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mailmaga 2012/01/25

■ 年の初めに思うこと

■ 第63号 ■

■□・・―――――――――――――2012年01月25日

   木の家を知る・建てる・暮らす

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□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています

【2】 「 復興支援・住宅エコポイント 」

【3】 家づくりのことば 「 ピンカド 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

松匠創美のメールマガジンは3回目の年を越すことができました。今年も毎月2回お届けしますので どうぞよろしくお願いします。

先週の金曜の朝 いつものように決まった時間に起きて部屋のカーテンを開けると 雪が音もなく深々と降っていました。
この数日間 いつ雪が降ってもおかしくないような寒さが続いていましたが 不意をつかれたお天気に思い切り驚いてしまいました。

驚いたと言うより「困った」と言うべきかもしれません。

自転車で通勤している私は 雪や大雨が降ると走行に危険という理由で 自転車には乗らずに 歩くかバスに乗る事にしています。
しかし 自転車なら10分~15分で着けるところを バスだと20分以上(渋滞にはまるので) 歩きだとはりきっても30分はかかってしまいます。

ですから 大雪では自転車に乗れませんので「決まった時間」より 数十分早く起きないと遅刻してしまうのです。
結局この日は祈るようにバスに乗りましたが 5分ほど遅刻してしまいました。

そんな事があると いつも考えるのは・・人が一人歩けるほどの歩道しかない道幅の狭い主要道路を なんとか車も歩行者も自転車も安心して通行することができる幅にして欲しい。そうしたら大きなトラックやバスの脇を恐る恐る通り抜けながら走らずに済んで 多少の雨や雪が降っても自転車で通えるのに・・と思うのです。

__

 

ただその反面『葉山のこみち』という本が出版されるほど 車も通らない迷路のような路地や裏道を ずっと大切に残して欲しいとも思っています。
「ここを抜けると何処につながるのか どんな景色が見られるのか・・」そうやってワクワクしながら散歩ができるのも葉山の大きな魅力のひとつだと思うからです。

歳を重ねるごとに(葉山の)友人とは そんな町の魅力や問題点など これからの葉山について話す機会が増えました。
いつまでも残したい景色には手を加え過ぎず また住人が安心して暮らせるような環境整備をし「やっぱり葉山で暮らしてよかった。」と思いつづけられるよう 「いつかは葉山に住んでみたいな。」と思ってもらえるような町に 私たちが協力し合っていけたらいいなぁと 年の初めに思うのでした。

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【2】「復興支援・住宅エコポイント」

こんにちは、設計の田中です。

住宅エコポイントは昨年7月31日をもって終了しましたが、新たに復興支援・住宅エコポイントが始まりました。
そこで今日は、復興支援・住宅エコポイントについて紹介したいと思います。

国土交通省の復興支援・住宅エコポイントの概要には、復興支援・住宅エコポイントとは、地球温暖化対策の推進に資する住宅の省エネ化、住宅市場の活性化、東日本大震災の被災地復興支援のため、エコ住宅の新築またはエコリフォームをした場合にポイントが発行され、そのポイントを被災地の商品やエコ商品等と交換できる制度となっています。と書かれています。

ポイント発行の対象になる工事は、省エネルギーの基準を満たした新築住宅と、断熱改修やバリアフリー工事、省エネ設備の設置などのリフォームですが、昨年までの住宅エコポイントとの違いは大きく2つあります。
1つは発行されるポイントの数。もう1つはポイントの交換対象商品に被災地の商品が加えられた点です。

発行されるエコポイント数については、新築の場合、被災地ですと今までと変わらず30万ポイント。
その他の地域は上限15万ポイントとなっています。また、昨年までの住宅エコポイントにあった太陽光利用システムを設置した場合の+2万ポイント追加については継続となっています。

リフォームの場合は、全国上限30万ポイントは変わりませんが、ポイントを別途加算できる工事の種類が増えました。
前回までのバリアフリー工事で5万ポイント、省エネ住宅設備の設置で2万ポイントの加算に加えて、耐震改修工事で15万ポイント。リフォーム瑕疵担保保険加入で1万ポイントが最大で加算できるようになりました。

次に、ポイントの交換対象商品についてです。
発行されたポイントのうち半分以上は、被災地の復興支援商品に交換できるようになり、残りの半分までは今まで通りのエコ商品に交換又は追加工事費に即時交換ができます。
因みに復興支援商品は、被災地の特産品や被災地への寄付となっています。

例えば、耐震改修を伴うリフォーム工事の場合、リフォームで最大30万ポイントの発行に耐震改修工事で最大15万ポイント加算で45万ポイントの発行になります。
そのうち半分の22万5千ポイント以上を復興支援商品と交換し、残りの22万5千ポイント以下をエコ商品や追加工事に即時交換できる。ということです。

最後に、対象となる工事の期間です。
新築の場合、平成23年10月21日~平成24年10月31日に建築着工したもの。
リフォームは平成23年11月21日~平成24年10月31日に建築着工したものです。

新築の場合のポイント発行数は減ってしまいましたが、リフォーム工事は耐震改修も含めて考えるとポイント発行数は増えました。
また、耐震改修工事の場合は各市町村で用意している補助金もあり、併用も可能だそうです。
エコポイントと補助金を利用して住み継ぐ家が増えていくと良いなと思います。


設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」 

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ピンカド

久保の口からこのことばを聞いた時 意味はわからないけれどその響きに魅かれたのと同時に さらっと私も普段使いしてみたいと思う衝動に駆られました。

会話の横で早々意味を調べてみると「直角」のことを「ピン角」と言うのだとわかりました。

普段使えそうだし どんな時に使えるかと妄想してみます。例えば 道を聞かれた際に「この先の交差点を右方向ピン角に曲がって下さい。」というのはどうでしょう?ちょっと強引ですが(笑)

