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メルマガ 2011/12/07

■ 不思議な葉和屋さん

■ 第61号 ■

■□・・―――――――――――――2011年12月07日

   木の家を知る・建てる・暮らす

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□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています

【2】 「 屋根の話し つづき 」

【3】 家づくりのことば 「 モクザイとザイモク 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

今年も残りわずかとなりました。年明けに「今年の目標は!!」などと意気込んでいたのに・・・はて?肝心な目標はなんだったろうかなぁ。と今となっては思い出す事も出来ませんが 年明けを張り切ったのだから 年の瀬もそれなりに形にしなくてはと思い クリスマスの準備を始めました。

自宅はすでに母親が玄関先や庭などに リースやリボン・オーナメントなどを飾り付けしていて 私の入る余地がなかったので・・相方の家を飾る事にしました。

何から手を付けようかと考えていたら ベランダに寂しそうにぽつんと植木鉢が置かれていることに気が付きました。その鉢は この夏殺風景だったコンクリートむき出しのベランダに 友人に手伝ってもらってデッキを手造りした時に完成祝いにと その友人がプレゼントしてくれたものでした。

貰ったままで未だに何も植えていなかったので クリスマス仕様に寄せ植えしよう!と 近所のお花屋さんへ苗を選びに行ってみました。
そこは 近いのにまだ足を運んだことがなかったお花屋さんで「葉和屋」と書いて“はなや”さんと読むお店です。

店先には 赤や白のポインセチアやシクラメン、葉ボタンなど寄せ植えにピッタリな苗などが置かれていました。店内へと足を踏み入れると よくあるお花屋さんのように季節定番の切り花が沢山という様子ではなく 店主さんの好みで選ばれたセンスの良い 珍しいお花がいくつか並んでいました。

棚やテーブルには お花や鑑賞植物と一緒に飾ると素敵な小道具やアクセサリーがなどがあり その流れで店先をよく見てみると 海が近い土地柄なのか白く色落ちしている流木が何本か売られていて お花屋さんとなのか雑貨屋さんなのか?・・ちょっと迷うくらい不思議で楽しいお店でした。

気分も上がり苗を選ぶだけのつもりでしたが 壁に並んだクリスマスリースが素敵で気になってしまい一緒に購入しました。

__

店主の女性は本当にお花が大好きなようで こちらから質問しなくても お花の特徴や寄せ植えをする際のアドバイス リースの保管の仕方など他にお客さんがいる中でも 丁寧に時間をかけてお話をしてくれました。とても感じのいい方で喜んでいたら お会計御に「こちらもどうぞ。」と一輪挿し用の小さな花束をプレゼントしてくれました。

一瞬ためらうと「切り花を剪定した時に出たものなので気にしないでくださいね。小さなお花ですがそれでも飾ると可愛いですよ。」・・と 売れるお花ではないけれど捨ててしまうのは可哀想だという店主さんの気持ちに グッと心を掴まれ「また必ずきます!」と威勢よくお礼を言って帰りました。  

お花が大好きな店主さんの気持ちと お祝いにと鉢をプレゼントしてくれた友人の気持ちを忘れないうちに 買ってきたポインセチアと葉ボタンなどを植え終えて リースも玄関にしっかり飾り 花束も一輪挿しに活けました。
仕事から帰ってきた相方が早速にリースと鉢を見つけ 私が随分と張り切って頑張った事を(事情を知らないので)珍しい事が起きたと驚きながらも とても喜んでくれました。

葉和屋さん、友人のなべちゃんの気持ちのおかげです ありがとうございます。

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【2】「 屋根の話し つづき 」

こんにちは、設計の田中です。

前回、屋根について「印象に残りやすい」「形と名称」「地域性との関わり」などについて書きました。
今日は、昔と違って自由度が増した屋根のデザインをどの様にしていつも計画しているか紹介したいと思います。

打合せで必要な図面で、最低限必要と思われるが平面図と立面図、断面図です。
通常の打合せは、平面図を見ながら使い勝手やデザイン、暮らしをイメージして打合せを進めて行き、結果として家の形はどんなデザインになるのか立面図と断面図で確認をする。という感じで行われていると思います。立面図と断面図を見て、屋根の形を始めて認識する事も少なくないと思います。

家を計画する場合もまた平面計画(プラン)から考え始めます。
久保の場合パソコンは使わず鉛筆を走らせて、いくつもプランを作成して検討していますが、同時にスケッチで構造計画や内部空間や外観もチェックしています。クライアントの暮らしに合ったプランを考える一方で全体の事を考えながら進めていいるのです。

具体的には、屋根の場合は内部空間を大きく確保すれば建物は高くなります。建物は高くなると、高さ制限や耐力壁、採光面積の確保に影響が出ます。法律面をクリアする為に屋根高さを部分的に低くすれば、コスト高や雨漏れなどにも影響がありますし、梁の架けられる長さにも限界がありますので、自由な様で自由にはいきません。勿論、バランスの良いデザインになる事やご近所さんから見た印象なども常に念頭に置いておかなければなりません。

そうしてプランが出来上がると次に僕がパソコンを使って平面図を描き、次にスケッチを元にラフな立面図と断面図も描きます。
それらの事を具体的にチェックします。問題が無ければ、今度は久保と二人で調整に入ります。パソコンの画面上で屋根の角度を少しづつ変えながら、一番バランスの取れた形になるように調整します。角度だけではなく、軒の出や屋根の厚みも変えて何通りも作っていきます。
良いと思える形を見つけたら、ラフな模型を造って立体にして確認をします。模型だけでも何通りも作る場合もあります。

このように、普段から屋根には重点を置いて設計しているにも関わらず前回の冒頭で書いた様に、実家の屋根の葺替工事の時には屋根の形を正確に把握していなかった事にちょっと反省をしました。
いつも人知れず当たり前に雨風から暮らしを守っていてくれた屋根の疲れ果てた姿に感謝の気持ちも沸いてきて、屋根を葺き替えた時には屋根が喜んでいるようにも思いました。

愛される家づくりする為にも実家の屋根の葺替工事の経験は良かったなと思いますし、これからも沢山の検討を重ねて提案していきたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が、事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や、初めて耳にする言葉などを、ここで少し紹介したいとおもいます。

○モクザイとザイモク

今回は このメルマガを読んで下さっている皆さんの為に・・というより私がどうしても気になってしまったことばなので 紹介させていただきました。建築学用語辞典(岩波書店)には 初歩的過ぎるのか記載されていませんでしたので ことばとして成立しないかもしれません・・予め了承下さい。

田村はそんなところからなのか?との声が聞こえてきそうですが・・・業者さんから時々 現場に直接ではなく 事務所に材料が届くことがあります。

それは金物類やタイル 住設機器の一部など色々で 大体は明細が付いてきますし パッケージを見れば商品名などがわかりますので○○が届きました。と伝えることができるのですが 柱などに使うと思われる長い木が届くと・・戸惑います。パッケージもありませんし 明細もついてないことがあるのです。

戸惑ったまま「木が届きました。」とはさすがに言えません。戸惑うと自信が無いので 小さな声でまごまごとごまかします。
「木材」と「材木」のどちらを言っていいのかわからなくなるのです。

でもいつまでもご誤魔化したままではいられませんので 思い切ってお昼時に どちらでしょうか?と恥ずかしながらも質問をしました。

すると「樹木を伐採した資材としての木は全般的に『木材』と言って、一般的に家を建てる時に使う材料としての木は『材木』と言いうよ。
だから、現場や事務所に届くのは材木だね。」と教えてくれました。(材木を売る)業者さんは「○○材木店」と言うでしょう とも付け加えてくれて「なるほどそうですよね!」と すっきり解決と思っていましたら「その中でも質の高い希少価値のある木を特別に『銘木』と言うんだけれど その銘木を扱っている業者さんは“□□木材店”と言って材木店とは差別化をしているところもあるんだよ。」・・・これはあくまでもその木材店さんから聞いた話なので・・と 全部がそうではないけれどと そういった例もあることを教えてくれました。 

やはり違いを解っていなかったことと 普通には聞けない話も教えてもらえたので 思い切って聞いてよかったと思いました。

〇木材、材木・・銘木(メイボク)=
 樹木を伐採した資材としての木は全般的に『木材』
 一般的に家を建てる時に使う材料としての木は『材木』
 *中でも、質の高い希少価値のある木は特別に『銘木』と言う。

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美  

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Copyright (C) 2011 松匠創美 All rights reserved.

メルマガ 2011/11/23

■ 風早橋の「wakka」さん

■ 第60号 ■

■□・・―――――――――――――2011年11月23日

   木の家を知る・建てる・暮らす

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■□・・――――――――――――――――――――――

□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています

【2】 「屋根の話し」

【3】 家づくりのことば 「 ネイレ 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

事務所から歩いて2~3分のところにある風早橋バス停。
その目の前に今月11月11日に可愛くて素敵なお店ができました。

「ガラス、琺瑯(ホウロウ)、かご、古い家具、キリムなどの布類」などアンテークとまではいかないけれど 小さい頃家にあったなぁ・・と思いだすような家具や雑貨が並んだ道具屋「wakka」さんです。

オーナーのIさんとは 葉山で保護犬活動をしているKDP(神奈川ドックプロテクション)さんを通じて知り合いました。
Iさんのお宅には 先住犬1匹の他に保護犬が2匹とちいさなお子さんが3人居て・・それはもう毎日がお祭りのような賑やかさの様ですが日頃から大好きで集めていたかごやホウロウを扱うお店をずっと出してみたかったと聞きましたので お家の事も大変そうなのに夢を叶えるなんて素敵だなと思いました。

オープン初日は生憎のどしゃ降りの雨でしたが オメデトウが言いたくて仕事の帰り お店が閉まる寸前に雨でびしょびしょになりながらお邪魔をすると そんな私にひるむ事もなくIさんは笑顔で迎えてくれました。
「オメデトウ」を伝えたのも早々 可愛らしい商品を前に興奮してしまい 目があちらこちらに行って落ち着きませんでしたが(笑)しばらくして目が慣れてくると 天井がとても高いことに気が付きました。

古い建物なので年季の入った色の梁が見えます。 Iさんに聞くと旦那さまが 低い天井の天板を取外したのだそうです。その効果あって ゆったりとして居心地のいいお店になったということです。また梁や柱が見えることで 並んでいる古い家具や器などがとてもしっくり合っていました。渋いなかにも キリムのクッションやラグ ホウロウの赤や緑の食器などがアクセントになって Iさんのセンスの良さを感じます。

アンティークや古道具はお値段が張るイメージですが Wakkaさんは ちいさな子供でも買えるモノが沢山ありました。
私も さっそくホウロウのお皿とカップをセットで頂きました♪

wakka1

震災後 葉山でも移転や閉店するお店がいくつかあり 少し寂しい時でしたので 心が温かくなる素敵なお店を開いてくれたIさんには 本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
「またきたの・・。」と呆れられない程度に顔を出そうと思っています。

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【2】 「屋根の話し」

こんにちは設計の田中です。

久保がブログで書いた様に、今、築30年以上経った実家の屋根の葺き替え工事をしています。
9月末の台風で屋根の一部が破損してしまい、これを機に屋根を全面葺き替える事にしました。
実家の屋根は今でも珍しいくらいの急勾配の屋根で印象的なデザインですが、実際に工事が始まり屋根の上に登って見ると屋根の形をちゃんと知らなかった事に気付かされました。
今日から2回に渡って印象に残り安い反面、意外にもちゃんと見ていない屋根について書いていこうと思います。
今回は、屋根の話し。次回は、屋根の設計です。

見ている様で、見ていな無かったと書きましたが、逆に言えばちゃんと見ていなくても印象に残るのが屋根です。
幼い子供に家の絵を描かせるとギリシャの子供は四角い箱を並べ、日本の子供は屋根を三角に描き、寒い地域の子供は屋根の上に煙突を描くと言います。

屋根は暮らしを守る大事な部分ですので、気候や文化、地域性が顕著に現れ印象に残りやすいのかも知れません。

屋根の形には一つ一つ名称が付けられています。
一番単純な三角の屋根は切妻(きりづま)屋根。
入母屋(いりもや)屋根は、日本らしい形状の一つで誰もが一度は目にしたことがあると思います。
牧場に良く見られるのは腰折れ屋根。真平らな屋根にも名前があって陸(ろく)屋根と呼びます。

