合うようでしたら覗いてみて下さい。

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【2】 家づくり雑記帖 「省エネルギーと低炭素社会2」

こんにちは設計の田中です。

前回、住宅の省エネルギーに関して他の先進国と比較した場合の2つの事について書かせてもらいました。一つは遅れていると言われている日本の省エネルギー法のこと。二つ目に実はエネルギー消費量は少ない一方、社会全体としてはやはり増えてしまっているということです。 今日はその続きで、エネルギー消費量や二酸化炭素の排出量を減らす低炭素社会についてと、低炭素社会を実現する為には、僕らの生活が大きな役割を担っているという話を書きたいと思います。

国土交通省、環境省、経済産業省が行っている「低炭素社会に向けた住まいと住まい方の推進会議」の中間報告書の内容によると、低炭素社会とは、エネルギー効率の改善を通じ、増え続ける世界のエネルギー需要や生態系の維持、異常気象や気候変動への適応など、今後持続可能な社会を実現していく上で必要となる多様な課題への対応を図っていく社会だそうです。(一部省略)

増え続ける世界のエネルギー需要とありましたが、日本の場合1990年当時と現在のエネルギー消費を比較すると運輸部門が当時の1.08倍で少し増、産業部門は0.90倍と減らしていますが、商業、サービス、事務、家庭からなる住宅・建築物部門は1.34倍で大幅に増え、結果的に社会の3割以上を占めている状況です。

住宅・建築物部門の消費エネルギーが増えた要因は、省エネルギー技術が上がった一方で、世帯数の増加、住宅の床面積の増加、ライフスタイルの変化があると言われています。 その為、住宅・建築物の運用段階におけるエネルギー消費量の削減は、家庭においての住まい方、暮らし方、販売業務等における省エネルギー意識と行動が大きな意味を持ってきます。 また、住宅建築を造る側にとっては、「エネルギー効率が向上する性能」「使ったエネルギー量が解るシステムの導入」といった事が課題になっています。

国の動きとしても、前回に書かせて頂いた省エネ基準の改正とは別に、昨年の2012年末に誘導的基準として税金の優遇を受けられる低炭素建築物認定制度がスタートしています。住宅の場合は、高い断熱性能にプラスして、太陽光発電、省エネ設備、木材利用やヒートアイランド対策としての緑化、節水等が加味された基準です。

また、「低炭素社会に向けた住まいと住まい方の推進会議」では、低炭素建築物認定制度の基準を元に2020年に、年間での一次エネルギー消費量が概ねゼロになるゼロエミッションハウス(ZEH)が標準仕様となる事を目標とし、2030年には、平均でZEHを実現することを目標としています。

実は松匠創美のショールームも暖房のエネルギー効率が上がるように断熱計画をして建てました。結果、10年以上経て毎年のように思う事は、人工的なエネルギーだけではなく、夏場の通風や、秋の日差しといった自然エネルギーから得た涼や暖に対しても効果を得やすいという事でした。

低炭素社会は、四季と共に暮らす日本だからこそ実現しやすいのではないかと思っています。

設計:久保歩美・田中伸二

松匠創美の「家づくりの考え方」 「住まいの性能

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【3】 家づくりのことば

私(野上)が事務所内で飛び交う会話の中に「今の言葉は何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や、初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ 片流れ屋根

前回に続き、屋根の形状についてご紹介します。 今回の片流れ屋根は、最上部の棟から一方向だけに傾斜している屋根で、屋根面は一面のみになります。

事務所の近くに大きな一枚屋根の家があって、傾斜具合やその形が「かっこうがいいな」と思い、いつも仕事の行き帰りに見ていたのですが、屋根の形状までは気にしていませんでした。 今回の片流れ屋根の特徴を教えてもらってから あの屋根をきっと片流れ屋根と言うのだろうと思い、確認するため仕事の帰りに改めて家全体を眺めてみることにしました。 すると、一枚だけの印象しかなかった屋根が、実は折り返し向こう側にも屋根が付いている切妻屋根だった事がわかりました。

いつもながら早とちりをしてしまったので、どの屋根を片流れ屋根と言うのか久保に聞くと「松匠創美の建てた家」の中に、いくつか写真を載せているので見てみるといいよと教えてくれましたので、ご覧になって下さい。