業界用語を 何気なく使いこなせたらかっこがいいなと日々思っています。松匠創美に去年から新しく大工見習いが入りました。彼も今は毎日が新鮮
で解らないことが多いと思いますが そのうちに「ピン角」も使いこなすようになるのが楽しみでもあり 羨ましくもあります。

私も建築用語をたくさん紹介できるよう 今年も務めてまいります。

○ピン角 = 直角のこと 部位や部材の角が直角であることを表します。

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■□・・――――――――――――――――――――――

☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい
有限会社 松匠創美  

http://www.hayama-ie.jp
▲身近な写真と共にブログ更新中

〒240-0112 神奈川県三浦群葉山町堀内766-3 
Copyright (C) 2012 松匠創美 All rights reserved.

mailmaga 2012/01/11

■ ごあいさつ


■□・・――――――――――――2012年01月11日

   木の家を知る・建てる・暮らす

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■□・・――――――――――――――――――――――

 □ 目次

 ごあいさつ

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■□・・――――――――――――――――――――――

こんにちは 松匠創美 田村です。

新年を迎え葉山は日差しの温かい日が続きましたので 海岸の砂浜には散歩をする親子連れやカップルを沢山見かけました。
どの顔もとても穏やかで楽しそうで 今年は良い年になるようなそんな気分になりました。

松匠創美では仕事始めにご依頼のお電話を頂いたりと ブログやメルマガを見てお問い合わせのご連絡を頂くことが増えてきました。ほんとうに嬉しく思っています。ありがとうございます。

感謝の気持ちでこれからも読んで下さっている皆さんのお役にたてるような家のこと葉山周辺のことを 今年も毎月2回お届けします。
次号は 01月25日(水曜)に配信いたします。引き続きお付き合い下さい。

IMG_1590

宜しくお願い致します。 

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info 2011/12/29

年末年始休業のお知らせ

本年もお世話になりました。
年末年始は下記の日程で休業とさせて頂きます。

新年もまた素敵な出会いを楽しみにしています。
皆さま良いお年をお迎え下さい。

年末年始休業:12月30日(金)から1月5日(木)まで

mailmaga 2011/12/21

■ タイミング

■ 第62号 ■

■□・・―――――――――――――2011年12月21日

木の家を知る・建てる・暮らす

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■□・・――――――――――――――――――――――

□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています

【2】 「二宮まち歩き」

【3】 家づくりのことば 「 アプローチ 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

先日 久保と田中が「二宮町に行ってくる。」と言うので なにがあるんですか?
と聞くと「二宮のまち歩きツアーと言うのがあって、建築家のヨシダイソヤが設計した自邸などを見学しに行くのよ。」と教えてくれました。
名前のイソヤを漢数字で“五十八”と書くと聞き 私の好きな数字58を名前に持つ吉田氏のことが気になってしまいました。

その夜 相方の家のテーブルの上に置いてあった 御殿場(静岡県)の『とらや工房』のパンフレットに何気なく目を向けると まるでリンクしたかのように「建築家・吉田五十八」の名前が載っていました。そこには 羊羹で有名な虎屋が開いたとらや工房(和菓子工房)の敷地内を散策する 吉田氏と第56・57代首相を務めた岸信介氏のイラストが描かれていて そこには2人の他に 工房兼カフェの建物と岸氏の自邸も紹介されていました。

どういう関係なのかを確かめると 岸邸を設計したのが吉田氏でした。2003年に岸邸が御殿場市に寄贈されたことをきっかけに 市が市民の憩いの場をつくろうと御殿場東山ミュージアムパークとして整備を進め その隣の酒井邸別荘跡に とらや工房をオープンさせて一つの敷地にまとめ カフェでお茶をしたり岸邸を見学(有料)できる様子を 今は亡き岸首相と吉田氏が案内しているという内容でした。  
その事を葉山の食材屋「タントテンポ」の斎藤さんに 静かでいいところなので行ってみたら。と聞いて まず相方が一人で先に行ってきたばかりだったのです。

このタイミング?を逃してはいけないと思い 自分も早々行ってみることにしました。

敷地手前にある駐車場に車を停めて 入り口にある大きな山門をくぐるとその先には竹林がつづく小道になっていて 途中工房と岸邸に向かう道が別れていましたので まずは岸邸へ足を向けました。
建物はやはり首相を務めた人だけあって 日本家屋の大きなお屋敷でしたが 中へ入ってみると 印象としてはとても素朴で落ち着きがあり(きらびやかな内装を想像していたので・・)いい意味で驚きました。その反面 一見よくあるような畳のお部屋にも その当時の最新の暖房機が格子に隠れて 表には見えないように設置されていたり 小川の流れる和風庭園が美しく見渡せるように 広間のサッシが全て戸袋に仕舞えるようレールが何重にも敷かれていたりと 建築家ならではの工夫がされていて面白い造りになっていました。

岸信介邸

そして次に工房へと向かいました。岸邸同様にこちらも美しい和風庭園があり それを眺められるように庭に沿ったアーチ状の造りの建物は 半分がお菓子を作る工房もう半分が売店とカフェになっていました。
(こちらは建築家の内藤廣さん設計で 2007年に完成した建物です。)
カフェと言っても和菓子屋さんなので お汁粉やところてん、どら焼きなどをお茶と一緒にいただきます。天井から床まで木を使ったカフェスペースは その香りと温かみが感じられとても落ち着きました。