その他にも、寄棟(よせむね)屋根、方形(ほうぎょう)屋根、片流れ屋根、招き屋根などいくつもの名前があります。

一見、統一感が感じられる古いまち並みでも、同じ形の家は2軒とありません。
その統一感、特に遠景の時に大きく関わってくるのが屋根の仕上げ材です。
その地域で採取しやすく、製造しやすいものが屋根材として選ばれ、屋根材の種類と降水量によって屋根の勾配が決まります。
結果、白川郷や金沢のような景色ができあがりるのです。

仕上げ材は、時代と共にどんどん豊富になって屋根の角度も様々にります。
茅葺屋根から瓦の屋根に変わり屋根の角度は少し緩くなり、鉄板の屋根では更に緩い角度まで可能になります。
今では様々な屋根材がありますが、それぞれの材に適した屋根の勾配がちゃんと決まっているのです。

松匠創美では、まちの景色の一部になり、いつしか地域の定番になる家づくりを心がけています。
屋根の材料や角度が自由になった今だからこそ、屋根の設計では何度も何度も検討を重ねます。
しかし、その検討する項目も外観だけではなく、内観や機能、法律、近隣と関わることが多く互いに影響しあいます。
次回は、そんな屋根の設計についてご紹介します。


設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」 

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【3】 家づくりのことば 「  」

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ネイレ

前回紹介しました「根切り」の次に来るのがこの「ネイレ」です。

パソコンに「ねいれ」と打ち込むと値入と一番に表記されます。根切りを聞いた時に 値切り=値切ることだと思った旨を書きましたら 久保が「あっそうだよね、それもあったんだ」と 笑いながら驚いたので あたり前の事だと思ったことが逆だったので 私も驚きました。
そして それほど基礎を作る事は 家づくりにはとても大切な工程なんだということも感じました。

ネイレとは「根入れ」と書きます。地盤を掘削する根切りをした後に 基礎が地中に埋まる部分が根入れとなります。

家の基礎は地面のうえに直接つくると弱い・・という事を前回お話したように 基礎の1部分は地中に埋めて ズレや傾きを軽減させます。私はその根切りした面を見たことがなかったので きっと綺麗に平らな状態を作っていると思っていましたら 実はいくつかの凹凸した部分がある事を知り また驚きました。

それは 基礎の一部分を根入れする事でズレなどに強くなりますがさらに引っかかりを設けることで 強度がずっと上がるのだと教えてもらいました。

これは私の解釈ですが 同じ根と書く植物の「根」も 1本よりも数おおくあるほうが地に強く根付きますから 家の根の部分の基礎も 引っかかりを多くすることで しっかりとした物になるのだと思いました。

松匠創美のウェブページに「丈夫な構造」というコンテンツがありますので そちらを見ていただくと 地盤や基礎の大切さがもっとわかっていただけると思います。

 ○根入れ
 =基礎や杭を土中に入れること。 とくに、直接基礎にあっては地表面からさらに深くまで設ける こと。
  「建築用語辞典・岩波書店」より

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メルマガ 2011/11/09

■ いい勉強いい時間

■ 第59号 ■
■□・・―――――――――――――2011年11月09日

   木の家を知る・建てる・暮らす

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□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています

【2】  壁と柱の「直下率」と「架構診断シート」

【3】 家づくりのことば 「 ネギリ 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

何度か紹介させていただいている 葉山の「ARAHABAKI」さんから可愛らしい封筒が届きました。中には“この度、念願だった「食事をする場所+α 」を行うお店をオープンすることになりました。”というお手紙が入っています。

海を望む山の中腹にあるお店はギャラリーになっていて オーナーご夫婦が全国各地の作家さんたちからすてきな作品を集めては 月に1度 一週間ほどのペースで展示と販売を行っています。
展示期間以外はお店が閉まっているので その空いた時間を利用してカフェでも始めるのかしら?と思って手紙を読み進むと・・・“場所は横浜の海岸通りに面した、象の鼻パーク入口に佇む 昭和6年頃竣工のおじいさんビルの二階です。”とありました。 

お馴染さんの多い葉山では無く 横浜のみなとみらいという場所で始める事の原動力にちょっとびっくりしましたが どんなお店になっているのかわくわくして 夕飯時に出かけてみました。

近くの駐車場に車を停めると 横浜港の夜景が広がっていて目の前の大さん橋にはとても大きな客船が泊まっていました。
葉山の港にもヨットがいくつも停泊していますし 遠くには江の島灯台の明りなども見えますが 東京湾側にある横浜のように客船や貨物船がこんなに近くで観れることも 夜景(明り)の迫力もありません。同じ神奈川県の港なのにこんなに景色が変わるのだなと 暫く見とれてしまいましたが お腹が鳴って我にかえりお店を目指しました。

公園の本当に目の前にあるビルの入り口には 店名“Charan Paulin ”(チャラン・ポラン)と書かれた黒い鉄製の大きな看板と2階へ続く階段が現れました。昭和6年頃竣工とあるように歴史を感じずにはいられないその場所に足を入れると 小学生の頃の校舎の階段を上がっているような懐かしい感覚に包まれました。

お店には オーナーのかのさんがいて「遠い処をありがとう」と喜んで迎い入れてくれ うすーく青みのかかった白い壁と木の床の店内は なんでもお店の契約と開店までの間が短すぎて オーナー夫婦自らペンキを塗ったりと内装工事を頑張ったと 笑いながらも苦労した事を話してくれました。

突貫工事だったとは感じさせない素敵な内装には 葉山のお店でもみかけたことのある作家さんの作品がいくつか並んでいて 窓の外に目を向けると ベイブリッジやさきほどの客船が観えます。全てが不思議なほどに相性が良く 一瞬でお店が好きになっていました。

そしてお料理の方は「京都生まれの和の料理職人」こまさんが作る「産地にこだわった新鮮な 海の幸・山の幸を、伝統的な日本食をベースに異国のエッセンスをちりばめたお料理」となっていました。
こまさんに会うのは初めてで 見た目にお年も若そうで 近所にいる気のいいお兄さんという感じから料理の経験は・・と勘ぐりましたが運ばれてきたお皿の上の 繊細で色鮮やかなおかずを口にしたとたん 目にも舌にもあまりに美味しくて ただただ「うんうん」と頷くばかりでした。一緒に行った相方も 隣りで同じ様に「うんうん」と。

arahabaki

日頃からオーナー夫婦のセンスに憧れていましたが このお店の「立地・建物・内装・料理」どれも素敵で いい勉強といい時間を過ごすことができました。

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【2】壁と柱の「直下率」と「架構診断シート」

こんにちは、設計の田中です。

昨日、久保と一緒に木造住宅デザイン研究会ユア・ホームの講習会に行ってきました。
僕は、この研究会のやっている活動がとても良い方向性だと感じたので、今日はその事について書きたいと思います。

元々、木の家づくりは大工の棟梁が手刻みで柱や梁の接合部を加工し、現場に運んできて組み立てる方法が取られてきました。
現在では工業化や分業化が進み、大工が加工していた工程をプレカット工場と呼ばれる工場で加工することが全体の80パーセントを締め、極一般的なものになりました。
木造住宅デザイン研究会ユア・ホームでは、プレカット工場と建築士事務所の技術者・設計者などが集まり、現代における木造住宅の新たな設計基準と設計システムの開発、人材育成を目指している研究会です。

木造住宅デザイン研究会ユア・ホームの主な活動は、
1、プレカット工場と工務店が連携して行う、設計品質担保の仕組づくりに関する事業。
2、プレカット工場を拠点とする木のまち・木のいえ担い手育成と木造住宅検定の実施。
3、プレカットを用いた木造軸組工法住宅の構造実態調査。

昨年木造住宅検定3級を取得した久保は、3のプレカットを用いた木造軸組工法住宅の構造実態調査のデザインレビューと呼ばれる作業のお手伝いをしています。

住宅建築デザインの多様化、プレカット工場の技術進歩により、設計者が構造計画をプレカット工場に任せてしまう例が少なくありません。
デザインレビューでは、そうして実際に建てられている構造的検証の足りていない建物の壁や柱の位置を「直下率」と「架構診断シート」を用いて調査することで、機能を損なわず、構造的に安定する計画にブラッシュアップする方法は無かったのだろうかと、住宅設計者、架構設計者、構造設計者と学生で調査票を作成しデータ化し分析ししています。

2階と1階の壁や柱の位置が上下で重なっている率を算出してチェックする「直下率」と「架構診断シート」は、とても短時間でチェックできる上に膨大なデータに裏づけされた安全基準が信頼できるので、松匠創美でも数年前から使わせて頂いています。

講習会の後、ユア・ホームの正会員の方から色々なお話しを聞かせて頂く機会を得ることが出来ました。
その方から、実際に住む人あっての住宅なので構造計画だけを最優先にする訳に行かないけれども、計画された建物の構造的な弱点を理解し、その弱点に対してどのような対策を取るかが大事だと教わり、対策方法についてもお話を伺えました。

「直下率」と「架構診断シート」を使ってチェックしておくと構造的にもデザイン的にも無駄が少なくなり、コストにも反映してきます。
機能と構造とデザインとコスト。バランスの良い木造住宅の設計をこれからも心がけていきたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」 

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が、事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や、初めて耳にする言葉などを、ここで少し紹介したいとおもいます。

○ネギリ

上で説明しているように 事務所内の会話(打合せ)で気になる建築用語(ことば)をここで紹介しています。 働き始めの頃は 聞きなれないことばが多くて「???」と敏感に反応していましたが ここのところ 感覚が衰えてきたのか・・そういう会話に慣れてしまったのか 耳にひっかかることが少なくなってきました。

昨日 久保が業者さんと電話で話をしている時 突然田中が「ネギリってわかる?」と聞いてきました。「へっ?」と答えると「今 ネギリの事を電話で話しているでしょ。」と言うのです。
久保の声に耳を傾けると 確かに「ネギリ」とか「ネギル」と言っていました。

値切り・・なら日常会話で聞くことばですし 聞き流してしまうのも仕方がないとおもいますが イヤイヤさすがにそれを質問しないだろうと冷静に「わかりません。」と降参しました。(自分の知っている「値切り」でないのであれば)どういう意味なのでしょう?と聞くと 折角だから調べてみたら?と。

そこで建築学用語辞典を開くと「根切り」と出てきました。意味は「基礎を構築するために地盤を掘削」ということです。田中が聞いて
きたのはこのことだと思いましたが 辞書の説明がさっぱりしすぎですし 文字からも理解ができませんでした。

電話直後の久保に もっと簡単に解りやすく教えて下さいと 聞いてみましたら「家の基礎は地面のうえに直接つくると弱いので 一部を地盤に埋まるように作り その埋める部分を堀り削って作業ができるようにすることだよ。」と図解してくれました。
ただし「根切り」だけで基礎のキソができるわけではないと言う事も教えてもらいました。(それはまた次回に。)

地盤の状況により掘削する深さも変わるそうですから「いやぁ 我が家を建てる時 だいぶネギッタよ。」なんていう会話が聞こえてきたら「根切り」か「値切り」なのか確認したほうがいいかもしれませんね(笑)

〇根切り(根伐り)=構造物の基礎あるいは地下部分を構築するために行なう地盤の掘削。

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メルマガ 2011/10/26

■ 食欲の秋ですね。

■ 第58号 ■

■□・・―――――――――――――2011年10月26日

木の家を知る・建てる・暮らす

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□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています

【2】 「 耐力壁ジャパンカップ2011 」

【3】 家づくりのことば 「 カチ 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

マフィン(ビーグル犬)が家にやってきてから 海までの散歩に行くことが多くなりました。
と言うのも 海までは2キロほどの距離ですが 先代のブラウニー(黒ラブ)は おじいちゃんなうえにとっても太っていたため 長い時間歩くことができなかったのです。
犬と一緒でなくても行けるのでは?と思いますが “いつでもいける”と思うとなかなか足が運ばないもので・・それと 一人で歩くのも何となく淋しいと言うか 味気ない感じがするのです。

私が好きな一色海岸は 何度か紹介していますが御用邸がある海岸で そこまでの散歩コースの途中には 現在進行中の現場があります。
普段 私は現場に行くことはありませんので 少しづつ家が出来上がっていくのが見れるのが 密かな?楽しみになりました。

話が反れましたが 犬と一緒に散歩する楽しさは 行き帰りに出会う色々な種類の犬たち(飼い主さん)との交流です。もちろん 全ての人と会話をするわけではありませんが 犬同士が興味を示すと 飼い主同士も会話が弾みます。特に海岸に行くと 必ずと言っていいほど 犬のお仲間さん達がいて 初めは緊張しますが皆さんとてもフレンドリーなので すぐに仲良くなれるのです。

