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メルマガ 2020/03/31

■ 第210号 ■ 家づくり雑記帖 「道路を造った家」

■ 第210号 ■ 家づくり雑記帖 「道路を造った家」

□・・───────────────2020年03月31日

木の家を知る・建てる・暮らす (家づくり雑記帖)

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こんにちは、設計をしている田中です。
新型コロナウイルスのニュースで心配な日々が続いておりますが、松匠創美は、衛生面に気を付けながらコツコツと営業を続けております。
発行が3月ギリギリになってしまいましたが、今回のメルマガは、松匠創美の建てた家です。長い長い歳月を掛けて完成した「道路を造った家」のご紹介です。

クライアントとの出会いは、親戚から購入予定の土地に建っている古家を増築、リノベーションしたいというご相談の連絡からでした。
お会いして詳しくお話を聞きますと、その土地には道路が直接接しておらず、4軒の家で権利を共有している巾4Mの通路を介して道路に接続していました。
過去にはその通路を道路として使える手続きをしようとしたけれども、実現できなかったとの事でした。

現地に行き、土地や古家を調査し、接道していないことから建替えではなくご希望のリノベーションを提案、概算見積をして、ご検討頂く一方で、新築計画の可能性も探り始めました。
巾4Mの通路は、いくつかの課題をクリアすれば道路にする事が可能な事がわかり、また、道路が完成し再建築可能な土地に生まれ変わる事で土地の評価が上がる為、借り入れもしやすくなることから新築計画で進める事になりました。

新築計画は、まず道路を造ることから始まりました。これまで一度、道路にする事を失敗した経験を持つ権利者たちとの調整は、とても繊細で、沢山の時間が必要な事でした。初めから無理と決めつけている方や、高齢者の方にも納得してもらい、道路に接する皆さん全てに協力してもらわないとなりません。近隣との調整役は今後ご近所となるクライアント自らが立ち回って下さいました。一方で、新築する建物の打ち合わせも同時に進めていきました。
道路が完成する頃には最初のご相談から3年半が経ち、新築をお引渡しする頃には4年が経過していました。

こうして完成した家の敷地は、南北に細長い敷地です。
敷地の南東側からのアプローチで、築造した道路から見える外観は、クライアントご希望のガルバリウム鋼板の緑色です。
準防火地域ですが、工夫し玄関ドアは木製にしました。
玄関から風除室となるホールを抜けると、階段室がある廊下です。暗くなりがちな中廊下ですが、明るい2階から階段を通じて1階に光が届くように考えました。
1階には、2つの個室が南と北にあります。二つの個室は家族の成長に合わせて役割が変わっていきます。北側の個室も居心地良くなるように、近隣の建物の間を狙って窓を設けました。畑が見え景色が良いです。
2階は、LDKと和室です。南側に広いウッドデッキ、1階に通じている階段、ロフトと繋がっている高い天井、襖を引き込んだらLDKと二間続きになる和室は、視覚的にも温熱環境としてもワンルームで、高断熱で省エネルギー性を高める事で実現できます。

今回の「道路を造った家」は、実は、内装の漆喰と洗面所とキッチンのタイル貼もご家族でチャレンジしました。
きっと思い出深い家が完成したのではないかと思っています。

松匠創の建てた家から写真を覧いただけます。
http://www.hayama-ie.jp/example/archives/1110

 


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メルマガ 2020/02/28

■ 第209号 ■ 家づくり雑記帖 「民泊(住宅宿泊事業)」

□・・───────────────2020年02月28日

木の家を知る・建てる・暮らす (家づくり雑記帖)

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こんにちは、設計をしている田中です。
新型コロナウィルスの拡散が止まらない状況の中、オリンピックの開催まで本当に心配になってきました。今回のメルマガは、外国人観光客のニーズやオリンピックの影響もあって日本でも需要が増えている「民泊(住宅宿泊事業)について書いてみたいと思います。

「民泊」とは、一戸建ての住宅やマンションの全部、又は一部を利用して宿泊サービスをすることです。「民泊」という言葉は、法律上の言葉ではないのですが、政府も各省庁も「民泊」という言葉を使っています。

日本各地で、空き家問題や、宿泊施設の不足状況があることから、民泊サービスの活用が、その対策の一つと考えられています。法律も3年前に整理され、松匠創美の周りでも、民泊の話が聞かれるようになってきました。また、空き部屋を短期で貸したい人と、世界各国の宿泊希望者がインターネットを通じてつながる事で、ここ数年、世界各国で民泊サービスの人気が急速に高まっています。