とらや工房

新旧の建築家の建物が同じ敷地内でゆったりと鑑賞できたので 気持ちもお腹も満足な一日でした。

吉田氏の設計した建物は葉山にもあるそうで 県立近代美術館(葉山館)近くの山中に建つ「山口蓬春記念館」がそうだと言う事を知りましたので次の機会に行ってみようと思います。
久保のブログには二宮町の吉田氏自邸などを紹介していますので そちらもぜひお読みください。

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【2】 「二宮まち歩き」

こんにちは、設計の田中です。
田村が書いてくれた吉田五十八(いそや)さんという建築家は、個人宅から公共建築に至るまで和風の精神を引き継いだモダン建築の設計に取り組んだ方で、その作品は近代数奇屋建築と呼ばれ日本の建築史の中ではとても有名な方です。
そんな、吉田五十八さんの旧自邸が見られるという事で二宮まち歩きに参加してきましたので、今日はその時のことをご紹介したいと思います。

二宮まち歩きは、湘南邸園文化祭2011 二宮会場として催されました。
神奈川県では多くのNPO団体やその他の団体が、地元の文化や邸宅庭園を伝え残そうと努力をしています。
湘南邸園文化祭は、そんな各地のNPO等がそれぞれの地元の葉山、逗子、鎌倉、藤沢、茅ヶ崎、平塚、大磯、二宮、小田原を会場にしてまち歩きを企画開催し、それを互いに連絡調整することによって、それぞれの催しが湘南地域全体としての相乗効果を大きく生み出せるようにとの趣旨で2006年から毎年開催されています。
http://teien-festival.seesaa.net/

まち歩きは、あいにくの雨の中JR二宮駅からスタートしました。
二宮駅には昔、内陸の秦野とから東海道の二宮へと煙草の葉を運ぶのに使われていた湘南軽便鉄道が乗り入れていたという説明を聞き、今も駅前に残る旧湘南軽便鉄道の本社を眺め、かつて線路だったという道路を昔の町並みを想像しながら次の目的地へと向かいました。

次の目的地、果樹公園に到着し、神奈川県園芸試験場跡に当時から残るブドウ、柿を見学し、梨の品種、「幸水」の原木も神奈川県の天然記念物として保存されている説明を受けました。

昼食を取り、二宮のまち中に建つ古い住宅を眺めたり実際に中に入れてもらったりしながら、いよいよ旧吉田五十八邸へ向かいます。
その旧吉田五十八邸は、現在も個人宅として利用されている為に場所は明らかにされていなく、見学と言っても近所から眺めるだけです。

建築家の自邸と言えば、建築家の考える理想の建築だったり、普段の仕事では試す事の出来ない実験建築だったりと、様々な思いの詰まったものになっているものです。
インターネットもない時代、東京育ちの吉田五十八が東京から電車で一時間以上も離れた二宮に居を構えたのですから何かがありそうで楽しみでした。

実際にその場所に到着すると、旧吉田五十八邸は深い緑に囲まれて全体像を見る事が出来ませんでした。
それでも、木々の合間から見えるその佇まいは誇り高くも感じましたし、謙虚さも感じられました。
印象に残る瓦屋根の角度は、当時の常識を破ったものであったかも知れませんが、伝統を踏みにじった様にも見えない絶妙さを感じました。
なんと言っても二宮という海が近い土地柄にも関わらず眺望よりも周囲の景色に溶け込む事を選んだ事に感動しました。
http://www.hayama-ie.jp/blog/archives/10281

旧吉田五十八邸の見学の後は、萩本欽一さんの家の前を通り抜け、ある建築家さんの自邸を見学し、
吉田五十八が設計したという説のあるお宅や二宮の教会を見学して解散しました。

今回は二宮の農業や産業、建築について地元の「まちづくり工房「しお風」」の皆さんの説明で知ることが出来ました。
その中でも住宅建築は実際に住まわれているものばかりで、地元の皆さんにも大切にされいました。
松匠創美でもいつも「愛される住まい」を目指していますので今回のまち歩きはとても良い刺激になりました。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○アプローチ

「こんな感じに過ごしています」でも紹介しましたが 久保の「二宮のまち歩きツアー」のブログを読んでいると“アプローチ”と言うことばが2回使われていることに気が付きました。
目的の個人宅(吉田五十八氏が設計)へお邪魔する際に その玄関先のアプローチがとても素敵だったことや 緑豊な美しい散策道が実は建築家さんの自邸までのアプローチだったことなどが書かれています。

アプローチということばを私は漠然と 家の敷地から玄関までの道・・くらいと普段はあまり意識していませんでしたが ブログを読んでからは葉山の住宅の玄関先を何気なく注意して眺めてみると 各家庭の個性というか顔がうかがえるようでとても興味をひきました。

最近では敷地入り口から玄関まで距離があるような大きな住宅はほとんどありませんが 同じ条件で建てられているような分譲住宅などでも アプローチのアレンジの仕方で家の表情も随分変わる気がしますので とても大切なことがわかりました。

よく母に「アプローチに咲いた○○(花)が綺麗だったでしょ?」と家に帰ると言われるのですが 気づかないことが多くて怒られます。
これからは 我が家の顔だと思って意識してみようと思いました。

○アプローチ
=ある特定の対象に達するための交通動線、建築への取付け通路、住宅団地への進入路、さらに、地域や施設への導入交通路を含む。
「建築用語辞典・岩波書店」より

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今年1年「木の家を知る・建てる・暮らす」メールマガジンにお付き合いいただきましてありがとうございます。