先日 海岸で知り合ったムーさん(ジャックラッセル)の飼い主さんは白髪のスラリとした紳士で 家がご近所だということで海から一緒に並んで帰ることになりました。

葉山の暮らしはどうですか・・などと話をしていくうちに 自然と「どこのお店は美味しい?」という話になりました。ちょうど夕飯の前だったので お腹が空いていたのかもしれません。何店か名前が挙がったなかで 2人の意見が一致したのが とんかつ「ししょうざん」さんです。

このお店は 葉山でも山側の奥にあって 景色などは特に「葉山らしさ」はないのですが 駐車場には県外ナンバーの車も多く停まっていたりしてわざわざ食べにくる人も多く また 地元のタクシー運転手さんもよくお昼ご飯を食べているのをみかけますので なかなかの人気店です。

私も何度か行っていますが 海と一緒で“いつでもいける”と思って暫く行っていなかったので ムーさんの飼い主さんに「カラッと揚がったとんかつはなかなか家では食べられないよね。」と言われた時には もう食ベに行く気満々になりました。

そして久々の「しょうざん」さん ヒレ串かつ定食を頼んでみました。

とんかつ しょうざんさん

串にはお肉と玉ねぎが交互に刺されていて とてもボリュームがあり高く盛られた千切りキャベツの山に2本ものっています。中休みになるとお店のなかからトントン♪とリズムよく キャベツを千切りする包丁の音が聞こえてきますので キャベツがシャキシャキ美味しいわけが良く解ります。
その他 小皿にしらすが掛った大根おろしとお漬物 ご飯とおみそ汁が付いてきます。

正直私は完食できないほどのボリュームですが お隣の席にいた若くて上品な女性がぺろりと綺麗に食べ終えているのには驚きました。そして満足げに帰って行くのを見て 老若男女「美味しいプラスお腹が満たされる」のがここの人気の秘密なのだなぁと思いました。

あれ 海への散歩の楽しさの話はなんでしたっけ?とりあえずムーさんの飼い主さんに やっぱり美味しかったと報告しなくては!

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【2】 「 耐力壁ジャパンカップ2011 」

こんにちは、設計の田中です。

今、久保のブログでシリーズで更新していますのでご存知の方も多いと思いますが、先ごろ去年に引き続いて耐力壁ジャパンカップを見てきました。
今日は大会の流れと見所についてご紹介していきたいと思います。

大会の概要は(大会パンフレットより)、「実物大の木造耐力壁を組み立て、足元を固定した状態でどちらか一方の壁が破壊するまで、桁を互いに引き合わせて対戦させるイベントです。
一般公募16体によるトーナメント戦を行います。最後まで勝ち進んだ耐力壁には、トーナメント優勝杯が贈られます。
決勝トーナメント戦に勝ち進んだ耐力壁8体の中で、コストパフォーマンスを示す評点がもっとも高い耐力壁にはジャパンカップ優勝杯が贈られます。
出場する耐力壁は、与えられた条件を満たす仕様の範囲内で、さまざまに工夫されたオリジナルのものとします。」となっています。

大会は3日間で行われ。
予選1日目に8体分の施工時間計測と対戦を行い。
予選2日目も残りの8体分の施工時間計測と対戦を行います。
3日目が決勝となり、予選を勝ち抜いた8体によるトーナメント戦が行われます。
手順としては、
(1)材料の搬入(データシートとの照合)
(2)環境負荷費を算定するための重量計測
(3)施工、組立て(制限時間は1時間)
(4)プレゼンテーション(制限時間は5分)
(5)水平加力による対戦(耐力壁による綱引き)
(6)解体(時間を計測します)

さて、主役の耐力壁の考え方には、大きく別けて2つあります。
剛に造って外力に対してガッチリと耐える壁と、柔に造って外力をギシギシと吸収する壁です。
欧米では前者の考え方が一般的です。地震大国の日本の木造家屋は後者の考え方が一般的でした。
しかし、日本の建築基準法が、大きな地震や台風などの災害が起きる度に改正を加えられ、今では単純な部材で構成され構造計算が比較的に容易で、施工精度が影響しにくい前者の壁が日本でも一般的になっています。
一方で複雑な部材構成と大工技術を要する伝統的な建築の柔軟性、靭性に富んだつくりは、実験を重ね、再評価されて来ています。

過去の耐力壁ジャパンカップを振り帰ると、トーナメンを勝ち上がるために、強さを求めて剛な壁が圧倒的に多く参加していました。
また、大会を重ねるごとに少しづつレギュレーションも変更されて、金物に重量制限をしたり、今年は材料費の上限を設けたりすることで、徐々に釘や金物を使わない柔の壁を造るチームが増えて来ているようです。
そして、今年は決勝トーナメントに残った8チームの内、半分が伝統工法の壁を造るチームになりました。そのハイレベルな戦いは、法律で定められている最強の壁(5倍壁)の、そのまた5倍から10倍の強度で戦っています。

一緒に見に行った自動車好きな友人は、決められたレギュレーションの中で、強度、技術、経済性、リサイクル性が絡み合い優勝争いをしている様子を「まるでF1のようだ」と例え、僕は、金物でガチガチ派かギシギシの伝統派か、強さの追及か、実用性の探求か、といったポリシーとプライドの戦いが「Wカップサッカーの様だ」と思ったりしています。
久保のブログもいよいよ準決勝で、サッカーで言うところのブラジル対ドイツの対戦に入ります。

松匠創美としては、伝統的な工法で家を建てることが出来なくならないことを望んでいますので、今後も大会を応援していきたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」 松匠創美の「丈夫な構造

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○カチ

前回 建具や開口枠の縦・横の材料の角を斜め45度にカットした木口同士を接合する方法「留め」を紹介しました。

繰り返しになりますが 堅木でない無垢の場合は 木の動きがでるのでこの方法は後のズレが美しくないという事から 松匠創美では別の接合方法を使っています。

それを「勝ち」と言うそうです。勝ちには「縦勝ち・横勝ち」があって縦勝ちは 縦枠が横枠を挟み込むように接合した方法。その逆が横勝ちになるそうです。

横勝ちは木口が横から見える為 目に付きやすいのでほとんどが縦勝ちを使用しいるようです。そして 夏の湿気で木が膨らむことを考えて縦枠を横枠より広く幅を取って 横枠の木口がはみ出さないよう納めると動きがあっても 美しさが保たれるそうです。(横勝ちの場合は この逆をします。)

1ミリほどの段差ですが つけるかつけないかで美しさが変わってくるのには いつもながら細やかな仕事だと感心します。

私が初めて事務所にきた時 表現が下手で申し訳ないのですが・・素朴で落ちついた美しさがある空間だなぁと思いました でもそれがどうしてなのかは 壁の色・木の配置などくらいかとよくわかっていませんでした。ことばを勉強して 少しづつですが何が違うのかわかってきたように感じています。

○縦勝ち・たてかち(横勝ち・よこかち) 
=縦材か横材のどちらかを優先させることを「勝ち」と呼ぶ。縦材を優先させ、横材の木口を縦材にぶつける納まりは「縦勝ち」。縦材と横材の見込みを変えることで木口を見せずに、美しく納めることが出来る。

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メルマガ 2011/10/12

■ 葉山クッキー

■ 第57号 ■

■□・・―――――――――――――2011年10月12日

   木の家を知る・建てる・暮らす

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□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています「 葉山クッキー 」

【2】 「 台風被害は火災保険で 」

【3】 家づくりのことば 「 トメ 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

自転車通勤の途中に 三角形の土地に建っている三角形の小さな木造2階建ての建物があります。
不動産屋さんの店舗で(外から覗いてみただけですが)1階はお客さまと打合せができるようなスペースで2階は事務所のようです。

フロアーに5人も入ればいっぱいというこじんまりとした広さですが何かお店を開くならば 丁度良さそうな広さだなぁ 知り合いでお店を開きたい人いないかなぁ~と色々想像して前を通り過ぎていました。

休日に 葉山で「Conejo」という小物ブランドを展開している友人の彩香ちゃんに会い話をしていた時 彼女が「あそこでお店を構えてみたいと思っている。」と偶然言い出したので「トイレやお茶を沸かせるくらいのキッチンはあるのかな?」「1階を 展示スペースと作業所にしたら素敵だよね。」と 彼女の夢を膨らませて2人で盛りあがりました。

しばらくすると 不動産屋さんがお店を閉めることになりました。建物も取り壊しかと残念・・・に思っていましたが 何日過ぎても取り壊す気配がないので 彩香ちゃんに「空き店舗」になったようだと伝えると「実は空き物件で出てないか調べてみたけれど見当たらない。」という答えが返ってきました。

建物は・・店舗は今後どうなるのか解らないままのある日 軽トラックが2台ほど店舗の脇に停まっていて 中で作業をはじめているのが見えました。
「あぁ ついに人手に渡ってしまったか・・。」と すっかり彩香ちゃんと一緒に夢を見てしまったせいかガッカリはしたものの 早くも今度はどんなお店ができるのかワクワクしてきました。

そうして 窓やドアの位置、壁の色は変わりましたが 三角形の建物はそのままの形を残して新しいお店が完成しました。

マスカット111010

お店の名前は「マスカット」さん すこし懐かしい味がする手造りのクッキー専門店さんです。
実は 以前葉山の別の場所で営業されていたのですが お店が閉店してしまい残念に思っていたのでオープン当日の朝 新しいお店から甘くて香ばしい香りが道いっぱいに広がっているのを嗅いだ時 とても嬉しくなりました。

仕事の帰りに 勢い良くお店のドアを開け「またクッキーが食べられるのが嬉しいです。」と店主さんに伝えると「ありがとうございます。」と笑って喜んでくださいました。お店の名刺を頂いて気づいたのですが なんと5分ほど歩いた近くには「カフェ マスカット」さんという パフェやワッフルなどのお菓子とお茶が飲めるお店を営業していたそうで そこでクッキーが買えていたようなんです・・・知りませんでした。 

彩香ちゃんには「先を越されちゃったのは残念だけど 同じように狙っている人がいたのは納得!」仕方がないと話し合い「次空いたら・・頑張って!!」なんてねと まだ夢を膨らませているところです。

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【2】 「 台風被害は火災保険で 」

こんにちは、設計の田中です。

先月の台風15号上陸の後、数人の友達やご近所さん、それから同居している親からまで、被害について相談の電話をもらいました。
話しをしてみますと、皆さん火災保険で台風被害の修繕費用が出ることを知りませんでした。
そんな事もありましたので、今日は火災保険について簡単にご説明したいと思います。

まず、契約をされている火災保険は、損害額いくらから保険金が支払われるのかを調べてみてください。
一般的に20万円からと言うものが多いようです。中には、特約でもっと安い損害額から支払われる保険もあるようです。また、家財保険が付いていた場合、家の損害額と家財の損害額を合わせて20万円以上であれば保険金は支払われたりします。

ここで注意をしたいのは、20万円と言うのが損害額だということです。
火災保険の申請をする為に見積の作成をします。その見積の内容は、処分費用だとか色々と含まれた修繕費用です。実は、修繕費用イコールが損害費用ではないのです。

例えば、今回の台風で僕の実家の屋根は、棟板金と呼ばれる三角屋根の一番上の金物が吹き飛ばされ雨漏れが起きました。
実家の場合、屋根が急勾配の為に家の四周と屋根の上までの大規模な足場を掛けないと修理が出来ません。しかし、保険金が支払われるのは、飛ばされてしまった棟板金と屋根材の損害額(減価償却後の時価)です。保険会社に過剰な足場だと査定されてしまうと、修理費用の全額が出ないことも考えられるそうです。

また、親戚の家では道路沿いの竹垣が倒れました。竹垣を処分した場合、査定で費用をどう判断されるか微妙なところだそうです。
あまり見積もり額が嵩んでしまうと、保険金の支払いを請求した場合の査定が厳しくなるそうです。
あくまで損害額は被害部分の減価償却後の時価という考え方なので、処分費は竹垣の価値とは関係ありません。こういう場合も全額支払われないケースも考えられるようです。しかし、一戸建ての家の場合は門や塀、カーポートなども対象になる事はありがたいことです。

友人の家では、僕の実家と同じく屋根の棟板金が飛ばされ、玄関ホールの天井が落ちてしまいました。火災保険では、台風を起因に起きてしまった雨漏れによる内装の被害も対象内です。こういう場合はよくあるケースのようで、見積金額が全額支払われることもあると聞きました。
因みに、単なる窓の閉め忘れによる被害では、保険の対象になりません。

保険金の請求手続きでは、写真と見積が必要になり、鑑定人や調査員による現場の調査もあります。
いつも見積の金額がそのまま支払われるとは限りませんが、厳しい査定を受けないような正直な見積を作成するのがコツと保険屋さんは言っていました。

と、ここまで保険金の請求について、ややこしく書いてきましたが、以外な点もあります。
たとえば、修理後の写真や検査は無く、保険金支払い後については干渉してきません。それどころか支払われた保険金を別のことに使っても良いとも言われています。これは、保険金が修理費用に対して支払われるのではなく、損害額に対して支払われているからだと言うことのようです。

台風被害は予定外な事だけに、とてもショックな事だと思います。ですが早めに保険会社と工務店などに相談してみてください。
手を掛け愛着を持たれた家以上のECOハウスは無いと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ トメ

「留め」と書きますので 何かを固定するんだな?と解りやすいですが はじめは固定する道具か何かと思いました。残念ながらそうではなくて 3回ほど部材の接合方法を紹介してきましたが 留めもその1つです。

窓枠や絵を入れる額縁の縦と横の材料の角が それぞれ斜め45度にカットされくっついているのをよく目にしていると思います。そのように接合する方法を留めと言うそうです。

どうして斜め45度にカットされているかというと 部材の切断面が見えないように綺麗に納める為だということです。

工場で生産されたプライウッドなどの材は 動きが少ない為 留めのような接合方法でも問題はありませんが 堅木でない無垢の材の場合 動きがでるのでこの方法では後々ズレが出て美しくなくなる場合があると言うことを 久保が教えてくれました。

松匠創美では 窓・玄関や各部屋の扉の開口枠など 別の接合方法で納めているということです。
次回は その接合法をご紹介します!

