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2012 年 9 月 のアーカイブ

メルマガ 2012/09/19

■ 第 79 号 ■ 家づくり雑記帖 「省エネルギー住宅 その2 」

□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています 「 Tanto tenpoさん 」

【2】   家づくり雑記帖 「省エネルギー住宅 その2 」

【3】 家づくりのことば   「 プレカット 」

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【1】 こんな感じに過ごしています 「 Tanto tenpoさん 」

こんにちは 田村です。

松匠創美のウェブページに「スタッフ紹介」というコーナーがあります。 見て下さった方から時々「田村さんはイギリスが好きなんですね?」と尋ねられます。 何故かというと“イギリスが好き”と紹介文に書いていますので 間違いはないのですが実はイギリスに興味をもつ前に好きになった国がありました。

それはイタリアで 全てに関して憧れの国NO.1でした。 20歳になった時 お祝いにとその憧れの国へ人生初めての旅行に行きました。石造りで歴史を感じる町並みや お洒落でカッコのいい人達を見るたび 思い描いていたとおり!と大興奮していました。 しかし本場でのイタリアンをいただいた時のこと まだまだ経験が少なかった私は ケチャップがトマトソースだと信じていたので トマトだけしか入っていない単調なパスタや苦味のあるサラダ(たぶんルッコラやオリーブ) 味気のない白いチーズ(モッツアレラチーズ)・・の良さがわからずに やっぱりご飯は日本食にかぎるなぁ と思いながら帰国したことを覚えています。

それから12年後のこと。葉山に本場イタリアの食材を扱うお店が出来ました。それが「tanto tenpo」さんです。 お店が出来るまでの12年の間に 私もイタリアンレストランなどに行く機会が増え 舌にも磨きがかかってすっかりルッコラやモッツアレラ トマト本来のソースのうま味もわかるようになりましたから お店がオープンしたことはとても嬉しい出来事でした。

場所は 以前紹介しましたボンジュール(パン屋)さんの目の前にありますので 職場からもとても近く 帰りに小腹が空くと 前でバゲットを買い持ち込み 生ハムとパルミジャーノチーズとルッコラでサンドウィッチを作ってもらったり お菓子を買ったりしています。基本は持ち帰りのお店になりますが カプチーノやワインなどのドリンクもあって お店の中で一緒に頂く事もできます。

イタリアから直輸入の商品は今ではそれほど珍しい事ではありませんが オーナーさんは もともと代官山や鎌倉などの大きな食材店舗で店長などを務めてきた経歴や凝り性な性格もあってか かなり知識がある人で イタリア本場のお店にも負けないと思うほど品揃が豊富なお店になっています。

IMG_8477

とは言ってもオーナーさんを見ているとオールシーズン 短パンとアロハシャツというスタイルでお店に立っているので 一瞬何屋さんかしら?と考えてしまう時があります。そんなゆるさがなんとも葉山らしいというか 気負いしないでお買い物ができる楽しいお店です。

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【2】   家づくり雑記帖 「 省エネルギー住宅 その2  」

こんにちは設計の田中です。

前回、省エネ法を機に、建物の屋根、壁、天井に断熱材を施し、家全体が暖められるようになったと言う話しをさせて頂きました。家全体を暖房や冷房をするとランニングコストの増加や、冷暖房の為に締め切った家になってしまいそうですが、意外にもそうではありません。今日はその事について書いていきたいと思います。

エネルギーの使用実態については様々な調査方法や結果報告がありますが、単純なところで、夏季の一日のエアコン利用時間で一番多いのは4~8時間で40パーセントくらいだそうです。 この調査結果は、なんとなく頷ける感じがしています。

昔に比べ段階を経て断熱材を施すようになったとは言え、まだまだ充分な断熱性能が満たされていないというのが現状で、冬季や夏季のエアコンやストーブで得た室内空気は、窓を閉め切っていても、知らないうちに屋根、壁、床、窓を通して逃げて行ってしまっていました。 この様に、逃げた熱を補う為にエアコンやストーブを長時間稼働させていたのが実際の使用方法だったのです。