「高台に建つ眺めのいい家」 「緑にかこまれた二世帯住宅

片流れ屋根にすることで屋根裏の空間を広く確保できるので、ロフトを設けたり収納スペースにしたりすることができてコストも抑えられるそうです。

次回は「方形屋根」についてご紹介したいと思います。

○ 片流れ屋根 = 屋根の棟から一方の軒までのこと。建物の一方向のみ傾斜した屋根。  (建築学用語辞典 岩波書店)

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美

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メルマガ 2013/06/05

■ 第97号 ■ 家づくり雑記帖 「 省エネルギーと低炭素社会1 」

□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています  「 和楽1974さん  」

【2】  家づくり雑記帖  「 省エネルギーと低炭素社会 1 」

【3】 家づくりのことば  「 寄棟屋根  」

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【1 】  こんな感じに過ごしています  「 和楽1974さん  」

こんにちは 野上です。

先週土曜日は 葉山のお隣りの逗子で花火大会がありました。心配されていたお天気も崩れることなく予定通りに行われ 逗子の海岸は沢山の人で溢れていたそうです。 花火の打ち上げ数が7000発とかなり迫力がある大会で 私もここ何年かは欠かさず葉山の真名瀬という漁港に行って 少し遠目から楽しませてもらっていました。

しかし 今年は花火を見ることなく過ごす事になりました。 どうして?か 結果から言いますと葉山の一色海岸近くにある 中華ダイニング&バー「和楽(カズラ)1974」さんで 友人2人と食事をしていたからなのです。 本当は花火大会と食事会が重なってしまった事を数日前に気が付いて「それなら少し早目に食事を済ませて 花火を見に行けばいいね。」という話になっていました。お店の場所からビューポイントの漁港までは 歩きなら10分程度 自転車なら数分で行けるので 私はてっきり友人2人も自転車で来ていると思ったのですが 待ち合わせに少し遅れて到着すると 自転車は1台も置いてありませんでした。 これは「お酒を飲むぞ!」という事だなと 歩きを覚悟してお店に入りました。

店内は築100年ほどの民家を改築した重厚感のある落ち着いた佇まいで 入り口正面にはバーカウンターが置かれ フランス料理のように美しく盛り付けされた中華料理が味わえるというお洒落な雰囲気もあるなか 厨房の小窓からシェフが元気よく「いらっしゃいませ!」と挨拶で出迎えてくれたり 靴を脱いで板の間に上がる解放感から なんとなく友人宅にお邪魔した様な そんな特別に気取ることなく入れるのが人気のようです。 席数は多くありませんが 個室も用意されていますので 仲間や家族での集まりにも使えそうですし 営業時間も夜11時までと 遅くまで営業するお店が少ない葉山では貴重な存在です。

さて 先に入った2人に 何か頼んだの?と聞くと「ビール!!」と元気な返事が返ってきました。花火は歩いて観に行くのよね?と確認すると「ん~、ゆっくり食べて、いっぱい飲みたいから、状況しだいかも?」と何だか怪しい雲域になりました。よく顔を合わせる2人ですが こうしてゆっくり食事をする時間がなかったので 最後のフィナーレだけ見れればいいかな と私も雰囲気に流れはじめました。

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前菜の盛り合わせと空芯菜の炒め物・・プリプリの餃子に生ビール そこに和楽さんの落ち着いた店内の居心地の良さが加わり 花火のドンドンという音はBGMくらいにしか思えなくなり 私たちはあっという間に「花より団子」の状況になりました。 次第に花火の音も気にならないほどお喋りも盛り上がり さらにエビのマヨネーズあえと海鮮お焦げを追加注文して・・すっかりお腹も心も上機嫌になった後 お店の方に「花火見れませんでしたね。」とちょっと笑われながら 見送って頂きました。

まだ夏本番前で夜は肌寒いから花火って感じじゃないよね~・・とちょっといい訳しながらも とても楽しい夜になりました。

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【2 】  家づくり雑記帖 「 省エネルギーと低炭素社会1 」