○留め

=小口を見せないで、45度に組む仕口。建具や開口部枠・額縁の角で、縦材と横材の納め方の方法。「建築専門用語/住宅編」より

=隅角部における部材接合法の一つ。それぞれの部材の木口が見えないような接合法。「建築用語辞典」より

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メルマガ 2011/09/28

■ 台風が過ぎて

■ 第56号 ■

■□・・――――――――――――――――2011年09月28日

木の家を知る・建てる・暮らす

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□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています「 台風が過ぎて 」

【2】 「 埋蔵文化財包蔵地とは 」

【3】 家づくりのことば 「ツキツケ 」

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■□・・――――――――――――――――――――――――

【1】 □こんな感じに過ごしてます・・・

こんにちは 田村です。

葉山に住んでいて「台風凄かったねぇ~。」と言う会話を あまりしたことがありませんでしたが 先週の台風には驚かされてしまいました。

久保もブログで紹介していますが 道には風で散らされた葉と折れた枝 それに混じって何処から飛んできたのかわからない家の部材などが落ちていたり デッキフェンスや樹木なども 強い風に押し倒されていたりと あまり目にした事のない光景があちらこちらで起こっていました。

さらに驚いたのが 庭の花や樹 今年流行りの緑のカーテン(ゴーヤ・朝顔)や野菜が 一晩で枯れてしまっているのを見た事です。

私の母は庭で植物や野菜を育て 花が綺麗に咲くことや収穫をとても楽しみに暮らしていますが たった一晩でその楽しみを奪われ落胆してしまいました(涙) 葉野菜が駄目になったので 三浦方面の農家に買い物をしに行ったら「台風でほとんどやられてしまったよ。」と農家のお母さんたちも悲しそうでした。

雨があんなに沢山降ったのに どうして枯れるなんてことになるのかと枯れ具合を観察したら 日に焼けたように葉が茶色く染まりカサカサした状態でした。「舐めてみるとしょっぱいよ。」と農家のお母さんが苦笑いしながら教えてくれたその原因は 海水が雨になって降ってきたことの「塩害」によるものでした。

塩害2

なんでも雨として降り続けていれば 塩は溜まらずに流れでるそうですが あの日は雨が降ったのは3~4時間ほどで その後の強い風が吹き続いた事で水分だけ飛ばされ 塩の浸透圧が強くなってしまったそうです。

自転車や車、エアコンの室外機などが 海から吹く塩風で錆びやすいと 葉山に住んでいる人達の間では日常の悩みの種ではありましたが 植物や野菜が枯れてしまうという経験は初めてのことでした。

そして台風から4日過ぎても ガソリンスタンドに洗車待ちをしている塩まみれの車の列が途切れない風景が続いたことも「台風凄かったねぇ~。」と言わずにはいられない出来事でした。

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【2】「 埋蔵文化財包蔵地とは 」

こんにちは設計の田中です。

久保のブログでも紹介がありましたが、先日、埋蔵文化財包蔵地に指定された敷地の工事が着工しました。

市の教育委員会による立会いの下、掘削工事を行ったのですが、もし、住居跡などが出てきたら大幅な予定変更になるところでした。今日は、その埋蔵文化財について簡単にご紹介したいと思います。

たいてい都市部の敷地は、防火地域や商業地域など様々な地域、地区が都市計画法によって指定されています。建ペイ率、容積率、高さの制限、防火規定の内容は、この地域、地区によって変わってきます。埋蔵文化財包蔵地とは、これら都市計画法とは別に、文化財保護法によって指定された地域で、遺跡や遺物などが地面の下に埋まっている可能性が高い場所が指定されています。

この地域に指定されていると、工事で地面を掘った際に遺跡や遺物を破壊してしまわないように、手続きと工事立会い調査が必要になります。法律では、遺跡が出てきた際に自らが勝手に発掘調査をすることを禁じ、また遺跡への対応をまったくしないで工事や開発を進める事も禁じています。

工事の立会い調査は、少しの深さでも地面を掘るのであれば実施されます。工事の初日に教育委員会の人の監視の下で慎重な掘削作業を行い、それらしい物が出てきたら一旦作業止め調査します。問題なければ再開し、所定の深さまで掘っても何も出てこなければ終了になります。

もし50センチ以上地面を掘る様な工事の場合は、工事着工の前に2mx3mほどの範囲で教育委員会が試掘を行います。大きな重機で大切な遺跡を傷つけない様にするためです。

もし遺跡が出てきてしまった場合は、その後の工事は中断して本調査の段取りに入ります。本調査は予約だけで数ヶ月待ち、調査期間は遺跡の状況で様々です。また、本調査に掛かる費用は市町村によって異なります。全額を市町村が負担する場合もあれば、事業主(施主)が全額負担しなくてはならない場合もあります。

埋蔵文化財包蔵地に指定されている地域は、深く掘れば掘るほど遺跡が出てくる可能性が高くなります。地盤が軟弱だった場合には、重い建物を建築するには地盤改良が必要になる場合があります。その場合には遺跡に当たってしまう可能性が高くなるなど、デメリットはあるのですが、メリットもあります。

例えば、先日の立会い調査の時は室町時代くらいの地層から素焼きの食器の破片が出てきました。これは、この辺りに暮らしが営まれていたことを示すもので、住居跡そのものが出てきた訳ではないとのことでした。という事で、結果は、本調査の必要無しと判断され、工事は予定を変更することなく、進めることが出来ることになりました。

今回のように、家を建てるにあたって大きな影響も無く、昔の人が生活の場に選んだ歴史ある地域に暮らせるという事はひとつのメリットではないかと思います。宮城県の復興計画で高台に暮らすか否かで話題になったような昔の人の知恵が、きっと隠されていると信じています。

土地選びはとても大変な作業だと思いますが、施主が選ばれた土地の目に見えにくいメリットにも目を向けて行きたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 □家づくりのことば・・

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ツキツケ

前回紹介した 目透かしや小間返しという施工方法は 部材をつなぎ合わせる際に隙間を設ける施工をしますが その逆で 接合部分に隙間をあけず合せることを「突き付け」と言うのだそうです。

目透かしのように隙間をもうけることで木材などの微妙な厚みや動きのズレを避けれない分 節などの少ない筋のいい材料(往々にして高価である場合が多い)を選ぶことが重要で さらに 見えない部分に添え板や金物などを補強するなどの工夫を必要とするため 手間も費用もかかるそうです。

「木は動く」と知らなかった頃は 隙間なく合せることがあたり前のように思っていたのですが ピッタリとつなぎ合わせることが難しいのではなくて 維持をさせることが重要で技術が必要なのだと 久保が教えてくれてからは 予算なども含めたそれぞれのプランで施工方法を使い分け 家が建っていくのだなぁと改めて思い感心してしまいました。

○突き付け=部材の接合法の一つ。部材端部を切断しただけの状態で突き合せて接合する。「建築用語辞典」岩波書店より

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メルマガ 2011/09/14

■ 新しい家族~KDPさんのこと

■ 第55号 ■

■ 第55号 ■
■□・・―――――――――――――2011年09月13日
木の家を知る・建てる・暮らす
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■□・・――――――――――――――――――――――――
□ 目次
【1】 こんな感じに過ごしています「 新しい家族~KDPさんのこと 」
【2】 「 9月1日は防災の日 」
【3】 家づくりのことば 「 メスカシ 」
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■□・・―――――――――――――――――――――――――――
□こんな感じに過ごしてます・・・
こんにちは 田村です。
最近 田村家に新しい家族(犬)がやってきました。
推定年齢5歳・薩摩ビーグル犬?と思われるオトコのコです。
あれ 犬っていませんでした?と思われるかとおもいますが・・・
以前に紹介しましたが 我が家には黒ラブラドールのブラウニーくんがい
ました。その彼がこの夏 突然というか 予想もしていなかったのに天国
へ行ってしまいました。
ブラウニーは実は近所をウロウロしていた迷い犬でしたので 年齢もはっ
きりとはわかりませんでした。 我が家に来てくれてから一緒に過ごした
時間は7年ほどで その間わがままもほとんど言わず 歩調を家族に合わ
せてくれるとても優しい子でした。
最後の日も すーっと眠るように天国へ旅立っていきましたので 私達も
ひどく悲しまずに「いってらっしゃい。」と送り出すことができました。
そして次の日には「よし!KDPさんに連絡しよう!」と電話をかけてい
ました。 KDPさんとは 葉山町と横須賀市をまたぐ湘南国際村という
場所で 神奈川県動物保護センターに収容された犬たちを引き取り 新し
い家族ができるまで保護をしている「神奈川ドックプロテクション」さん
のことです。
ブラウニーが元気な頃からKDPさんの活動は 町中に貼られたポスター
や人づてに話を聞いていたので知ってはいたのですが「凄いなぁ 偉いな
ぁ・・」と感心するだけで アクションを起こしたことはありませんでし
た。
ですが 震災後の被災地の犬たちも保護しているとの現状を知って「もう
一匹くらいなんとかなるかな?」「でもブラウニーもおじいちゃんだしス
トレスになるとかわいそうかな・・。」と話している時に彼が亡くなって
しまったので“僕はいっぱい幸せだったから 他の子も幸せにしてあげて
ね”と彼が言っているような気がしてならなかったので これは引き受け
るしかないと連絡をしたのです。
・・というか 犬のいない生活は考えられなくなっていたと言うのが本音
ですが。
連絡を取って はじめて「じょうと会」に参加しました。
参加している保護犬たちは 皆おとなしくていい子たちばかりでしたが
辛い経験をしているので どこか淋しげでこちらの目を見てくれることは
なかなかありませんでした。
ゆっくりゆっくり時間をかけて触れあっているうちに ほんの少し心を許
してくれるようになった時は「あぁ やっぱりワンコは人が好きなんだな
ぁ~。」と ジーンとしてしまいました。(最近やたらと涙もろいです。)
KDPさんは湘南国際村(通称:お山)に80頭ほどの保護犬をお世話し
ています。その中から決めるとなると 本当にきちんと選べるのか・・・
きちんとお世話できるだろうかと不安も正直ありましたが 案ずるより産
むが易し とはよく言ったものですね。結局 被災犬ではありませんでし
たが この子!と決めて 家族に向かい入れたその日から「ウチの子いい
子なんですよ~。」と 母が犬仲間さん達に自慢して廻るほど 手のかか
らない優しい子がきてくれました。
とは言えすんなりといけたのも 今までの犬たちとの生活があって 私た
ちにも基盤ができていたからだとも思っていますから 軽々しく「保護犬
を引き取ってみたら?」と誰にでも言えるわけではありません。
でも まぁ おチビさんの時からでも大人になってからでも どんな子で
も 犬は犬だなぁ~と思います。可愛いです。
後は飼う側・・人の問題だと思いました。
KDPさんの譲渡会は 毎月第二・第四日曜日にあります。
http://kdp-satooya.com/ 詳しくはこちらのウェブをご覧になってくだ
さい。
KDP代表 菊池さんのブログです。http://blogs.yahoo.co.jp/vahanasbarsight/folder/316718.html
これを読んで グゥ~っときてしまいました。
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■□・・――――――――――――――――――――――――
□家づくりのことば・・
私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」
と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などを
ここで少し紹介したいとおもいます。
○メスカシ
我が家の和室の畳を新しく張替えました。
イグサのなんともいい香りが風にのって 隣りの部屋まで届きます。
猫がそこで昼寝をはじめましたので 思わず真似をしてゴロンとした
ところ 天井板が綺麗に並んでいるのが見えました。目をこらすと板
と板のつなぎ目にわずかな隙間があることがわかりました。
実は先日久保に「目透かし」と言うことば(施工方法)を教えてもら
い その中に「目透かし天井」というのがあること知りました。
天板と天板をつなぎ合わせる時 ピッタリと繋ぐのではなく 板の厚
み分ほどの隙間をあけて張り合わせる方法で そうすることによって
木材の微妙な厚みの違いや 季節による動き(夏は湿気で膨らみ冬は
乾燥で縮む)によるズレが目立たず 隙間のスッと通ったラインが見
た目(意匠的)に美しい仕上がりになるのだそうです。
この施工方法は和室の天井だけでなく 壁などの仕上げの板材や大理
石などを貼る時にも用いられるそうです。
ピッタリとつなぎ合わせる方が簡単なんじゃない・・と思ってしまい
ますが 理由を知れば 材の特徴などをよく考えた細やかな方法だと
わかりました。
事務所では階段 踊り場の手摺(手の当る握り部分の仕上げ)にこの
施工方法が用いられていてます。訪れる方たちに「綺麗ですね。」と
言って頂けているのが 今回のことで納得!よくわかりました。
○目透かし
=2つの部材の接合部において、多少隙間をあけた目地の形状。
「建築用語辞典」より
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■□・・――――――――――――――――――――――――
☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆
出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美
http://www.hayama-ie.jp
▲身近な写真と共にブログ更新中
〒240-0112 神奈川県三浦群葉山町堀内766-3
Copyright (C) 2011 松匠創美 All rights reserved.
――――――――――――――――――――――――・・□■
■□・・――――――――――――――――――――――――■ 第55号 ■