年が明けて間もなく大きな地震、津波、そして原子力発電所の事故などが起き、下を向いてしまいそうな気持ちになることも多いなか、読んで下さっている皆さまがいると思うと頑張れました。ありがとうございます。

次号は お正月明けまして 1月25日(水曜)に配信いたします。

リラックスタイムに ちょこっと読めるメルマガを来年こそはと思って書いてまいりますので どうぞ宜しくお願いいたします。

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

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mailmaga 2011/12/07

■ 不思議な葉和屋さん

■ 第61号 ■

■□・・―――――――――――――2011年12月07日

   木の家を知る・建てる・暮らす

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■□・・―――――――――――――――――――――― 

□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています

【2】 「 屋根の話し つづき 」

【3】 家づくりのことば 「 モクザイとザイモク 」

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■□・・――――――――――――――――――――――

【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

今年も残りわずかとなりました。年明けに「今年の目標は!!」などと意気込んでいたのに・・・はて?肝心な目標はなんだったろうかなぁ。と今となっては思い出す事も出来ませんが 年明けを張り切ったのだから 年の瀬もそれなりに形にしなくてはと思い クリスマスの準備を始めました。

自宅はすでに母親が玄関先や庭などに リースやリボン・オーナメントなどを飾り付けしていて 私の入る余地がなかったので・・相方の家を飾る事にしました。

何から手を付けようかと考えていたら ベランダに寂しそうにぽつんと植木鉢が置かれていることに気が付きました。その鉢は この夏殺風景だったコンクリートむき出しのベランダに 友人に手伝ってもらってデッキを手造りした時に完成祝いにと その友人がプレゼントしてくれたものでした。

貰ったままで未だに何も植えていなかったので クリスマス仕様に寄せ植えしよう!と 近所のお花屋さんへ苗を選びに行ってみました。
そこは 近いのにまだ足を運んだことがなかったお花屋さんで「葉和屋」と書いて“はなや”さんと読むお店です。

店先には 赤や白のポインセチアやシクラメン、葉ボタンなど寄せ植えにピッタリな苗などが置かれていました。店内へと足を踏み入れると よくあるお花屋さんのように季節定番の切り花が沢山という様子ではなく 店主さんの好みで選ばれたセンスの良い 珍しいお花がいくつか並んでいました。

棚やテーブルには お花や鑑賞植物と一緒に飾ると素敵な小道具やアクセサリーがなどがあり その流れで店先をよく見てみると 海が近い土地柄なのか白く色落ちしている流木が何本か売られていて お花屋さんとなのか雑貨屋さんなのか?・・ちょっと迷うくらい不思議で楽しいお店でした。

気分も上がり苗を選ぶだけのつもりでしたが 壁に並んだクリスマスリースが素敵で気になってしまい一緒に購入しました。

__

店主の女性は本当にお花が大好きなようで こちらから質問しなくても お花の特徴や寄せ植えをする際のアドバイス リースの保管の仕方など他にお客さんがいる中でも 丁寧に時間をかけてお話をしてくれました。とても感じのいい方で喜んでいたら お会計御に「こちらもどうぞ。」と一輪挿し用の小さな花束をプレゼントしてくれました。

一瞬ためらうと「切り花を剪定した時に出たものなので気にしないでくださいね。小さなお花ですがそれでも飾ると可愛いですよ。」・・と 売れるお花ではないけれど捨ててしまうのは可哀想だという店主さんの気持ちに グッと心を掴まれ「また必ずきます!」と威勢よくお礼を言って帰りました。  

お花が大好きな店主さんの気持ちと お祝いにと鉢をプレゼントしてくれた友人の気持ちを忘れないうちに 買ってきたポインセチアと葉ボタンなどを植え終えて リースも玄関にしっかり飾り 花束も一輪挿しに活けました。
仕事から帰ってきた相方が早速にリースと鉢を見つけ 私が随分と張り切って頑張った事を(事情を知らないので)珍しい事が起きたと驚きながらも とても喜んでくれました。

葉和屋さん、友人のなべちゃんの気持ちのおかげです ありがとうございます。

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【2】「 屋根の話し つづき 」

こんにちは、設計の田中です。

前回、屋根について「印象に残りやすい」「形と名称」「地域性との関わり」などについて書きました。
今日は、昔と違って自由度が増した屋根のデザインをどの様にしていつも計画しているか紹介したいと思います。

打合せで必要な図面で、最低限必要と思われるが平面図と立面図、断面図です。
通常の打合せは、平面図を見ながら使い勝手やデザイン、暮らしをイメージして打合せを進めて行き、結果として家の形はどんなデザインになるのか立面図と断面図で確認をする。という感じで行われていると思います。立面図と断面図を見て、屋根の形を始めて認識する事も少なくないと思います。

家を計画する場合もまた平面計画(プラン)から考え始めます。
久保の場合パソコンは使わず鉛筆を走らせて、いくつもプランを作成して検討していますが、同時にスケッチで構造計画や内部空間や外観もチェックしています。クライアントの暮らしに合ったプランを考える一方で全体の事を考えながら進めていいるのです。

具体的には、屋根の場合は内部空間を大きく確保すれば建物は高くなります。建物は高くなると、高さ制限や耐力壁、採光面積の確保に影響が出ます。法律面をクリアする為に屋根高さを部分的に低くすれば、コスト高や雨漏れなどにも影響がありますし、梁の架けられる長さにも限界がありますので、自由な様で自由にはいきません。勿論、バランスの良いデザインになる事やご近所さんから見た印象なども常に念頭に置いておかなければなりません。