一般の人が始められる民泊は、年間の提供日数に制限があります。提供日数は年間180日以内で、その範囲で営業する場合は、住宅宿泊事業法の届け出を行うことで始められます。
年間180日を超えてサービスを提供すると、「簡易宿泊所」または、国家戦略としての「特区民泊」に該当しまい、手続きも複雑になります。住宅宿泊事業法では、2か月ごとに定期報告を行うことで、提供日数が年間180日以内で営業しているかをチェックされることになっています。

実は、今から30年以上昔の、リゾートブームの頃に人気があった貸別荘も、今でいう民泊のひとつです。法整備がされていなかった当時は、国内利用者が多かった事、管理業者が運営していた事などによってトラブルも少なかったようですが、比較的簡単に始められる事から人気が高まり、衛生問題、地域住民とのトラブルや、無届の施設など、新たな問題も出てきました。
数年前に整備された住宅宿泊事業法では、衛生問題対策として換気、除湿、定期的な清掃等について。近隣住民とのトラブル対策として宿泊者への説明義務、苦情対応の義務が、定められています。また、実際に営業する場合は、寝具の交換や、ごみ捨てを民泊提供者がしなければなりません。そういったサービスを管理業務委託することも可能なため、その住宅に不在であっても(遠方に住んでいても)営業することが可能です。

観光地近くの民泊は特に需要が高まっているようで、昭和に建てられた和室のある空き家は、特に外国人や若者に人気があるそうです。
スクラップアンドビルドの回避にもなるし、日本の文化も伝えられて、松匠創美としてもお勧めしたいと思っています。

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メルマガ 2020/01/30

■ 第208号 ■ 家づくり雑記帖 「「木材がもたらす人への効果」

■ 第208号 ■ 家づくり雑記帖 「「木材がもたらす人への効果」

□・・───────────────2020年01月30日

木の家を知る・建てる・暮らす (家づくり雑記帖)

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こんにちは、設計をしている田中です。
中国の新型ウイルスがどうなるのかとても気になりますが、関東では1月末が、今年のインフルエンザのピークになるそうです。実は、木造校舎はインフルエンザの感染抑制の効果があるとも言われています。ということで今日は、「木材がもたらす人への効果」について書いて見たいと思います。

日本住宅・木材技術センターによると、木造校舎と鉄筋コンクリートのRC造校舎と比較すると、インフルエンザによる学級閉鎖数が、木造校舎はRC造校舎の1/3。また、1人の児童が病欠する回数も木造校舎の方がRC造校舎の半分という調査結果があるそうです。この要因は、木材の持つ「調湿作用」によるものです。木は湿度が低い時には水分を放出し、湿度が高い時は水分を吸収します。インフルエンザが流行する1月2月は、湿度が45パーセント程度ですが、湿度が50パーセントを超えると感染力が下がります。木材で内装を仕上げた木造校舎の場合、調質作用により50パーセント程度になる為、学級閉鎖が減るという事のようです。

その他にも学校建築では、木材による心理的効果も高く評価されています。
児童の学校でのストレス調査では、木造校舎の方がRC造校舎より、集中、やる気が高くなりました。また、児童に学校での好きな場所は何処ですかという問いに対しても、木造校舎の場合は、廊下、階段などRC造校舎では出なかった場所が挙げられ、逆に保健室という回答が減っているそうです。木材で内装を仕上げられた学校の場合、児童が、床に座ったり寝そべったり、壁に寄り掛かる行為が増える事が報告されていて、おそらく子供たちのリラックスに繋がっているのではないかと思います。

リラックスと言えば、木の香りそのものもリラックス効果をもたらす事がわかっています。スギの香りは、脳の活性化と自律神経の鎮静化に効果があり、リラックス状態を作ります。スギやヒノキは、人にとってリラックスする香りですが、反対にダニにとってはストレスの要因のようで発生率が下がります。

その他にも、室内の木質化を上げると、わくわく感、行動力の向上や、紫外線を吸収する、吸音効果で音をまろやかにするなど、目と耳にやさしい効果もある事が解っています。また、転んでも骨折しにくい効果もあります。高齢者施設では、病気、怪我、痒み、不眠などの心身不調出現率が木質化によって下がる事が確認されていて、これらの木材がもたらす人への効果によるものと考えられています。