■□・・――――――――――――――――2011年09月14日

木の家を知る・建てる・暮らす

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■□・・――――――――――――――――――――――――

□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています

「 新しい家族~KDPさんのこと 」

【2】 「 津波警報が変わる  」

【3】 家づくりのことば 「 メスカシ 」

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■□・・――――――――――――――――――――――――

【1】 こんな感じに過ごしてます・・・

こんにちは 田村です。

最近 田村家に新しい家族(犬)がやってきました。推定年齢5歳・薩摩ビーグル犬?と思われるオトコのコです。

あれ 犬っていませんでした?と思われるかとおもいますが・・・

以前に紹介しましたが 我が家には黒ラブラドールのブラウニーくんがいました。その彼がこの夏 突然というか 予想もしていなかったのに天国へ行ってしまいました。

ブラウニーは実は近所をウロウロしていた迷い犬でしたので 年齢もはっきりとはわかりませんでした。 我が家に来てくれてから一緒に過ごした時間は7年ほどで その間わがままもほとんど言わず 歩調を家族に合わせてくれるとても優しい子でした。最後の日も すーっと眠るように天国へ旅立っていきましたので 私達もひどく悲しまずに「いってらっしゃい。」と送り出すことができました。

そして次の日には「よし!KDPさんに連絡しよう!」と電話をかけていました。 KDPさんとは 葉山町と横須賀市をまたぐ湘南国際村という場所で 神奈川県動物保護センターに収容された犬たちを引き取り 新しい家族ができるまで保護をしている「神奈川ドックプロテクション」さんのことです。

ブラウニーが元気な頃からKDPさんの活動は 町中に貼られたポスターや人づてに話を聞いていたので知ってはいたのですが「凄いなぁ 偉いなぁ・・」と感心するだけで アクションを起こしたことはありませんでした。

ですが 震災後の被災地の犬たちも保護しているとの現状を知って「もう一匹くらいなんとかなるかな?」「でもブラウニーもおじいちゃんだしストレスになるとかわいそうかな・・。」と話している時に彼が亡くなってしまったので“僕はいっぱい幸せだったから 他の子も幸せにしてあげてね”と彼が言っているような気がしてならなかったので これは引き受けるしかないと連絡をしたのです。・・というか 犬のいない生活は考えられなくなっていたと言うのが本音ですが。

連絡を取って はじめて「じょうと会」に参加しました。参加している保護犬たちは 皆おとなしくていい子たちばかりでしたが辛い経験をしているので どこか淋しげでこちらの目を見てくれることはなかなかありませんでした。ゆっくりゆっくり時間をかけて触れあっているうちに ほんの少し心を許してくれるようになった時は「あぁ やっぱりワンコは人が好きなんだなぁ~。」と ジーンとしてしまいました。(最近やたらと涙もろいです。)

KDPさんは湘南国際村(通称:お山)に80頭ほどの保護犬をお世話しています。その中から決めるとなると 本当にきちんと選べるのか・・・きちんとお世話できるだろうかと不安も正直ありましたが 案ずるより産むが易し とはよく言ったものですね。結局 被災犬ではありませんでしたが この子!と決めて 家族に向かい入れたその日から「ウチの子いい子なんですよ~。」と 母が犬仲間さん達に自慢して廻るほど 手のかからない優しい子がきてくれました。

マフィン2

とは言えすんなりといけたのも 今までの犬たちとの生活があって 私たちにも基盤ができていたからだとも思っていますから 軽々しく「保護犬を引き取ってみたら?」と誰にでも言えるわけではありません。

でも まぁ おチビさんの時からでも大人になってからでも どんな子でも 犬は犬だなぁ~と思います。可愛いです。

後は飼う側・・人の問題だと思いました。

KDPさんの譲渡会は 毎月第二・第四日曜日にあります。(注意:次回は24日の土曜日です。)

詳しくはこちらのウェブをご覧になってください。

KDP代表 菊池さんのブログです。これを読んで グゥ~っときてしまいました。

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【2】 「 津波警報が変わる 」

こんにちは、設計の田中です。

東日本大震災から半年が経ち、先日の9月12日に気象庁から津波警報の改善の方向性についての最終まとめが発表になりました。今日は、津波警報の改善内容についてここで紹介したいと思います。

気象庁で発表する津波に関する速報は、津波警報(大津波)、津波警報(津波)、津波注意報と3段階があります。また、津波警報(大津波)は通称、大津波警報などと呼ばれてもいます。地震や津波に関する速報の第一報は、これまで発生から3分以内に発表することを目標にと、実際に運用されてきまた。日本においては、観測機の性能やデータ、実績と経験から科学的に高い精度を保っていたようです。

しかし、東日本大震災では、地震発生から3分後に発表された大津波警報第一報では、宮城県が6m、岩手、福島県が3mでしたが、およそ30分後には、宮城県が10m以上に修正され、45分後には岩手、福島県も10m以上に修正されました。

この大津波警報の波の高さが段階的に修正されたことをどの位の人たちが見聞きしていたかを被災者にアンケートした結果、宮城県の方で26パーセントで岩手県の方が37パーセントでした。

これらの結果から気象庁では、大津波警報の発表が避難を遅らせた要因の一つとの指摘を受け止め、津波警報の改善を決めたようです。

改善の内容は簡単です。マグネチュード8.0以上の大地震の場合は、津波の高さは発表せずに危険である趣旨の内容のみを発表する、津波の高さを予想する正確性より、安全を優先したかたちになります。方法は、携帯電話やeメールも含めてあらゆるインフラの利用を考えているようです。マグネチュード8.0未満の地震の場合は、従来通りに蓄積されたデータによって発表となります。

この新しい津波警報がいつから運用されるかはまだ決まっていません。忙しく毎日を過ごしている内に、めったに起きない大津波警報がいつの間にかに変わっている場合もあり得ます。ですので、地震速報、津波警報がいつもとは違って、ただ危険を知らせる内容のみだった場合には、油断せずに冷静に避難を始める必要があります。

一方、より安全を確保する為には、新しい津波警報を知ると共に津波の特性を理解する必要があります。例えば、津波の到達時刻は地形や海の深さに大きく関係している為、たとえ隣の市であっても30分以上も到達時刻が違う場合があります。また、決して第一波が最大の波とは限らず、第一波と最大津波とで一時間以上も違う場合もあります。安全な場所にどれ程の時間待機していなければならないのかとても重要な事です。

東日本大震災から半年が経った今、改めて思う事としては、建物が重大な破損をしたとしても安全に避難できるような粘りある構造を計画し続けていく事が木造住宅の設計者としての役割だと言う事です。

設計:久保歩美・田中伸二  松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば 「 メスカシ 」

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○メスカシ

我が家の和室の畳を新しく張替えました。イグサのなんともいい香りが風にのって 隣りの部屋まで届きます。

猫がそこで昼寝をはじめましたので 思わず真似をしてゴロンとしたところ 天井板が綺麗に並んでいるのが見えました。目をこらすと板と板のつなぎ目にわずかな隙間があることがわかりました。

実は先日久保に「目透かし」と言うことば(施工方法)を教えてもらい その中に「目透かし天井」というのがあること知りました。天板と天板をつなぎ合わせる時 ピッタリと繋ぐのではなく 板の厚み分ほどの隙間をあけて張り合わせる方法で そうすることによって木材の微妙な厚みの違いや 季節による動き(夏は湿気で膨らみ冬は乾燥で縮む)によるズレが目立たず 隙間のスッと通ったラインが見た目(意匠的)に美しい仕上がりになるのだそうです。

この施工方法は和室の天井だけでなく 壁などの仕上げの板材や大理石などを貼る時にも用いられるそうです。

ピッタリとつなぎ合わせる方が簡単なんじゃない・・と思ってしまいますが 理由を知れば 材の特徴などをよく考えた細やかな方法だとわかりました。

事務所では階段 踊り場の手摺(手の当る握り部分の仕上げ)にこの施工方法が用いられていてます。訪れる方たちに「綺麗ですね。」と言って頂けているのが 今回のことで納得!よくわかりました。

○目透かし

=2つの部材の接合部において、多少隙間をあけた目地の形状。「建築用語辞典」より

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい

有限会社 松匠創美

http://www.hayama-ie.jp

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Copyright (C) 2011 松匠創美 All rights reserved.

メルマガ 2011/08/31

□ 夏から秋へ~例大祭

 