そうしてプランが出来上がると次に僕がパソコンを使って平面図を描き、次にスケッチを元にラフな立面図と断面図も描きます。
それらの事を具体的にチェックします。問題が無ければ、今度は久保と二人で調整に入ります。パソコンの画面上で屋根の角度を少しづつ変えながら、一番バランスの取れた形になるように調整します。角度だけではなく、軒の出や屋根の厚みも変えて何通りも作っていきます。
良いと思える形を見つけたら、ラフな模型を造って立体にして確認をします。模型だけでも何通りも作る場合もあります。

このように、普段から屋根には重点を置いて設計しているにも関わらず前回の冒頭で書いた様に、実家の屋根の葺替工事の時には屋根の形を正確に把握していなかった事にちょっと反省をしました。
いつも人知れず当たり前に雨風から暮らしを守っていてくれた屋根の疲れ果てた姿に感謝の気持ちも沸いてきて、屋根を葺き替えた時には屋根が喜んでいるようにも思いました。

愛される家づくりする為にも実家の屋根の葺替工事の経験は良かったなと思いますし、これからも沢山の検討を重ねて提案していきたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が、事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や、初めて耳にする言葉などを、ここで少し紹介したいとおもいます。

○モクザイとザイモク

今回は このメルマガを読んで下さっている皆さんの為に・・というより私がどうしても気になってしまったことばなので 紹介させていただきました。建築学用語辞典(岩波書店)には 初歩的過ぎるのか記載されていませんでしたので ことばとして成立しないかもしれません・・予め了承下さい。

田村はそんなところからなのか?との声が聞こえてきそうですが・・・業者さんから時々 現場に直接ではなく 事務所に材料が届くことがあります。

それは金物類やタイル 住設機器の一部など色々で 大体は明細が付いてきますし パッケージを見れば商品名などがわかりますので○○が届きました。と伝えることができるのですが 柱などに使うと思われる長い木が届くと・・戸惑います。パッケージもありませんし 明細もついてないことがあるのです。

戸惑ったまま「木が届きました。」とはさすがに言えません。戸惑うと自信が無いので 小さな声でまごまごとごまかします。
「木材」と「材木」のどちらを言っていいのかわからなくなるのです。

でもいつまでもご誤魔化したままではいられませんので 思い切ってお昼時に どちらでしょうか?と恥ずかしながらも質問をしました。

すると「樹木を伐採した資材としての木は全般的に『木材』と言って、一般的に家を建てる時に使う材料としての木は『材木』と言いうよ。
だから、現場や事務所に届くのは材木だね。」と教えてくれました。(材木を売る)業者さんは「○○材木店」と言うでしょう とも付け加えてくれて「なるほどそうですよね!」と すっきり解決と思っていましたら「その中でも質の高い希少価値のある木を特別に『銘木』と言うんだけれど その銘木を扱っている業者さんは“□□木材店”と言って材木店とは差別化をしているところもあるんだよ。」・・・これはあくまでもその木材店さんから聞いた話なので・・と 全部がそうではないけれどと そういった例もあることを教えてくれました。 

やはり違いを解っていなかったことと 普通には聞けない話も教えてもらえたので 思い切って聞いてよかったと思いました。

〇木材、材木・・銘木(メイボク)=
 樹木を伐採した資材としての木は全般的に『木材』
 一般的に家を建てる時に使う材料としての木は『材木』
 *中でも、質の高い希少価値のある木は特別に『銘木』と言う。

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mailmaga 2011/11/23

■ 風早橋の「wakka」さん

■ 第60号 ■

■□・・―――――――――――――2011年11月23日

   木の家を知る・建てる・暮らす

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□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています

【2】 「屋根の話し」

【3】 家づくりのことば 「 ネイレ 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

事務所から歩いて2~3分のところにある風早橋バス停。
その目の前に今月11月11日に可愛くて素敵なお店ができました。

「ガラス、琺瑯(ホウロウ)、かご、古い家具、キリムなどの布類」などアンテークとまではいかないけれど 小さい頃家にあったなぁ・・と思いだすような家具や雑貨が並んだ道具屋「wakka」さんです。

オーナーのIさんとは 葉山で保護犬活動をしているKDP(神奈川ドックプロテクション)さんを通じて知り合いました。
Iさんのお宅には 先住犬1匹の他に保護犬が2匹とちいさなお子さんが3人居て・・それはもう毎日がお祭りのような賑やかさの様ですが日頃から大好きで集めていたかごやホウロウを扱うお店をずっと出してみたかったと聞きましたので お家の事も大変そうなのに夢を叶えるなんて素敵だなと思いました。

オープン初日は生憎のどしゃ降りの雨でしたが オメデトウが言いたくて仕事の帰り お店が閉まる寸前に雨でびしょびしょになりながらお邪魔をすると そんな私にひるむ事もなくIさんは笑顔で迎えてくれました。
「オメデトウ」を伝えたのも早々 可愛らしい商品を前に興奮してしまい 目があちらこちらに行って落ち着きませんでしたが(笑)しばらくして目が慣れてくると 天井がとても高いことに気が付きました。

古い建物なので年季の入った色の梁が見えます。 Iさんに聞くと旦那さまが 低い天井の天板を取外したのだそうです。その効果あって ゆったりとして居心地のいいお店になったということです。また梁や柱が見えることで 並んでいる古い家具や器などがとてもしっくり合っていました。渋いなかにも キリムのクッションやラグ ホウロウの赤や緑の食器などがアクセントになって Iさんのセンスの良さを感じます。