木が人に良い影響をもたらし、地球温暖化対策にもなり、経済を支えるものでもあるという事を木に触れながら子供達に伝えていこうという運動が年々高まっています。
自分でも書きながら、木って凄いなって、あらためて思いました。

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メルマガ 2019/12/26

■ 第207号 ■ 家づくり雑記帖 「焼杉材」と「年末年始の休業」

■ 第207号 ■ 家づくり雑記帖 「焼杉材」と「年末年始の休業」

□・・───────────────2019年12月26日

木の家を知る・建てる・暮らす (家づくり雑記帖)

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こんにちは、設計をしている田中です。
先日まで12月とは思えないほど雨が降っていたかと思うと、急に寒くなってきました。昨年の12月と言えば、松匠創美で建てた家の「緑豊かな古都の家」の外壁材、焼杉を自分たちで焼きました。そしてまた新たに焼杉の家を着工する事になりました。という事で、今日は「焼杉材」について書いてみたいと思います。

焼杉材とは、杉の板の表面を炭化状に焼いたもので、主に外壁の仕上材として使われます。炭の黒い色の風情が落ち着いた雰囲気を演出して、近年人気が高まっています。
焼杉材の製造方法は、三角焼きと呼ばれるもの、バーナーで焼くもの、機械で焼くものなどがあります。三角焼きは、三枚の板を三角柱(煙突状)に縄で組んで立て、煙突状の足元から新聞紙等で内部に着火し、内側を綺麗に焼きあげる方法です。バーナーや機械で焼いたものは、一般的に表面の炭化層が薄いものが多いのに対して、三角焼きの場合は炭化層が厚くなります。

今回、焼杉材について書こうと思い資料を探してみますと、意外な事に多くありませんでした。本文が公開されている論文も東京大学の岡村健太郎助教授が研究助成した「焼杉に関する研究性能評価と普及に向けたフィジビリティスタディ」くらいです。しかも、その論文にも書いているように、焼杉材については、起源、地域分布、性能、生産性など基本的なことですら判然としないのが現状のようですし、特に性能については実験や科学的根拠が足りておらず、今後の研究に課題を残すところになっているようです。

一般には、杉板の表面を炭化状に焼くことで、耐久性、対候性、耐水性の向上、腐朽対策になり、表面が炭状になることで耐火性も増すと言われています。一方で、デメリットと言われているのが、触れると手や衣服が黒くなる事です。対策として、塗装と併用する場合もありますが、それでも炭が付着する事を完全に防ぐには至らない様です。また、メンテナンスフリーと勘違いされていることもあるようですが、メンテナンスは必要です。
この様な焼杉材ですが、これまでに建てられた築数十年の家の今を見ると、そのメリットを確実視する声が高いです。

松匠創美では、特にその天然の炭の深い黒色は、他には無い再現不可能なものとして、気に入っています。また、後々交換が必要になった場合も、同じサイズの板を製材し自分で焼く事も可能で住み継ぐ家に向いている材料だと思います。
これまで松匠創美で建ててきた家の下見板貼と同じように、将来的にも世の中から消えてしまわない材料ですので、お好みに合わせて選ばれると良いと思っています。

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年末年始休業のお知らせ
今年も松匠創美のメルマガを読んでいただきありがとうございました。
メルマガの発行にあたっては、なるべく公共機関や研究機関の情報を元に横流しとならないよう書くように努めております。つたない文章ではございますが、引き続き宜しくお願い致します。
年末年始の休業は、2019年12月28日(土)から、2020年01月05日(日)となります。
2019年1月6日(月)より通常業務いたします。
来年も皆様にとって良い年になるようお祈り申し上げます。
どうぞよいお年をお迎えください。

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メルマガ 2019/10/30

■ 第205号 ■ 家づくり雑記帖 「 太陽光発電の卒FIT その2 」

■ 第205号 ■ 家づくり雑記帖 「 太陽光発電の卒FIT その2 」

□・・───────────────2019年10月30日

木の家を知る・建てる・暮らす (家づくり雑記帖)

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こんにちは、設計をしている田中です。
前回のメルマガでは、2019年11月以降に、太陽光発電パネルで発電した電気を電力会社が一定価格で10年間買い取る義務が終了するご家庭(卒FIT)が出始める事と、今後の電気の買い取りはどうなって行くのか、について書かせて頂きました。今日は「太陽光発電の卒FIT その2」と題しまして、今後の注意点について書いていきたいと思います。