■ 第54号 ■
■□・・――――――――――――――――2011年08月31日
木の家を知る・建てる・暮らす
―――――――――――――――――――――――――――・・□■
■□・・―――――――――――――――――――――――――――
□ 目次
【1】 こんな感じに過ごしています「 夏から秋へ 例大祭 」
【2】 「 9月1日は防災の日 」
【3】 家づくりのことば 「 コマガエシ 」
―――――――――――――――――――――――――――・・□■
■□・・―――――――――――――――――――――――――――
【1】 □こんな感じに過ごしてます・・・
こんにちは 田村です。
朝方に遠くから ドンドンヒャララ~と太鼓と笛の音が近づ
いて来るので 眠い目をこすりながら窓を開けると 森山神
社(森戸大明神の兼務社)例大祭の お神輿とお囃子の山車
が通り過ぎるところでした。
8月最終の土日に行われる(森山神社)例大祭を 毎年こんな
感じで離れた所から眺めるだけで どんなことが行われてい
るのか知らないで過ごしているのですが 調べてみますと神
輿の他にも行事があるそうで それらは町の民俗無形文化財
に指定されているとのことで驚きました。
山の中腹にひっそりとたたずむ神社の 神輿と山車が町中
を巡回する様子は ゆっくりとした足取りで子供たちでも
安心して参加できるのどかな行事ですので 内心甘く見て
いたいましたが 来年は神社に行ってじっくり拝見してこ
ようかと思っています。
http://moriyamasha.blog130.fc2.com/blog-entry-3.html
森山神社の例大祭は (ほとんど)見逃してしまいましたが
・・9月7日・8日には事務所から近い 森戸神社(森戸大
明神)の例大祭が行われます。
こちらの神社は 海を目の前にして建っていて観光客などの
人の入りも多いものですから お祭りもとても勢いがあり活
気に溢れています。
昼はお神輿を担いだまま海の中まで入っていったり 夕方暗
くなってくると神輿提灯に明かりがともり フィナーレに近
づく男集の勢いが益してきます。
漁師町特有の「どっこい神輿」スタイルの担ぎ方は“どっこ
い どっこい”の掛け声に合わせて 膝を大きく屈伸して担
ぎ上げ 途中甚句が入りったりして 最後には上下に大きく
揉む(揺らす)という動きが繰り返され とても迫力があり
ます。
それを見ていると 日本人に受継がれている血が騒ぐような
気がしてきます。
もう少し若かったら・・その前に男に生まれていたら 是非
とも担いでみたい!と 思ってしまうほど見ている方も楽し
いお祭りです。(女性も担いでいたような気がしますが。)
それから境内には屋台も沢山でますのであれこれ迷うのです
が 一の鳥居脇に出ている鯛焼き屋さんが美味しいので必ず
買って食べています。空気も少しひんやりしてきますので
温かい鯛焼きは 格別です。
こんな感じで葉山の町中は 夏から秋に移り変わっていきま
す。
あぁ 8月も今日で最後なんですね。今年は結局海には入ら
ず仕舞いでしたし 海の家にも2回ほどしか・・。
久保のブログにも同じようなコトが書かれていて そういう
ものかと 画面を見ながら同じ気持ちで夏が終わるのをちょ
っとさみしくおもっています。
http://www.hayama-ie.jp/blog/archives/9361 ブログ
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■□・・――――――――――――――――――――――――
【2】9月1日は防災の日
こんにちは、設計の田中です。
明日の9月1日は、防災の日です。
恥ずかしながら、僕は9月1日が関東大震災が起きた日だと記憶していませんでし
た。
これではまずいと思い、今日は防災の日に因んで書くことにしました。
日本は、地震の他にも、火山活動、津波、台風、高潮、洪水、土砂崩れなどなどが
頻繁に発生し、世界では自然災害のデパートとも、災害大国と呼ばれているそうで
す。
その中でも、10万人という圧倒的な犠牲者をもたらしたのが関東大震災でした。
9月1日が防災の日に決まった理由は、震災の記憶、教訓を後世に伝えるものとし
て、関東大震災の発生した日に因んだものだそうですが、実はもう一つ大きな意味
を持っているそうです。
防災の日が決まったのが1960年。その前の年に伊勢湾台風が日本を襲っていま
す。
防災の日は、これから向かえる台風シーズンへの警戒心の呼びかけの意味も非常に
大きいのだそうです。
台風は、年間30個ほど発生し、そのうち10個前後が日本に接近し列島に傷跡を
残していきます。また気象庁によると年間平均2.7個、日本に上陸するそうです
年間10回前後も列島に暴風雨と高潮、河川の氾濫、土砂崩れをもたらし、多くの
犠牲者を生む自然災害は大きな脅威です。
台風に対しての備えといえば、雨戸の戸締りや、窓に板を打ちつけたりなどがあり
ましたが、これはアルミサッシとガラスの進歩によって関東ではすっかり少なくな
ってしまいました。
その他には雨樋の掃除をしたり、植木鉢や物干し竿など飛ばされるものは家の中に
しまい、懐中電灯やラジオの電池の点検などがあります。
台風銀座と呼ばれる四国や九州、沖縄地方などでは、しっかりと準備をされている
ことと思われます。
実は、建築のデザインや構造計画の上でも強風対策はとても大きな課題となってい
ます。
例えば、梅雨のしとしと雨や夏の強い日差しを遮るのに役立つ軒や庇は、台風の時
には弱点になる場合があります。
ちょうど台風の時に傘をさして歩くのと同じで、屋根や庇がお猪口にならないよう
に、しっかりと金物で梁と屋根を緊結しておかなくてはなりません。
また、地震の時は、屋根は軽い仕上げ材で出来ている方が有利ですが、台風の時は
まったく逆で瓦のような重い屋根が有利です。
以前に久保がブログで紹介しておりおりましたが、建物の構造計算では、地震より
も風によって建物が揺れる方が大きく揺れる場合も多く、そのため、風圧力に対し
て耐力壁や筋違いの量が決まったりします。
これは、木造の2階建ての建物から、超高層ビルに至るまで同じ事です。
(久保のブログ http://www.hayama-ie.jp/blog/archives/4217)
こうした設計や施工の技術進歩によって台風の影響が少ない関東あたりでは、自分
も含めて備える気持ちが薄まってきている気がします。
しかし、僕たちは3.11で自然の猛威を思い知らされたばかりです。この経験を
今後に活かすためにも、年々勢力を増す台風に対しても準備を怠らず、
厳しい気象条件に対して丈夫な構造の住宅設計をしていく一方で、自然の驚異に対
して油断しない心構えを持って暮らしていきたいと思います。
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□家づくりのことば・・
私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」
と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などを
ここで少し紹介したいとおもいます。
○コマガエシ
いつもミーティングや伝票の入力の時に 響きから何のコトだろう
・・と気になることばを ここで紹介させていただいていますが。
今回は「これは知っている(聞いたことある)?」と久保に問われ
て教えてもらったことばです。
“コマガエシ”と言うのは 会話などによく出てきているそうなの
ですが 聞かれても「ハテ? そうでしたか・・。」と白状してし
まうほど初耳でした。
聞いたことがあるとすれば コマ送り・・なんてありますが コマ
違いでした。
それはさておき 例えば京都などの古民家が建ち並ぶ街には 入り
口や窓に掛った格子の間隔が綺麗に揃っているのをよく見かけると
思うのですが その中で小返格子と呼ばれる格子は 材の幅と同じ
空きの配列をしています。その配列を 小間がえし と言うんだそ
うです。
現在では木の格子を付ける家はあまり無いので 街中ではウッドデ
ッキ・バルコニーのフェンスでこれを見かけることができます。
小間がえしは 配列の感覚・見た目に自然で落ち着いた美しさがあ
るので 松匠創美で建てている家にも感じ良く配置されています。
古くから受継がれた工法は 形(格子からデッキ)は変わっても
美しさは変わらないんですね。
ちなみに ことばの響きとしても日本語らしい音ですから 自然で
逆にひっかかりが無かったのかなぁ と言ってみたりして・・・。
小間がえし の話をしている時に 次々と興味深いことばが出てき
ましたので 順次紹介していきたいと思っています。
○小間がえし
格子・垂木などの配列を決定する方法の一つ。
材の幅と間隔を同じにするものをいう。
「建築学用語辞典」岩波書店より
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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆
出会い・つながる・木の住まい
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■ 第54号 ■

■□・・――――――――――――――――2011年08月31日

木の家を知る・建てる・暮らす

――――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・――――――――――――――――――――――――

□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています「 夏から秋へ~例大祭 」

【2】 「 9月1日は防災の日 」

【3】 家づくりのことば 「 コマガエシ 」

――――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・――――――――――――――――――――――――

【1】 こんな感じに過ごしてます・・・

こんにちは 田村です。

朝方に遠くから ドンドンヒャララ~と太鼓と笛の音が近づいて来るので 眠い目をこすりながら窓を開けると 森山神社(森戸大明神の兼務社)例大祭のお神輿とお囃子の山車が通り過ぎるところでした。

8月最終の土日に行われる(森山神社)例大祭を 毎年こんな感じで離れた所から眺めるだけで どんなことが行われているのか知らないで過ごしているのですが 調べてみますと神輿の他にも行事があるそうで それらは町の民俗無形文化財に指定されているとのことで驚きました。

山の中腹にひっそりとたたずむ神社の 神輿と山車が町中を巡回する様子は ゆっくりとした足取りで子供たちでも安心して参加できるのどかな行事ですので 内心甘く見ていたいましたが 来年は神社に行ってじっくり拝見してこようかと思っています。

森山神社の例大祭は (ほとんど)見逃してしまいましたが・・9月7日・8日には事務所から近い 森戸神社(森戸大明神)の例大祭が行われます。

こちらの神社は 海を目の前にして建っていて観光客などの人の入りも多いものですから お祭りもとても勢いがあり活気に溢れています。

昼はお神輿を担いだまま海の中まで入っていったり 夕方暗くなってくると神輿提灯に明かりがともり フィナーレに近づく男集の勢いが益してきます。漁師町特有の「どっこい神輿」スタイルの担ぎ方は“どっこい どっこい”の掛け声に合わせて 膝を大きく屈伸して担ぎ上げ 途中甚句が入りったりして 最後には上下に大きく揉む(揺らす)という動きが繰り返され とても迫力があります。

それを見ていると 日本人に受継がれている血が騒ぐような気がしてきます。もう少し若かったら・・その前に男に生まれていたら 是非とも担いでみたい!と 思ってしまうほど見ている方も楽しいお祭りです。(女性も担いでいたような気がしますが。)

それから境内には屋台も沢山でますのであれこれ迷うのですが 一の鳥居脇に出ている鯛焼き屋さんが美味しいので必ず買って食べています。空気も少しひんやりしてきますので 温かい鯛焼きは 格別です。

こんな感じで葉山の町中は 夏から秋に移り変わっていきます。

あぁ 8月も今日で最後なんですね。今年は結局海には入らず仕舞いでしたし 海の家にも2回ほどしか・・。


海の写真

久保のブログにも同じようなコトが書かれていて そういうものかと 画面を見ながら同じ気持ちで夏が終わるのをちょっとさみしくおもっています。

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■□・・――――――――――――――――――――――――

【2】 9月1日は防災の日

こんにちは、設計の田中です。

明日の9月1日は、防災の日です。恥ずかしながら、僕は9月1日が関東大震災が起きた日だと記憶していませんでした。これではまずいと思い、今日は防災の日に因んで書くことにしました。

日本は、地震の他にも、火山活動、津波、台風、高潮、洪水、土砂崩れなどなどが頻繁に発生し、世界では自然災害のデパートとも、災害大国と呼ばれているそうです。その中でも、10万人という圧倒的な犠牲者をもたらしたのが関東大震災でした。

9月1日が防災の日に決まった理由は、震災の記憶、教訓を後世に伝えるものとして、関東大震災の発生した日に因んだものだそうですが、実はもう一つ大きな意味を持っているそうです。防災の日が決まったのが1960年。その前の年に伊勢湾台風が日本を襲っています。防災の日は、これから向かえる台風シーズンへの警戒心の呼びかけの意味も非常に大きいのだそうです。

台風は、年間30個ほど発生し、そのうち10個前後が日本に接近し列島に傷跡を残していきます。また気象庁によると年間平均2.7個、日本に上陸するそうです。年間10回前後も列島に暴風雨と高潮、河川の氾濫、土砂崩れをもたらし、多くの犠牲者を生む自然災害は大きな脅威です。

台風に対しての備えといえば、雨戸の戸締りや、窓に板を打ちつけたりなどがありましたが、これはアルミサッシとガラスの進歩によって関東ではすっかり少なくなってしまいました。その他には雨樋の掃除をしたり、植木鉢や物干し竿など飛ばされるものは家の中にしまい、懐中電灯やラジオの電池の点検などがあります。台風銀座と呼ばれる四国や九州、沖縄地方などでは、しっかりと準備をされていることと思われます。

実は、建築のデザインや構造計画の上でも強風対策はとても大きな課題となっています。例えば、梅雨のしとしと雨や夏の強い日差しを遮るのに役立つ軒や庇は、台風の時には弱点になる場合があります。ちょうど台風の時に傘をさして歩くのと同じで、屋根や庇がお猪口にならないように、しっかりと金物で梁と屋根を緊結しておかなくてはなりません。

また、地震の時は、屋根は軽い仕上げ材で出来ている方が有利ですが、台風の時はまったく逆で瓦のような重い屋根が有利です。以前に久保がブログで紹介しておりおりましたが、建物の構造計算では、地震よりも風によって建物が揺れる方が大きく揺れる場合も多く、そのため、風圧力に対して耐力壁や筋違いの量が決まったりします。これは、木造の2階建ての建物から、超高層ビルに至るまで同じ事です。

こうした設計や施工の技術進歩によって台風の影響が少ない関東あたりでは、自分も含めて備える気持ちが薄まってきている気がします。しかし、僕たちは3.11で自然の猛威を思い知らされたばかりです。この経験を今後に活かすためにも、年々勢力を増す台風に対しても準備を怠らず、厳しい気象条件に対して丈夫な構造の住宅設計をしていく一方で、自然の驚異に対して油断しない心構えを持って暮らしていきたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二

松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば 「 コマガエシ 」

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○コマガエシ

いつもミーティングや伝票の入力の時に 響きから何のコトだろう・・と気になることばを ここで紹介させていただいていますが。今回は「これは知っている(聞いたことある)?」と久保に問われて教えてもらったことばです。

“コマガエシ”と言うのは 会話などによく出てきているそうなのですが 聞かれても「ハテ? そうでしたか・・。」と白状してしまうほど初耳でした。聞いたことがあるとすれば コマ送り・・なんてありますが コマ違いでした。

それはさておき 例えば京都などの古民家が建ち並ぶ街には 入り口や窓に掛った格子の間隔が綺麗に揃っているのをよく見かけると思うのですが その中で小返格子と呼ばれる格子は 材の幅と同じ空きの配列をしています。その配列を 小間がえし と言うんだそうです。

現在では木の格子を付ける家はあまり無いので 街中ではウッドデッキ・バルコニーのフェンスでこれを見かけることができます。小間がえしは 配列の感覚・見た目に自然で落ち着いた美しさがあるので 松匠創美で建てている家にも感じ良く配置されています。

古くから受継がれた工法は 形(格子からデッキ)は変わっても美しさは変わらないんですね。

ちなみに ことばの響きとしても日本語らしい音ですから 自然で逆にひっかかりが無かったのかなぁ と言ってみたりして・・・。

小間がえし の話をしている時に 次々と興味深いことばが出てきましたので 順次紹介していきたいと思っています。

○小間がえし

=格子・垂木などの配列を決定する方法の一つ。材の幅と間隔を同じにするものをいう。 「建築学用語辞典」 岩波書店より

――――――――――――――――――――――――・・□■

■□・・――――――――――――――――――――――――

☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい

有限会社 松匠創美

http://www.hayama-ie.jp

▲身近な写真と共にブログ更新中

〒240-0112 神奈川県三浦群葉山町堀内766-3

Copyright (C) 2011 松匠創美 All rights reserved.