アンティークや古道具はお値段が張るイメージですが Wakkaさんは ちいさな子供でも買えるモノが沢山ありました。
私も さっそくホウロウのお皿とカップをセットで頂きました♪

wakka1

震災後 葉山でも移転や閉店するお店がいくつかあり 少し寂しい時でしたので 心が温かくなる素敵なお店を開いてくれたIさんには 本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
「またきたの・・。」と呆れられない程度に顔を出そうと思っています。

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【2】 「屋根の話し」

こんにちは設計の田中です。

久保がブログで書いた様に、今、築30年以上経った実家の屋根の葺き替え工事をしています。
9月末の台風で屋根の一部が破損してしまい、これを機に屋根を全面葺き替える事にしました。
実家の屋根は今でも珍しいくらいの急勾配の屋根で印象的なデザインですが、実際に工事が始まり屋根の上に登って見ると屋根の形をちゃんと知らなかった事に気付かされました。
今日から2回に渡って印象に残り安い反面、意外にもちゃんと見ていない屋根について書いていこうと思います。
今回は、屋根の話し。次回は、屋根の設計です。

見ている様で、見ていな無かったと書きましたが、逆に言えばちゃんと見ていなくても印象に残るのが屋根です。
幼い子供に家の絵を描かせるとギリシャの子供は四角い箱を並べ、日本の子供は屋根を三角に描き、寒い地域の子供は屋根の上に煙突を描くと言います。

屋根は暮らしを守る大事な部分ですので、気候や文化、地域性が顕著に現れ印象に残りやすいのかも知れません。

屋根の形には一つ一つ名称が付けられています。
一番単純な三角の屋根は切妻(きりづま)屋根。
入母屋(いりもや)屋根は、日本らしい形状の一つで誰もが一度は目にしたことがあると思います。
牧場に良く見られるのは腰折れ屋根。真平らな屋根にも名前があって陸(ろく)屋根と呼びます。

その他にも、寄棟(よせむね)屋根、方形(ほうぎょう)屋根、片流れ屋根、招き屋根などいくつもの名前があります。

一見、統一感が感じられる古いまち並みでも、同じ形の家は2軒とありません。
その統一感、特に遠景の時に大きく関わってくるのが屋根の仕上げ材です。
その地域で採取しやすく、製造しやすいものが屋根材として選ばれ、屋根材の種類と降水量によって屋根の勾配が決まります。
結果、白川郷や金沢のような景色ができあがりるのです。

仕上げ材は、時代と共にどんどん豊富になって屋根の角度も様々にります。
茅葺屋根から瓦の屋根に変わり屋根の角度は少し緩くなり、鉄板の屋根では更に緩い角度まで可能になります。
今では様々な屋根材がありますが、それぞれの材に適した屋根の勾配がちゃんと決まっているのです。

松匠創美では、まちの景色の一部になり、いつしか地域の定番になる家づくりを心がけています。
屋根の材料や角度が自由になった今だからこそ、屋根の設計では何度も何度も検討を重ねます。
しかし、その検討する項目も外観だけではなく、内観や機能、法律、近隣と関わることが多く互いに影響しあいます。
次回は、そんな屋根の設計についてご紹介します。


設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」 

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【3】 家づくりのことば 「  」

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ネイレ

前回紹介しました「根切り」の次に来るのがこの「ネイレ」です。

パソコンに「ねいれ」と打ち込むと値入と一番に表記されます。根切りを聞いた時に 値切り=値切ることだと思った旨を書きましたら 久保が「あっそうだよね、それもあったんだ」と 笑いながら驚いたので あたり前の事だと思ったことが逆だったので 私も驚きました。
そして それほど基礎を作る事は 家づくりにはとても大切な工程なんだということも感じました。

ネイレとは「根入れ」と書きます。地盤を掘削する根切りをした後に 基礎が地中に埋まる部分が根入れとなります。

家の基礎は地面のうえに直接つくると弱い・・という事を前回お話したように 基礎の1部分は地中に埋めて ズレや傾きを軽減させます。私はその根切りした面を見たことがなかったので きっと綺麗に平らな状態を作っていると思っていましたら 実はいくつかの凹凸した部分がある事を知り また驚きました。

それは 基礎の一部分を根入れする事でズレなどに強くなりますがさらに引っかかりを設けることで 強度がずっと上がるのだと教えてもらいました。

これは私の解釈ですが 同じ根と書く植物の「根」も 1本よりも数おおくあるほうが地に強く根付きますから 家の根の部分の基礎も 引っかかりを多くすることで しっかりとした物になるのだと思いました。

松匠創美のウェブページに「丈夫な構造」というコンテンツがありますので そちらを見ていただくと 地盤や基礎の大切さがもっとわかっていただけると思います。

 ○根入れ
 =基礎や杭を土中に入れること。 とくに、直接基礎にあっては地表面からさらに深くまで設ける こと。
  「建築用語辞典・岩波書店」より

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mailmaga 2011/11/09

■ いい勉強いい時間

■ 第59号 ■
■□・・―――――――――――――2011年11月09日

   木の家を知る・建てる・暮らす

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□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています

【2】  壁と柱の「直下率」と「架構診断シート」

【3】 家づくりのことば 「 ネギリ 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

何度か紹介させていただいている 葉山の「ARAHABAKI」さんから可愛らしい封筒が届きました。中には“この度、念願だった「食事をする場所+α 」を行うお店をオープンすることになりました。”というお手紙が入っています。