対して、現在計画されている省エネルギー住宅では、屋根、壁、床や窓の断熱性能を上げて外気温が室内に伝わりにくくしています。また、建築計画の段階で窓の外に夏季の直射日光や熱線を防ぐ庇などを設け、風抜けの事も考慮しながら窓を配置計画します。それに加え、暮らしの中で季節ごとに最も効果的な窓の開け方を工夫してもらうと、実はエアコンの利用時間がどんどん減るのです。 例えば夏場、朝からお昼過ぎまでは庇が日差しを遮り、窓を開け放ち風を取込みます。風が止まる午後3時の真夏日には、さすがにエアコンを稼働させて涼しくし、夕方になればエアコンを止め扇風機ですごし、外気温が下がってきたら窓を開けます。 もし直接西日が当たる環境の家でも断熱材が暑さを防いでくれています。 夜は西日の熱を家が溜め込んでいないので、通風だけで涼しくすごせます。 (冬場は、この逆で冷えにくいので暖房機器の稼働時間が減ります)

また、建物配置計画や窓計画、日射対策などの建築計画と、断熱材や窓の材料などの性能、窓の開け方等の暮らしてからの工夫以外にも、最近はエアコン性能もアップしていますので、設備の買い替えもまた省エネルギーに繋がります。 この様に、建築計画、材料、設備、暮らし方の四身一体で考えられた省エネルギー住宅は、建物性能を上げて冷暖房を効きやすくした自然と関わりの少ない住宅では無く、エネルギーを最小限に抑え、自然を多く取り込んだ住宅なのだと思います。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の 「 家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ プレカット

プレカットと聞いて個人的にまず思い浮かんだ事は、お店が新しくオープンする前に、関係者さんやご近所の方などを限定して招待するプレオープンと言うことばです。「プレオープンにご招待」とかなんとか言われるとなんだか“特別”な人になった気がして、喜んでしまうのですが、「プレ」とは“特別な”なんて意味では全くなくて“前もって”というのが正しそうなので・・前もってお知らせしておきます。

ですからプレカットとは「前もって切る」ということでいいのだと思います・・では何を前もって切っておくのでしょうか。

このことばを見つけたのは構造材など木の材料の見積書でした。 見積から自分なりに考えたことは、柱や梁は120X240X3000等々、寸法が書いてあるのでそれを業者さんが工場でそのサイズに製材する、そのことをプレカットと言うのだと思っていました。しかし、わざわざカタカナ表記にしてあるのは、最近できたことばの様な気がして不思議に思い、久保にきちんと教えてもらうことにしました。

角材に製材した後、柱や梁を接合するのに必要な継手や仕口を、あらかじめ工場の機械を用いて刻むことをプレカットと言うのだそうです。柱などの端を凹凸に加工して、その口を組み合わせることで継ぎ目がはずれにくくなり丈夫な構造になるそうです。

伝統的に木材の加工は大工さんが下小屋で柱や梁に墨付をし、ノミやカンナ等を使って行なっていたのですが、現在では工期も短縮できることから、木造住宅の多くはプレカット加工をした材を使っているという事でした。

*日頃お世話になっているプレカット業者のランバー宮崎さんの HPにプレカットの動画があります。

○ プレカット

機械プレカット加工とは、木造住宅の柱や梁の継ぎ手、仕口を従来は墨付けに従って手工具で加工していたものを機械で行なう技術です。 ((社)全国木造住宅機械プレカット協会HPより )

メルマガ 2012/09/05

■ 第78号 ■ 家づくり雑記帖 「 省エネルギー住宅 その1 」

□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています  「 鵠沼のpas a pasさん 」

【2】  家づくり雑記帖  「省エネルギー住宅 その1    」

【3】 家づくりのことば  「 ヒウチ 」

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【1】 こんな感じに過ごしています  「 鵠沼のpas a pasさん 」