10kw未満の住宅用太陽光発電パネルを設置した場合、電力会社の固定価格買取期間は10年間と決まっていて、2019年11月以降に買取義務期間の10年間が終了するご家庭が出始めます。この事を「卒FIT」といいます。

卒FITは、2019年問題とも言われるだけあって売電が今後どうなるのか心配な気持ちになっている方もいるようです。例えば、固定価格買取制度そのものが終了するという誤解もあるようですが、それは間違いです。終了する見込みなのは、産業用のみで、新たに設置された家庭用は、買取価格が引き下げられるものの10年間電力を買い取りしてもらう事が可能です。また、既に太陽光発電パネルが設置され、10年間の固定価格買取が実施されているご家庭が、10年満たないで買取打ち切りになるというものでもありません。

他にも憶えておきたい注意点があります。
・買取期間満了後に太陽光発電パネルを廃棄し新しく設置しても電力会社による10年間固定価格買取はありません。
・「卒FIT」しても、新たに電力会社と契約する事で、買取価格が下がるものの継続して売電できます。また、電力会社による仮想蓄電するという新サービスも始まりました。
・買取期間満了に合わせて急いで売電契約を結ばなくても大丈夫です。売電の価格やサービスの内容をじっくり検討してから新たに売電契約する会社を選択する事が可能です。
・蓄電池を設置した場合、家庭の電気を全て賄えるわけではありません。状況により電力会社から電気を買う必要が生じます。家庭の電気使用量によって状況は大きく異なります。
・現時点では、家庭用蓄電池を設置しても初期投資費用を早期回収できるケースは稀だそうです。現在のところのメリットは、自家消費率を上げる。停電時でも電気が使用できる。の2点です。

こうして注意点をまとめると、既に太陽光パネルを設置している人は、決断を慌てなくても良さそうです。太陽光パネル自体の寿命は、20年から30年と言われていますので、卒FITしても、まだ折り返し地点になります。また、今後、蓄電池の技術進歩、価格低下が進むと思いますので、太陽光発電システムを維持して、より良い使い方を考えていく事が大切だと思います。

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メルマガ 2019/09/25

■ 第204号 ■ 家づくり雑記帖 「 太陽光発電の卒FIT その1 」

■ 第204号 ■ 家づくり雑記帖 「 太陽光発電の卒FIT その1 」

□・・───────────────2019年9月25日

木の家を知る・建てる・暮らす (家づくり雑記帖)

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こんにちは、設計をしている田中です。
この度は、台風15号の影響で大規模停電や暴風雨で被害を受けた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。千葉県の大規模停電では病院の非常用バッテリーが空になるという重大な事態が起きる中、「太陽光発電に救われた」といった一般の方の声もあり、災害時に扇風機や携帯電話の充電ができる事の重要さが再確認されつつあるようです。今日のメルマガは、「太陽光発電の卒FIT」と題しまして、11月から始まる太陽光発電の新時代について書かせて頂きたいと思います。

再生可能エネルギーの普及を促進するため、太陽光発電パネルを設置した場合、発電した電気を電力会社が一定価格で一定期間買い取る事を国が約束しています。この制度の事を「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」といい、通称「FIT」と呼ばれています。
10kw未満の住宅用太陽光発電パネルを設置した場合、電力会社の固定価格買取期間は10年間と決まっていて、2019年11月以降に買取義務期間の10年間が終了するご家庭が出始めます。この事を「卒FIT(2019年問題)」といいます。
2019年11月以降に順次10年間が終了する家庭が増え続けるのですが、国は期間終了したご家庭に新たにFITを設ける予定は無く、卒FITをする家庭の今後の対策としては、a、発電した電気の内、余剰電気は不使用とする。b、蓄電池等に蓄電し、自家消費率を上げる。c、蓄電池の代わりに電力会社に仮想蓄電をしてもらう。d、小売電気事業者と買取契約を締結する。などがあります。

a、の余剰電力を不使用とする場合は、電力会社に0円で引き取られる事になるので勿体ない気がします。また、b、の自家消費率を上げる為に新たに蓄電池などを導入する場合、蓄電池の性能やコストの面のバランスが悪く、一番性能の良い蓄電池でも電気自動車の蓄電池と言われていますので、次期早々かも知れません。今、お勧めできるのは、c、の仮想蓄電とd、の小売電気事業者と買取契約を締結の二つです。

c、の仮想蓄電については、東京電力が既に発表しており、月額4000円で、月単位の余剰電力の内250kWhまで使用電力に充て、それを超える場合は、8.5円/kWhでの買い取りとなります。他の電力会社でも同じサービスをするかは、まだ未定のようです。d、の小売電気事業者と買取契約を締結する場合ですが、こちらも東京電力は、8.5円/kWhで買い取ると発表しています。他の電力会社も順次発表していまして、大きな電力会社の場合は東京電力より高値買取の設定をしているようです。