海を望む山の中腹にあるお店はギャラリーになっていて オーナーご夫婦が全国各地の作家さんたちからすてきな作品を集めては 月に1度 一週間ほどのペースで展示と販売を行っています。
展示期間以外はお店が閉まっているので その空いた時間を利用してカフェでも始めるのかしら?と思って手紙を読み進むと・・・“場所は横浜の海岸通りに面した、象の鼻パーク入口に佇む 昭和6年頃竣工のおじいさんビルの二階です。”とありました。 

お馴染さんの多い葉山では無く 横浜のみなとみらいという場所で始める事の原動力にちょっとびっくりしましたが どんなお店になっているのかわくわくして 夕飯時に出かけてみました。

近くの駐車場に車を停めると 横浜港の夜景が広がっていて目の前の大さん橋にはとても大きな客船が泊まっていました。
葉山の港にもヨットがいくつも停泊していますし 遠くには江の島灯台の明りなども見えますが 東京湾側にある横浜のように客船や貨物船がこんなに近くで観れることも 夜景(明り)の迫力もありません。同じ神奈川県の港なのにこんなに景色が変わるのだなと 暫く見とれてしまいましたが お腹が鳴って我にかえりお店を目指しました。

公園の本当に目の前にあるビルの入り口には 店名“Charan Paulin ”(チャラン・ポラン)と書かれた黒い鉄製の大きな看板と2階へ続く階段が現れました。昭和6年頃竣工とあるように歴史を感じずにはいられないその場所に足を入れると 小学生の頃の校舎の階段を上がっているような懐かしい感覚に包まれました。

お店には オーナーのかのさんがいて「遠い処をありがとう」と喜んで迎い入れてくれ うすーく青みのかかった白い壁と木の床の店内は なんでもお店の契約と開店までの間が短すぎて オーナー夫婦自らペンキを塗ったりと内装工事を頑張ったと 笑いながらも苦労した事を話してくれました。

突貫工事だったとは感じさせない素敵な内装には 葉山のお店でもみかけたことのある作家さんの作品がいくつか並んでいて 窓の外に目を向けると ベイブリッジやさきほどの客船が観えます。全てが不思議なほどに相性が良く 一瞬でお店が好きになっていました。

そしてお料理の方は「京都生まれの和の料理職人」こまさんが作る「産地にこだわった新鮮な 海の幸・山の幸を、伝統的な日本食をベースに異国のエッセンスをちりばめたお料理」となっていました。
こまさんに会うのは初めてで 見た目にお年も若そうで 近所にいる気のいいお兄さんという感じから料理の経験は・・と勘ぐりましたが運ばれてきたお皿の上の 繊細で色鮮やかなおかずを口にしたとたん 目にも舌にもあまりに美味しくて ただただ「うんうん」と頷くばかりでした。一緒に行った相方も 隣りで同じ様に「うんうん」と。

arahabaki

日頃からオーナー夫婦のセンスに憧れていましたが このお店の「立地・建物・内装・料理」どれも素敵で いい勉強といい時間を過ごすことができました。

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【2】壁と柱の「直下率」と「架構診断シート」

こんにちは、設計の田中です。

昨日、久保と一緒に木造住宅デザイン研究会ユア・ホームの講習会に行ってきました。
僕は、この研究会のやっている活動がとても良い方向性だと感じたので、今日はその事について書きたいと思います。

元々、木の家づくりは大工の棟梁が手刻みで柱や梁の接合部を加工し、現場に運んできて組み立てる方法が取られてきました。
現在では工業化や分業化が進み、大工が加工していた工程をプレカット工場と呼ばれる工場で加工することが全体の80パーセントを締め、極一般的なものになりました。
木造住宅デザイン研究会ユア・ホームでは、プレカット工場と建築士事務所の技術者・設計者などが集まり、現代における木造住宅の新たな設計基準と設計システムの開発、人材育成を目指している研究会です。

木造住宅デザイン研究会ユア・ホームの主な活動は、
1、プレカット工場と工務店が連携して行う、設計品質担保の仕組づくりに関する事業。
2、プレカット工場を拠点とする木のまち・木のいえ担い手育成と木造住宅検定の実施。
3、プレカットを用いた木造軸組工法住宅の構造実態調査。

昨年木造住宅検定3級を取得した久保は、3のプレカットを用いた木造軸組工法住宅の構造実態調査のデザインレビューと呼ばれる作業のお手伝いをしています。

住宅建築デザインの多様化、プレカット工場の技術進歩により、設計者が構造計画をプレカット工場に任せてしまう例が少なくありません。
デザインレビューでは、そうして実際に建てられている構造的検証の足りていない建物の壁や柱の位置を「直下率」と「架構診断シート」を用いて調査することで、機能を損なわず、構造的に安定する計画にブラッシュアップする方法は無かったのだろうかと、住宅設計者、架構設計者、構造設計者と学生で調査票を作成しデータ化し分析ししています。

2階と1階の壁や柱の位置が上下で重なっている率を算出してチェックする「直下率」と「架構診断シート」は、とても短時間でチェックできる上に膨大なデータに裏づけされた安全基準が信頼できるので、松匠創美でも数年前から使わせて頂いています。

講習会の後、ユア・ホームの正会員の方から色々なお話しを聞かせて頂く機会を得ることが出来ました。
その方から、実際に住む人あっての住宅なので構造計画だけを最優先にする訳に行かないけれども、計画された建物の構造的な弱点を理解し、その弱点に対してどのような対策を取るかが大事だと教わり、対策方法についてもお話を伺えました。

「直下率」と「架構診断シート」を使ってチェックしておくと構造的にもデザイン的にも無駄が少なくなり、コストにも反映してきます。
機能と構造とデザインとコスト。バランスの良い木造住宅の設計をこれからも心がけていきたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」 