こんにちは設計の田中です。

先日、久保と一緒に外皮性能計算の方法セミナーを受講してきました。外皮性能とは住宅の外側に当たる床、外壁、窓、屋根の省エネルギー性能のことです。久保のブログでも紹介させていただいていましたが、2020年に省エネルギー基準の義務化を目指しているそうです。と言うことで今日は省エネルギー基準の事について書いていこうと思います。

日本の建築に関する省エネルギー基準は「エネルギーの使用の合理化に関する法律(通称省エネ法)」で定まっています。ただし、現在は義務化されておりませんで、定められた省エネルギー基準を満たしていると見なされた住宅は、例えば、公的にその性能が認められているとの事で、売買の時に有利になったり、融資を受ける際には金利の優遇を受けられたりと、省エネルギー性能向上への誘導的基準として扱われています。

省エネルギー基準とは、いったいどんなものかと言いますと、一般的には、断熱性能の事を指していると言っても良いかも知れません。元々、日本の住宅の省エネルギー基準は先進諸国と比較すると遅れているという意見もあり、平成11年(1990年)に改正された基準(通称次世代省エネルギー基準)で世界基準の最低基準と同等になったと言われています。

この省エネ基準が十数年ぶりに改正され、予定では来年からスタートすることになっていますが、改正のポイントは、設計者の断熱性能の計算が変わった形で、基準が世界基準に合わせて厳しいものになった訳ではありません。

省エネルギーに関する記事等を読んでいますと、世界に遅れを取っている事が度々目に入ってきますが、日本の場合は、他の先進諸国と比較すると緯度が低く四季があり人口集中している都市は温暖である事が背景の一つとしてあり、緯度が高い北海道では早くから欧米諸国と同等の基準ではありました。また、世帯当たりのエネルギー消費量を見ても温暖である事と高い技術もあり、環境大国のドイツの2/3程度と言う見方もあるようで簡単には比較できる事ではありません。(住環境計画研究所データ)

そんな、世帯当たりのエネルギー消費量の少ない日本の住宅業界でも、実は二酸化炭素の排出量は増える傾向となっています。この二酸化炭素の排出量を抑えるべく、昨年末から低炭素住宅認定制度が始まっています。

次回は、低炭素社会と低炭素住宅認定制度について書きたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の「家づくりの考え方

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【3 】 家づくりのことば

私(野上)が事務所内で飛び交う会話の中に「今の言葉は何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や、初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ 寄棟屋根

関東も梅雨入りしましたが、葉山は思いのほか良いお天気が続いています。雲ひとつない青空はとても気持ちがいいですが、夏が近くなると雲の色も真っ白で、それはそれで眺めていると清々しい気分になります。この時期空を眺めることが多くなって上を向く機会が増えると、自然とご近所の屋根に目がいくようになります。

2年前にこのコーナーで「切妻屋根」を紹介したのも真夏の8月でした。読み返してみると 屋根にはいくつかの形や素材があって、地域の気候や景観・デザイン性などを踏まえながら変化していったと教えてもらった事を熱く書いているのですが・・その後、せっかく教えてもらった屋根形状や素材について紹介していなかったことに、1年過ぎて気が付きました。 家づくりには欠かす事の出来ない屋根ですので、いくつか紹介したいと思います。

まずおさらいですが、以前紹介した切妻屋根は、本を広げて伏せたような山形の形状をしています。屋根のてっぺん(最上部)にある水平の棟(大棟)の両側面(平側)にだけ傾斜している屋根で、ご近所を見渡すとこの切妻屋根が多いかなと思います。 その次に目にするのが、今回紹介する「寄棟屋根」です。

切妻は2面(2方向)でしたが、寄棟は4面(4方向)が屋根になっています。棟に平行の面(平側)は台形で、棟に直角方向の面(妻側)は三角形になっています。 4面(4方向)に屋根があるので、雨風をどちらの面から受けても侵入を防ぐ事に優れているそうです。

昔から寒暖差や湿度・乾燥・雨風の厳しい日本の気候には、それに耐えられるよう色々な形状の屋根があって、また、それだけではなく室内空間を上手く活かせるよう建築条件に合わせて設計された屋根もあるということです。

次回は、片流れ屋根を紹介したいと思います。

○寄棟屋根 = 大棟から四方向に葺き下ろされた屋根形状。

(建築学用語辞典 岩波書店より)

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美

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