卒FIT後の余剰電力の買取契約は、卒FIT後に期間が空いてからでも出来ます。また、会社によっては複数年契約の場合もありますので、十分に検討してから行うことをお勧めします。

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メルマガ 2019/08/28

■ 第203号 ■ 家づくり雑記帖 「次世代住宅ポイント」

■ 第203号 ■ 家づくり雑記帖 「次世代住宅ポイント」

□・・───────────────2019年8月28日

木の家を知る・建てる・暮らす (家づくり雑記帖)

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こんにちは、設計をしている田中です。
予定されている消費税10パーセントへの引き上げが、およそ1か月後になりました。前回の消費税引き上げの時と同様、今回も住宅事業への影響に備えて、いくつかの制度が用意されました。今日は、その中から「次世代住宅ポイント制度」について書いてみたいと思います。

国土交通省のパンフレットによると、次世代住宅ポイント制度とは、2019年10月の消費税引き上げに備え、良質な住宅ストックの形成に資する住宅投資の喚起を通じて、税率引き上げ前後の需要変動の平準化を図るため、税率10パーセントで一定の性能を有する住宅を取得する者等に対して、様々な商品等と交換できるポイントを発行する制度です。

この制度は、注文住宅の新築、新築分譲住宅の購入とリフォームが対象で、新築の場合の性能要件は、省エネルギーの対策をした住宅。劣化と維持管理の対策をした住宅。耐震又は免振の住宅。耐震性のない住宅の建替。家事負担軽減設備を設置した住宅などで、リフォームの場合は、開口部や外壁、屋根、天井、床の断熱改修。エコ設備の設置。耐震改修。バリアフリー改修。家事負担軽減設備の設置などです。

これまでの住宅エコポイントと大きく違うところは、対象住宅の性能が、環境対策としての省エネ性能の向上だけではなく、耐震性や健康長寿、子育て支援、働き方改革に資する住宅が対象で、ポイントと交換できる商品も、環境や防災、健康関連、家事負担軽減、子育て支援、地域振興に関する物となります。

取得できるポイントは、条件によって異なりますが、新築の場合は基本上限30万ポイント。
リフォームの場合も30万ポイントですが、若者子育て世代の方は最大45万ポイントになります。更に、若者子育て世代の方が既存住宅を購入してリフォームをする場合は60万ポイントが上限となります。

期間は、注文住宅の新築とリフォームの場合は、今年の4月から来年3月までに、工事の請負契約、着工し、今年の10月以降に引き渡しを受けた物件が対象となります。

今回のポイントは、工事費に充てられない制度ではありますが、交換商品の中には、冷蔵庫やテレビ、洗濯機などの家電。リビング家具や寝具やカーテンなどのインテリア商品などがありますので、新しい生活が楽しみになるように思います。

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メルマガ 2019/07/31

■ 第202号 ■ 家づくり雑記帖 「木材の経年変化と劣化」

■ 第202号 ■ 家づくり雑記帖 「木材の経年変化と劣化」

□・・───────────────2019年7月31日

木の家を知る・建てる・暮らす (家づくり雑記帖)

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こんにちは、設計をしている田中です。
梅雨が明け暑い日が続いています。気象庁の「東京における過去142年間の日別平均気温」を見ると、年々、確実に猛暑日が増えています。地球温暖化の防止には木材の利用が有効ですが、木材を大切に長く使うには地球温暖化は大敵です。ということで、今日は「木材の経年変化と劣化」について書いてみたいと思います。