こんにちは 田村です。

9月最初の日曜日 前日の大雨と雷でお天気が不安でしたが なんとか 回復したようなので 友達を誘い鵠沼にある「pas a pas」さんへ出か けました。

実は以前 葉山の森戸海岸のすぐそばで犬グッズのお店を開いていた 「syna&bani」さんが お店を移してオープンしたのがこのパザパさん です。 葉山にあった頃は 事務所からも近いので 仕事帰りに時々寄り道し ては 犬用のおもちゃやおやつを買って帰って 我が家の犬たちの ご機嫌をとったりしていました。お店の中には 犬と一緒に過ごせる カフェもあって いつか犬を連れてお茶を飲みに行きたいと思って グズグズしていたら“お店を閉めます”と言う事に。 とても残念に思ってしばらく経った頃 鵠沼で新しいお店を始めたと 聞き ようやくですが犬達も一緒に車で行くことにしたのです。

葉山から鵠沼までは海岸線(134号線)を通ればさほど遠い距離 ではありません。ただし夏の観光シーズンや時間帯などによっては 大渋滞になる道ですので 気をつけなくてはいけません。 夏休みも終わったのでもう大丈夫かと思いましたが・・まだまだ夏は 続いているようで 鎌倉の海岸辺りはとても混み合っていました。

渋滞を抜けると 今度は湘南地区の名物?と言ってもいいのではと思 うほど車一台通るのがやっとの細い住宅街の路地を 冷や冷やしなが ら抜けて出て お店に辿り着きました。

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2階建ての建物の1階には フランス惣菜のお料理が頂ける「pimoniho」 さんというカフェがありました。 そちらに興味が向きましたが 犬もいることもあって まずはパザパ さんのある2階へ。ステンドグラスの扉が目印のお店に足を入れると 葉山にあった頃よりも グッズやフードの種類が増えていて 私や犬 達も友達が呆れるほどちょっとテンションが上がってしまいました。

オーナーさんや2匹の看板犬にも挨拶が終わったところで ようやく 落ち着いて店内を見渡すと 2階から1階下を望める吹き抜けがある ことに気が付きました。そこからは 料理の美味しそうな匂いが登っ てきます。次は犬を留守番させてお料理を頂きたいね と話していた ら「テラスか屋上でよければワンちゃんと一緒にどうぞ」と声をかけ ていただきました。

犬が怖がって外階段が登れなかったので 屋上は断念してテラスで 私はキッシュを友達は生ハムのオープンサンドを頂くことにしました。 見た目も美しく盛り付けられたお皿のお料理はとても美味しく 夏の 終わりの気持ちのいい風と・・犬たちの熱い視線を感じながら優雅な 時間を過ごす事ができて人間は大満足です。 犬たちには新しいリードとおやつを忘れずに買って帰りましたので なんとかご機嫌は損ねずに 家路につく事ができました。

少し遠くになってしまったのは寂しいですが 素敵なお店が増えたの はとても嬉しいことでした。

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【2】  家づくり雑記帖  「 省エネルギー住宅 その1 」

こんにちは設計の田中です。

先週お電話をいただいて、「夏の家の中が暑くてたまりません」との ご相談を受けてお宅へ伺ってきました。 その家は1972年完成で築40年になるコンクリートと木造の混構 造の立派な家です。特にコンクリートが暑くなるとの事で当時の図面 を拝見すると案の定、断熱材が入っていませんでした。と言うことで 今日は、断熱と深い関係のある省エネルギー住宅について書いていこ うと思います。