メルマガ 2011/08/17

■ lifetree

■ 第53号

■ 第53号 ■
■□・・――――――――――――――――2011年08月17日
木の家を知る・建てる・暮らす
―――――――――――――――――――――――――――・・□■
■□・・―――――――――――――――――――――――――――
□ 目次
【1】 こんな感じに過ごしています「 Lifetree さん」
【2】 「借りぐらしのアリエッティ」を見て
【3】 家づくりのことば 「キリヅマ屋根 」
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■□・・―――――――――――――――――――――――――――
【1】 □こんな感じに過ごしてます・・・
こんにちは 田村です。
松匠創美のウェブサイトにリンクもさせていただいている“天然素材で
作る日常着”をコンセプトに雑貨・本・CDも展開しているお店「Life
tree」さんに 前回の葉山さんぽでお邪魔した時についてのことを紹介
したいと思います。
事務所近くの森戸川沿いに建つ古い家を 松匠創美が改修工事をさせて
いただいてお店がオープンしたのが2009年の夏だそうで その日か
ら川に架かる橋の上から見えるお店に「行ってみよう」と思いながらも
なかなか行くことができなかったものですから 店内はどの様になって
いるのかとても楽しみでした。
外観は“木造の小さな小屋”といった素朴な建物なので そんなに広く
ないのかなと思っていましたら 木枠にガラスの入った扉を開けると
大きな窓から降り注ぐ光が柔らかく店内を照らし 白い空間がふわっと
広がっていて 外見から想像するよりゆったりとした店内でしたので
少しビックリしました。
入って左側に こちらのオーナー兼デザイナー真砂三千代さんが手掛け
られた天然染め(草木・鉱物)オーガニックコットン素材の日常着が
涼しげに並んでいます。オリジナル商品の他にも作家さんの作品も取扱
しているそうで ちょうど「と う め い な 夏」・・・という企画展をし
ている最中でした。(現在は終了しています。)
荒川尚也さん(ガラス作家・晴耕社ガラス工房)の工房から出た屑ガラ
スで作ったリサイクルグラスが大きなテーブルに沢山並んでいて どれ
もみな形や表情が微妙に違っていて 自分の手にあったグラスを探すの
が楽しくて色々試していると 店員さんに「可愛い風鈴もあるんですよ」
と声をかけて頂きました。
ゆびが指す天井の方を見てみると 透明なグラスとは対照的な色とりど
りの小さな風鈴がいくつか風に揺れていました。
そちらは ヒサマツエツコさんの「ココロスズ」という風鈴のような姿
をしていますが 風で音がするのではなく 長く垂れた糸を揺らして音
を鳴らす作品だということでした。
商品の説明を受けながら「散歩をしながらこちらまできました。」と話
すと 葉山の街のコトや芸術祭に参加している時は お店の裏にある工
房を開放するコトなど 色々なお話をしてくださってとても楽しく過ご
すことができました。
9月からは「はぎれ市&Sale」が始まるそうです。
これを機会に ちょくちょくお邪魔させていただこうと思います。
http://www.hayama-ie.jp/contents/archives/415 リンク
http://lifeafa.jp/ 「ライフアファ」さん
http://www.seikosha-glass.com/ 荒川尚也さん
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【2】「借りぐらしのアリエッティ」を見て
こんにちは設計の田中です。
夏の始めに、久保を半ば強制的につき合わせて、ジブリ映画の「コクリコ坂から」を見てきました。
それを皮切りに、レンタルをして来た「借りぐらしのアリエッティ」や、同年代のお客様との会話で盛り上がった子供の頃に見たTVアニメ
「ふしぎな島のフローネ」を誕生日プレゼントに頂いたりと、すっかりアニメづいています。
今日は、僕のコーナーも夏休みという事にして「借りぐらしのアリエッティ」について書きたいと思います。
「借りぐらしのアリエッティ」の主人公は小人の少女です。人間の家の床下で、人間に見つからないように両親と一緒に「借りぐらし」の生活を送っています。
必要な道具は自分たちでつくり出し、炊事や洗濯、掃除など人間と殆ど同じ暮らしをしています。ですが、たまに人間の家の中に忍び込み「狩」をするようです。
その「狩」をするシーンは、まるでルパン三世さながらで、人間の生活用品をちょっと拝借するのです。
「狩」で狙うものは、盗みという視点で見れば「ちょっとくらいなら人間にバレたりしない」物や量を狙うようでした。
しかし狩という視点で見るれば、「捕りすぎると、いつか捕れなくなる」ことを避ける掟。
また、量が減ったのに気付いたとしてもメルヘンチックに考えれば、妖精のイタズラで済まされる程度なのかも知れません。
映画の中では、主人公が「盗みではなく借りている」ことを感情的に訴えるシーンがありましたが
人間の畑を荒らす動物の訴えの様にも聞こえ、動物好きの僕の心を打ちました。
天敵のいない人間は誰に対して「借りている」という謙虚な気持ちを持たなきゃならないのか?
なんて事も思ったりします。
住宅建築の視点に置き換えてみると
先ずは地鎮祭。土地の神様に対して「しばらくお世話になります」と言う挨拶の意味が含まれています。
計画段階では、ついついとクライアントは夢が、設計者は理想が膨らみがちになります。
建物はそんな住まい手や設計者の気持ちがストレートに形に現われてしまいます。
窓が多すぎたり、照明が明るすぎたり、家のボリュームが大きすぎたり。
そんな事にならぬように、謙虚な気持ちを持っていると「ちょうどいい家」に自然と出来上がっていくものだと思います。
また、工事の時は近隣の方に対して「一切ご迷惑お掛けしません」という事は現実には難しいことです。
「ご迷惑お掛けする場合もある」「ご協力頂かねばならない時はある」という謙虚な気持ちで工事を進められればと思います。
テーマは大きいですが「謙虚な家づくり」をこれからも心がけていこうと思いました。
設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」http://www.hayama-ie.jp/concept/
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【3】 □家づくりのことば・・
私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」
と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などを
ここで少し紹介したいとおもいます。
○キリヅマ屋根
このコーナーを担当してから 普段何気なく歩いていた町中の家々を
少し意識して歩くようになってきました。
このお家は霧除がついているな。とか 1階と2階では外壁の仕様が
違っていておもしろいなぁ。とか・・まだまだその程度ですが 見て
歩くとそれぞれの家の特徴などが解り どんどん面白くなってきてい
ます。
そして今回見つけたことばを知って さらに視野が広がってきました。
キリヅマ屋根 というのは屋根の形のひとつです。どう言った形かと
言いますと 本を広げて伏せたような形・・よく言う「三角お屋根」
の事です。
私の中では“屋根は三角だ”という知識で止まっていましたので
三角ではなく切妻と呼ぶ事にも驚きましたが その他に「片流れ」や
「寄棟」「方形(ホウギョウ)」などが基本としてあり そこから
ドーム型や駒形などなどさらに広がっていると 久保に「屋根のデザ
イン百科」(彰国社)という本を見せてもらいながら説明を受けた時
は こんなにも沢山あるのか!と息を留めて見入ってしまったほどで
した。
屋根は単に雨風を家の中に入れない為のモノ 程度にしか考えていま
せんでしたが 屋根素材も草や瓦・金属だったりとさまざまで その
地域の気候・気象や景観・デザイン性などを踏まえて それぞれ変化
していったということ 日本の気候は世界的に見ても激しい条件なの
で それに耐えられるようにと 雨風をしのぐことの大変さ 重要性
が高い事を改めて気づくことができました。
久保が「建築条件によっても 室内空間を上手く活かせるように屋根
形状を考えるんだよ。」と最後に付け加えて教えてくれ そうして廻
りを見上げてみると本当に様々な屋根があって もっと知りたいなぁ
と興味がでてきました。
「屋根のデザイン百科」・・ちょっと欲しくなっています。
○切妻屋根=大棟の両側にのみ流れをもつ屋根形式のこと。
「建築用語辞典」岩波書店より
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■□・・―――――――――――――――――――――――――――
☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆
出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美
http://www.hayama-ie.jp
▲身近な写真と共にブログ更新中
〒240-0112 神奈川県三浦群葉山町堀内766-3
Copyright (C) 2011 松匠創美 All rights reserved■ 第53号 ■

■□・・――――――――――――――2011年08月17日

木の家を知る・建てる・暮らす

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■□・・―――――――――――――――――――――――

□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています 「 Lifetree さん」

【2】 「 借りぐらしのアリエッティ 」 を見て

【3】 家づくりのことば  「 キリヅマ屋根  」

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■□・・―――――――――――――――――――――――

【1】  こんな感じに過ごしてます・・・

こんにちは 田村です。

松匠創美のウェブサイトにリンクもさせていただいている“天然素材で作る日常着”をコンセプトに雑貨・本・CDも展開しているお店「Lifetree」さんに 前回の葉山さんぽでお邪魔した時についてのことを紹介したいと思います。

事務所近くの森戸川沿いに建つ古い家を 松匠創美が改修工事をさせていただいてお店がオープンしたのが2009年の夏だそうで その日から川に架かる橋の上から見えるお店に「行ってみよう」と思いながらもなかなか行くことができなかったものですから 店内はどの様になっているのかとても楽しみでした。

Afa

外観は“木造の小さな小屋”といった素朴な建物なので そんなに広くないのかなと思っていましたら 木枠にガラスの入った扉を開けると 大きな窓から降り注ぐ光が柔らかく店内を照らし 白い空間がふわっと広がっていて 外見から想像するよりゆったりとした店内でしたので 少しビックリしました。

入って左側に こちらのオーナー兼デザイナー真砂三千代さんが手掛けられた天然染め(草木・鉱物)オーガニックコットン素材の日常着が 涼しげに並んでいます。オリジナル商品の他にも作家さんの作品も取扱しているそうで ちょうど「と う め い な 夏」・・・という企画展をしている最中でした。(現在は終了しています。)

荒川尚也さん(ガラス作家・晴耕社ガラス工房)の工房から出た屑ガラスで作ったリサイクルグラスが大きなテーブルに沢山並んでいて どれもみな形や表情が微妙に違っていて 自分の手にあったグラスを探すのが楽しくて色々試していると 店員さんに「可愛い風鈴もあるんですよ」 と声をかけて頂きました。

ゆびが指す天井の方を見てみると 透明なグラスとは対照的な色とりどりの小さな風鈴がいくつか風に揺れていました。

そちらは ヒサマツエツコさんの「ココロスズ」という風鈴のような姿をしていますが 風で音がするのではなく 長く垂れた糸を揺らして音を鳴らす作品だということでした。

商品の説明を受けながら「散歩をしながらこちらまできました。」と話すと 葉山の街のコトや芸術祭に参加している時は お店の裏にある工房を開放するコトなど 色々なお話をしてくださってとても楽しく過ごすことができました。