木材の経年変化と言いますと、色や、硬度の変化があげられます。色の変化は、自然が作り出す風合いとして楽しまれることが多く、硬度の変化は肌触りが馴染む、味が出るなどで好かれる事があります。一方、劣化と言いますと、風化による割れや反り。カビによる汚染や菌による腐朽が挙げられ、強度や衛生面に影響をもたらします。
これらを引き起こす代表的な因子としては、太陽の紫外線や熱。雨や雪、霧や結露などの水分。カビ、藻、菌などの微生物やシロアリ、キクイムシなどの虫。その他にも、塩害、酸性雨、砂塵などがあると言われています。
実際には、これらのことが複雑に絡まって木材に影響を及ぼしています。

例えば、太陽の紫外線は木材の変色を引き起こします。一般的には、木材の中の成分が紫外線を吸収し分解していく過程で木材の表面を変色させると言われていて、色が淡くなる樹種、濃くなる樹種があります。身近な木材ではスギ、キリは始め淡くなって最終的に飴色になり、マツ系、ヒノキ、レッドシダーは徐々に飴色なると言われています。

風化は、この変色の時に分解された成分が雨によって洗い流され、また、風に含まれた砂塵などによって木材表面が削られて進みます。木材の表面が削られ荒くなることで、水分を吸収しやすくなり埃が積もりやすくなります。方位や周辺環境によって、カビや藻が生えやすくなりもします。カビは木材の強度を急激に落とすものではありませんが、衛生面で気になります。藻も直接強度を落とす訳ではありませんが、木材表面を乾きにくくすることになります。
また、カビや藻は、高温多湿な地域になれば、その数も種類も増えていきます。カビや藻以外にも、腐朽菌と言われる木を分解する菌類も発生しやすくなりますし、シロアリやキクイムシなどの虫も活発になります。ラワン材や、輸入の家具の表面に小さな穴がポツポツとあいているのはキクイムシが木を食べた後です。日本にも十数種がいるそうです。

このように、様々な因子が複雑にからみあって、木材の劣化に影響していますが、一番大きく影響をもたらすものが「平均気温」と言われ、次に「降水量」、3番目に「日射量」と言われているそうです。

日本は、木材の循環利用が可能なくらい自然環境に恵まれていることからも、藻や菌類や虫などの微生物にとっても恵まれた環境という事でもあると思います。
経年変化を楽しむのも、地球の循環と向き合っていく事だと改めて思いました。

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メルマガ 2019/06/28

■ 第201号 ■ 家づくり雑記帖 「省エネルギー住宅の色々」

■ 第201号 ■ 家づくり雑記帖 「省エネルギー住宅の色々」

□・・───────────────2019年6月27日

木の家を知る・建てる・暮らす (家づくり雑記帖)

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こんにちは、設計をしている田中です。
近年、次から次へと省エネルギー住宅の基準に関する新しい言葉が登場し、何が何だか解りづらくなって来ました。トップランナー制度、BELS、HEAT20、ZEH、認定低炭素住宅などなど。今日は、この「省エネルギー住宅の色々」を整理してみたいと思います。

現在進行形の建築の省エネ基準は平成28年度基準と呼ばれています。5年前までは、次世代省エネ基準(平成11年度基準)と言われた性能と同等程度と言われていますが、現行の基準によって、より正確に性能を確かめる事ができるように計算の仕方が変わりました。この基準は、2020年度からすべての住宅への義務化が予定されていましたが先送りになった状況です。
また、この省エネ基準とは別に誘導的基準も設けられています。これは省エネ基準より10パーセント以上一次エネルギーの使用量を削減する性能の基準です。

認定低炭素住宅はそれに当たります。低炭素住宅の認定を受けると住宅ローンの控除などの税制の優遇や補助金を受ける事が出来ます。

更に住宅の性能を高めたZEH(ゼッチと読みます)も補助金を受けることができます。ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの事で、建物の窓や断熱の性能を高くしてエネルギー効率を上げ、更に太陽光発電を設置して創エネすることで、エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅です。

他にBELSというものがあります。BELSは住宅の省エネルギー性能の表示制度です。BELSの手続きをすると、省エネ基準を満たしているのか?誘導的基準を満たしているのか?ZEHを取得しているのか?が一目で解ります。

最近は、HEAT20という言葉も耳にするようになりました。こちらは国の政策ではありません。
現行の省エネ基準も誘導的基準も、認定低炭素もZEHも節水や節湯、節電なども考慮に入れてエネルギーの効率性を算出するのに対して、HEAT20では、住宅の窓や断熱の性能に着目しています。そしてHEAT20にはG1とG2の性能があり、温熱環境に特化しているためG1の性能でも、ZEHの窓や断熱の性能より高く、G2は更に高性能になります。