1973年と1979年に日本ではオイルショックが起きます。その 影響を受けてできたのが、1980年(昭和55年)の「エネルギー の使用の合理化に関する法律」(通称:省エネ法)です。 この省エネ法により工場等、建築、機械器具(現在では、事業、輸送 も含まれます)のエネルギーの合理化が進められ、一般の戸建て住宅 では、努力目標として暖房や冷房等のエネルギー効率の向上を目的に 断熱材を屋根、外壁、床に入れるようになりました。

その後、数回の法律改正が行われ、求められる断熱性能が向上してい きます。過去の改正年と通称、等級は下記の関係になっています。

1980年(S55年) 旧省エネルギー基準(等級2) 1992年(H5年)改正 新省エネルギー基準(等級3) 1999年(H11年)改正 次世代省エネルギー基準(等級4) 2008年(H20年)一部改正 トップランナー基準が追加

さて、歴史を更に遡って、エネルギーと呼べるものが木炭くらいしか 無かった平安時代には、今と逆で夏場に人が亡くなるケースが多かっ たそうです。そんな事もあって日本の建築の形状は、夏季の高温多湿 対策によって発達してきたと言われています。ですが、現代では上下 水道、冷蔵庫の発達で夏場の衛生対策が進歩したことにより、省エネ の観点から夏だけでなく、冬場の対策が大切になってきました。

南関東などの比較的温暖な地域では、住宅の場合、次世代省エネルギ ー基準(等級4)で断熱計画をすることで、外気温の影響を受けにく い室内環境にすることが可能で、冬季は家中どこへ移動しても快適に なり、夏季では、小屋裏の温度上昇や、西日の影響を軽減できるよう になります。

昔、一部屋だけ冷暖房器具をフル稼働させていた時の事を思うと、家 全体を温度管理可能にすることは、ランニングコストが上がり、エコ じゃないと思ってしまいがちです。また、設備の性能に頼った自然と の関わりが少ない住宅になるようなイメージもあるかも知れません。 しかし、実はそうでもないのです。

次回、その辺をまとめてご紹介したいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思 う建築用語がたくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や初め て耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○  ヒウチ

各業者さんから届く見積で、項目数がとても多いのが窓廻りと、構造材 などの部材です。 見積書の枚数の多さに一瞬気が遠くなることもありますが、家を建てる 事は、それだけ部材数が多く手間暇がかかる事なんだと少し感じたりし ています。

その沢山ある部材の中で今回気になってしまったのは、構造材のひとつ で「火打ち」と言うことばです。 私が知っている火打ちは、時代劇の中で気風のいいおかみさんが「アン タ頑張ってきてよ!」と 旦那さんの肩越しで両手に持った石をカチカ チと打ち合せて火花を散らす「火打ち石」の事しかなかったので、見積 で目にするなんて思ってもいませんでした。

その火打ちの事ではないと思いましたが、どこに使われるのか聞いてみ ると「上に見えるでしょう?」と久保が指で天井を指しました。 私が座る席の右上は吹き抜けになっていて、パソコン作業で目が疲れた 時などは上を向いて、2階天井近くにあるしっかりとした木の梁を眺め ては、疲れを癒しているのですが、その梁と壁が接する位置に、もう一 本斜めに組まれた材があって、梁ほどは太くありませんが、きっとこれ は家を支える補強材なんだろうな?とぼんやりと思っていました。

それが火打ちだそうです。

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実は昨年の3月に起きた地震の時、揺れが大きくてとても怖かったので すが、私は意外と冷静でいることができました。それは、梁を支えてい る火打ちをいつも見ていたので、いきなり家が倒れたりすることはない からきっと大丈夫と思っていたからなんです。 家の構造が全て見える訳ではありませんが、よくよく見ると私の頭の真 上の2階床組みにも、火打ちが組まれていました。 目に見える安心は、いざという時が来ても慌てずに行動できると実感し ています。

○ 火打ち

小屋組、床組の水平面にあって、斜めにいれて隅角部を固める部材の総称。 (建築学用語辞典 岩波書店より)

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美

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