9月からは「はぎれ市&Sale」が始まるそうです。

これを機会に ちょくちょくお邪魔させていただこうと思います。

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【2】   「借りぐらしのアリエッティ」を見て

こんにちは設計の田中です。

夏の始めに、久保を半ば強制的につき合わせて、ジブリ映画の「コクリコ坂から」を見てきました。それを皮切りに、レンタルをして来た「借りぐらしのアリエッティ」や、同年代のお客様との会話で盛り上がった子供の頃に見たTVアニメ「ふしぎな島のフローネ」を誕生日プレゼントに頂いたりと、すっかりアニメづいています。

今日は、僕のコーナーも夏休みという事にして「借りぐらしのアリエッティ」について書きたいと思います。

「借りぐらしのアリエッティ」の主人公は小人の少女です。人間の家の床下で、人間に見つからないように両親と一緒に「借りぐらし」の生活を送っています。必要な道具は自分たちでつくり出し、炊事や洗濯、掃除など人間と殆ど同じ暮らしをしています。ですが、たまに人間の家の中に忍び込み「狩」をするようです。

その「狩」をするシーンは、まるでルパン三世さながらで、人間の生活用品をちょっと拝借するのです。

「狩」で狙うものは、盗みという視点で見れば「ちょっとくらいなら人間にバレたりしない」物や量を狙うようでした。しかし狩という視点で見るれば、「捕りすぎると、いつか捕れなくなる」ことを避ける掟。また、量が減ったのに気付いたとしてもメルヘンチックに考えれば、妖精のイタズラで済まされる程度なのかも知れません。

映画の中では、主人公が「盗みではなく借りている」ことを感情的に訴えるシーンがありましたが、人間の畑を荒らす動物の訴えの様にも聞こえ、動物好きの僕の心を打ちました。

天敵のいない人間は誰に対して「借りている」という謙虚な気持ちを持たなきゃならないのか? なんて事も思ったりします。

住宅建築の視点に置き換えてみると先ずは地鎮祭。土地の神様に対して「しばらくお世話になります」と言う挨拶の意味が含まれています。

計画段階では、ついついとクライアントは夢が、設計者は理想が膨らみがちになります。建物はそんな住まい手や設計者の気持ちがストレートに形に現われてしまいます。窓が多すぎたり、照明が明るすぎたり、家のボリュームが大きすぎたり。そんな事にならぬように、謙虚な気持ちを持っていると「ちょうどいい家」に自然と出来上がっていくものだと思います。

また、工事の時は近隣の方に対して「一切ご迷惑お掛けしません」という事は現実には難しいことです。

「ご迷惑お掛けする場合もある」「ご協力頂かねばならない時はある」という謙虚な気持ちで工事を進められればと思います。

テーマは大きいですが「謙虚な家づくり」をこれからも心がけていこうと思いました。

設計:久保歩美・田中伸二

松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】  家づくりのことば・・

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。

なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○キリヅマ屋根

このコーナーを担当してから 普段何気なく歩いていた町中の家々を少し意識して歩くようになってきました。

このお家は霧除がついているな。とか 1階と2階では外壁の仕様が違っていておもしろいなぁ。とか・・まだまだその程度ですが 見て歩くとそれぞれの家の特徴などが解り どんどん面白くなってきています。

そして今回見つけたことばを知って さらに視野が広がってきました。

キリヅマ屋根 というのは屋根の形のひとつです。どう言った形かと言いますと 本を広げて伏せたような形・・よく言う「三角お屋根」の事です。

私の中では“屋根は三角だ”という知識で止まっていましたので三角ではなく切妻と呼ぶ事にも驚きましたが その他に「片流れ」や「寄棟」「方形(ホウギョウ)」などが基本としてあり そこからドーム型や駒形などなどさらに広がっていると 久保に「屋根のデザイン百科」(彰国社)という本を見せてもらいながら説明を受けた時は こんなにも沢山あるのか!と息を留めて見入ってしまったほどでした。

屋根は単に雨風を家の中に入れない為のモノ 程度にしか考えていませんでしたが 屋根素材も草や瓦・金属だったりとさまざまで その地域の気候・気象や景観・デザイン性などを踏まえて それぞれ変化していったということ 日本の気候は世界的に見ても激しい条件なので それに耐えられるようにと 雨風をしのぐことの大変さ 重要性が高い事を改めて気づくことができました。

久保が「建築条件によっても 室内空間を上手く活かせるように屋根形状を考えるんだよ。」と最後に付け加えて教えてくれ そうして廻りを見上げてみると本当に様々な屋根があって もっと知りたいなぁと興味がでてきました。

屋根のデザイン百科」・・ちょっと欲しくなっています。

○切妻屋根=大棟の両側にのみ流れをもつ屋根形式のこと。「建築用語辞典」岩波書店より

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい

有限会社 松匠創美

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メルマガ 2011/08/03

■ 葉山さんぽ

■ 第52号 ■

■□・・―――――――――――――2011年08月03日

   木の家を知る・建てる・暮らす

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 □ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています  「 葉山さんぽ 」

【2】 「みんながつながる吹抜のある家」

【3】 家づくりのことば  「ケアゲ・フミヅラ 」

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【1】 □ こんな感じに過ごしてます・・・

こんにちは 田村です。

夏真っ盛り!と言いたいところですが・・ギラギラ太陽はどこにいるの?
とつぶやきたくなるほど 肌寒い日が続いています。
とは言え 猛暑が苦手な私にとっては動きやすいといいますか 過ごしやすいお天気ですので 近所の友人を誘って“葉山さんぽ”をしてみました。

友人のまみさん(http://short-finger.com/)は 結婚を期に東京から葉山に越してきて3年ほど経つそうですが 車での移動が多くて実は近所を歩くことがあまりなかったと言うことなので 住宅街の路地を抜けながら山から海までぐるっと廻ることにしました。

山側の134号線(国道)向原というバス停の近くから山を越えて海側の207号線(県道)へとつづく坂道を歩いていると 新しいお店がオープンしていることに気が付きましたので いきなり寄り道してみることに。お店兼住宅と思われる「wiglim(ウィリム)」さんは 出来立てホヤホヤの様子。玄関前の足元がまだ完成してないとのことで 入店するのに少々四苦八苦しましたが(笑)店内に並ぶ商品は ヨーロッパのビンテージドレスや葉山在住のデザイナーさんのリゾートウェアーなどを扱っていて華やかです。
国内外の商品をセレクトされているとのことで 今後も入荷が楽しみなお店でした。

お店を出てさらに坂道を登りきり 下り坂になるころには段々と道幅が狭くなってきました。
葉山は134号線と207号線の2本くらいしか大きな道が無くて 後は車1台が通れるほどの細い道が住宅街の中を走っています。
車が通れると思って入ってみても 先に進むと抜けられない道もしばしば。
ですが そのおかげで車の往来が少なく 騒音や排気ガスに悩まされず静かな生活が送れることができます。
多少不便さはありますが 風の音や虫の鳴く声が静かに聞えるこの環境はとても気持ちがいいものだと思っています。

さて そんな車が通り抜けられないような道は 幾重にも分かれていて一体どこに続いているんだろう?と思うほどクネクネしていたりもします。方向さえわかっていれば大丈夫だろうと 歩いたこともない道に入ってみると途中には玄関先に井戸ポンプが残っているお宅や 庭でカヤックの整備をせっせとしているお父さんなど 葉山らしい風景を見て感じることができました。

迷うことなく路地を抜けて207号線に出ると 海岸にある森戸神社でお参りをしたり 事務所近くの洋服と雑貨のお店「life tree」さんや イタリア食材を扱う「tanto tenpo」さんなどにも寄り道しながら家路に着きました。沢山歩いてちょっと疲れましたが 知らなかった風景や新しい人達に出会うことができ「見聞が広がりました」とまみさんには喜んでもらえたようなので 私も満足しました。

一色海岸111 011

葉山には抜けられないような細い路地がまだまだ広がっていますし 素敵なお店も増えててきています。次は何処を歩いてみようか・・そんな楽しみ方ができるのもこの町のいいところです。

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【2】  「 みんながつながる吹抜のある家 」

こんにちは、設計の田中です。

今日は前号に引き続き「松匠創美の建てた家」です。
タイトルは「みんながつながる吹抜のある家」。
http://www.hayama-ie.jp/example/archives/494

今回のクライアントは、松匠創美とは長いお付き合いの方でした。
奥さまと久保は、学生時代からの友人、また松匠創美の手伝いにも来てくれていた時期もあり、お人柄はよく理解していました。

そんなクライアントの家族構成は、ご夫婦と中学3年生の息子さんが一人。
これまでは、マンション住まいをしていました。

敷地は横浜の街道から一本中へ入った住宅街。北東側道路で、十分な広さがあり、南側からの採光が望める環境でした。
この敷地、元々はご主人のご実家である木造平屋建ての家が建っていました。その建替え計画ということです。

今回クライアントからのご要望は、風通しが良く、広がりのある家。
それに、ご主人は、趣味のオートバイをいじる事が出来るスペースと散らかしておくことが出来るPCコーナー。
奥様は趣味のフラダンスの衣装などがご主人の目に触れないように収納することができるスペース。
これまでお住まいのマンションでは個室のなかった、息子さんは念願の自分の部屋。
ご家族それぞれが、明確なご要望をお持ちでした。

そして、完成した計画は、1階LDKの南側にある吹抜を介して、全ての空間がつながり、ロフトに設けた高窓で、全ての部屋が風通しが良く、広々とした印象の家になりました。

オートバイスペースは、リビングの窓からは直接見えないように、でもキッチンの横に計画し勝手口でつながるようにしました。
また、PCコーナーは玄関から一番近いリビングの一部に計画することで、孤立することなく、声が届き、動線的にも仕事から帰ってカバンをここに置き、それまでの生活習慣を継承できるようになっています。

寝室は吹抜と一体的で開放出来るようになっています。でも、1階へ訪れたお客さまからは、部屋の存在を感じることは出来ても、横になって休んでいる姿が見えることがないようにしました。
また、奥さまのフラ用収納はこの寝室とつながるロフトに計画し、ものを持っての上がり降りを考え、梯子ではなく階段にしました。

息子さん念願の個室は、この家で唯一の片開き戸で仕切られていますが、吹抜上部に面した専用のロフトを設けたことで、完全な個室にはならないようにしました。

今回の計画では、年頃の息子さんの個室が、大きなテーマになりました。
プライバシーが守られつつ、閉じこもれない個室を考えた結果、専用のロフトを思いつきました。
子供部屋としては、少々贅沢なものとなりましたが、区切られていていながら家中を見渡せる開放的な専用ロフトはちょうど物見櫓みたいな空間でボーイスカウトで鍛えた息子さんの心をくすぐったようです。
引渡しの日に、自分のロフトから顔を出し、「ここからロープを垂らしても構造的に大丈夫でしょうか?」と想像を膨らましていました。

また、お伺いする時が楽しみです。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 □ 家づくりのことば・・

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」
と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などを
ここで少し紹介したいとおもいます。

○ケアゲ・フミヅラ

「蹴上げ」をみつけた時は 丁度女子サッカー代表がW杯で優勝した時と同じ頃でしたので 蹴り上げると言う活きの良さに目が行ってしまいました。

しかし 一体何を蹴り上げるのか? やっぱり悩みました。

そこで辞書をめくってみましたら【階段の1段の高さ】の事をケアゲと言って(何かを蹴り上げる勢いはいりませんが)足を踏み上げる高さだと解りました。

このコーナーで 何度か「階段」にまつわることばを紹介していますが けっして私が階段好きと言う訳ではありません どちらかと言うと 高い所が苦手なので できましたら階段にお世話にならないような生活を送りたいな・・とまで思ったりして(笑)
ですが響きの面白さからつい目に留まってしまうことが多いようです。

久保に「蹴上げ」を書きたいと伝えると「フミヅラも一緒に紹介すると面白いんじゃないかな。」とアドバイスしてくれました。

「フミヅラ」はことばだけで聞いた時は 一瞬考えましたが「踏面」と書くことを教えてもらうと なるほど「足を乗せる水平の板」の事だとイメージができました。

どちらとも日本語的な響きも面白く 意味を知ると身体の動きなどから推測きてわかりやすいことばだなぁと 今回思いました。

これからも 色々な面で「階段」にはお世話になりそうです。

○蹴上げ=階段の一段の高さのこと。
○踏面=階段の踏板の上面のこと。「建築用語辞典」岩波書店より

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美
  
http://www.hayama-ie.jp
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