松匠創美の事務所兼ショールームは、住宅ではないので認定低炭素やZEHの取得はできませんでしたがBELSの手続きをしました。また、温熱環境は、HEAT20のG2の性能でもあります。
この時期に来社した人は、エアコンを入れてますか?と聞いてくることもあるくらいの室内環境ですので、是非一度お越しください。

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メルマガ 2019/05/29

■ 第200号 ■ 家づくり雑記帖 「松匠創美の建てた家-緑ゆたかな古都の家」

■ 第200号 ■ 家づくり雑記帖 「松匠創美の建てた家-緑ゆたかな古都の家」

□・・───────────────2019年5月29日

木の家を知る・建てる・暮らす (家づくり雑記帖)

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こんにちは、設計をしている田中です。
今日は、松匠創美の建てた家で、「緑ゆたかな古都の家」をご紹介します。
松匠創美では、初のチャレンジとなった焼杉の家のご紹介です。とんとん拍子にお話しが進んだり、敷地で困ったことがあったり、完成まで色々な事がありました。
(写真を覧いただけますhttp://www.hayama-ie.jp/example/archives/1076)

クライアントからご連絡頂いたのは2年程前です。
造成中の土地をご購入され、「土地の引き渡しを待っている段階でもご相談可能ですか」というお問合せを頂き、一緒に家づくりをする事になりました。お打ち合わせの際、毎回、葉山まで徒歩で2時間半かけてお越しになるほど、エネルギーに極力頼らず、健康的な生活をされている方でした。

敷地は、閑静な谷間に造成中の区画です。東北西の小高い山に囲まれ、山の向こう側にはそれぞれ寺院もあり、歴史を感じる緑豊かな場所でした。

クライアントのご希望は、国産無垢材の使用と瓦屋根、内部は左官仕上げの平屋建て古都の家です。

計画地は、南を除く3面が道路に面し、南面は隣地が一段下がっているので、冬でも採光が期待できる環境です。また、西側も南側隣地と同じ一段下がって駐車場用スペースになっています。

ご希望に添えるよう、よくよく平屋を検討させて頂きましたが、敷地に段差があることや風致地区の規制により道路から1.5M以内は建物の計画が不可という条件が重なり、ひと部屋だけ2階に計画させて頂き、道路から見ると平屋に見えるよう工夫しました。また、古都の家というご希望に沿う外観をと外壁に焼杉(杉板の表面を黒く炭状になるまで焼いた材)を貼るご提案をさせて頂きました。

計画が順調に進む一方で、造成工事は遅々として進まず、延期につぐ延期でヤキモキすることもありましたが、焼杉材をクライアントのご実家の敷地を借りて一緒に焼いたりしました。そうして完成した家は、クライアントらしい古都の家になりました。

家へのアプローチは北西の玄関からです。玄関を入ると高い勾配敷天井の空間で、実際の床面積より広く感じる空間になりました。目に飛び込む、遊び心ある襖紙はクライアントのアイデア。玄関ホールには来客が利用しやすいようトイレや手洗いコーナーも併設されています。
玄関から入って一つ目の部屋が客間です。こちらも高い勾配敷天井になっていて、窓には障子を納めました。障子は外部の視線を遮り、光を拡散してくれる為、天井の高い部屋に光が回りも明るくなります。

玄関から二つ目の部屋からがプライベート空間で、居間になっています。居間には、畳の小上がりと、コンパクトなキッチンがあります。キッチンの奥に脱衣室と浴室、2階の個室へは、居間から上ります。個室を2階にした事で、1階がコンパクトになり、南側の庭に、小上がりと一体的に使える広い縁側を計画する事ができるようになりました。

2階の個室からは、緑豊かな景色を見る事ができ、また、客間とは障子の開口部で、居間とは吹抜で空間的に繋がっている為、家中を空気が循環できるようになっています。

そう言えば、初めてお会いした時からトントン拍子にお話しが進みまして、松匠創美を選んで下さった理由をお聞きしていませんでしたが、エネルギーに頼らず健康的な生活をされているクライアントのご要望の「古都の家」が完成してみて、選んで下さった理由が分かった気がしてきました。

松匠創の建てた家から写真を覧いただけます。

 

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新しいWEBページの準備も進めているところですが、まだまだメルマガも頑張っていきますので、これからも宜しくお願いします。

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