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が、事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語がたくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や、初めて耳にする言葉などを、ここで少し紹介したいとおもいます。

○ネギリ

上で説明しているように 事務所内の会話(打合せ)で気になる建築用語(ことば)をここで紹介しています。 働き始めの頃は 聞きなれないことばが多くて「???」と敏感に反応していましたが ここのところ 感覚が衰えてきたのか・・そういう会話に慣れてしまったのか 耳にひっかかることが少なくなってきました。

昨日 久保が業者さんと電話で話をしている時 突然田中が「ネギリってわかる?」と聞いてきました。「へっ?」と答えると「今 ネギリの事を電話で話しているでしょ。」と言うのです。
久保の声に耳を傾けると 確かに「ネギリ」とか「ネギル」と言っていました。

値切り・・なら日常会話で聞くことばですし 聞き流してしまうのも仕方がないとおもいますが イヤイヤさすがにそれを質問しないだろうと冷静に「わかりません。」と降参しました。(自分の知っている「値切り」でないのであれば)どういう意味なのでしょう?と聞くと 折角だから調べてみたら?と。

そこで建築学用語辞典を開くと「根切り」と出てきました。意味は「基礎を構築するために地盤を掘削」ということです。田中が聞いて
きたのはこのことだと思いましたが 辞書の説明がさっぱりしすぎですし 文字からも理解ができませんでした。

電話直後の久保に もっと簡単に解りやすく教えて下さいと 聞いてみましたら「家の基礎は地面のうえに直接つくると弱いので 一部を地盤に埋まるように作り その埋める部分を堀り削って作業ができるようにすることだよ。」と図解してくれました。
ただし「根切り」だけで基礎のキソができるわけではないと言う事も教えてもらいました。(それはまた次回に。)

地盤の状況により掘削する深さも変わるそうですから「いやぁ 我が家を建てる時 だいぶネギッタよ。」なんていう会話が聞こえてきたら「根切り」か「値切り」なのか確認したほうがいいかもしれませんね(笑)

〇根切り(根伐り)=構造物の基礎あるいは地下部分を構築するために行なう地盤の掘削。

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mailmaga 2011/10/26

■ 食欲の秋ですね。

■ 第58号 ■

■□・・―――――――――――――2011年10月26日

木の家を知る・建てる・暮らす

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□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています

【2】 「 耐力壁ジャパンカップ2011 」

【3】 家づくりのことば 「 カチ 」

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【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

マフィン(ビーグル犬)が家にやってきてから 海までの散歩に行くことが多くなりました。
と言うのも 海までは2キロほどの距離ですが 先代のブラウニー(黒ラブ)は おじいちゃんなうえにとっても太っていたため 長い時間歩くことができなかったのです。
犬と一緒でなくても行けるのでは?と思いますが “いつでもいける”と思うとなかなか足が運ばないもので・・それと 一人で歩くのも何となく淋しいと言うか 味気ない感じがするのです。

私が好きな一色海岸は 何度か紹介していますが御用邸がある海岸で そこまでの散歩コースの途中には 現在進行中の現場があります。
普段 私は現場に行くことはありませんので 少しづつ家が出来上がっていくのが見れるのが 密かな?楽しみになりました。

話が反れましたが 犬と一緒に散歩する楽しさは 行き帰りに出会う色々な種類の犬たち(飼い主さん)との交流です。もちろん 全ての人と会話をするわけではありませんが 犬同士が興味を示すと 飼い主同士も会話が弾みます。特に海岸に行くと 必ずと言っていいほど 犬のお仲間さん達がいて 初めは緊張しますが皆さんとてもフレンドリーなので すぐに仲良くなれるのです。

先日 海岸で知り合ったムーさん(ジャックラッセル)の飼い主さんは白髪のスラリとした紳士で 家がご近所だということで海から一緒に並んで帰ることになりました。

葉山の暮らしはどうですか・・などと話をしていくうちに 自然と「どこのお店は美味しい?」という話になりました。ちょうど夕飯の前だったので お腹が空いていたのかもしれません。何店か名前が挙がったなかで 2人の意見が一致したのが とんかつ「ししょうざん」さんです。

このお店は 葉山でも山側の奥にあって 景色などは特に「葉山らしさ」はないのですが 駐車場には県外ナンバーの車も多く停まっていたりしてわざわざ食べにくる人も多く また 地元のタクシー運転手さんもよくお昼ご飯を食べているのをみかけますので なかなかの人気店です。

私も何度か行っていますが 海と一緒で“いつでもいける”と思って暫く行っていなかったので ムーさんの飼い主さんに「カラッと揚がったとんかつはなかなか家では食べられないよね。」と言われた時には もう食ベに行く気満々になりました。

そして久々の「しょうざん」さん ヒレ串かつ定食を頼んでみました。

とんかつ しょうざんさん

串にはお肉と玉ねぎが交互に刺されていて とてもボリュームがあり高く盛られた千切りキャベツの山に2本ものっています。中休みになるとお店のなかからトントン♪とリズムよく キャベツを千切りする包丁の音が聞こえてきますので キャベツがシャキシャキ美味しいわけが良く解ります。
その他 小皿にしらすが掛った大根おろしとお漬物 ご飯とおみそ汁が付いてきます。

正直私は完食できないほどのボリュームですが お隣の席にいた若くて上品な女性がぺろりと綺麗に食べ終えているのには驚きました。そして満足げに帰って行くのを見て 老若男女「美味しいプラスお腹が満たされる」のがここの人気の秘密なのだなぁと思いました。

あれ 海への散歩の楽しさの話はなんでしたっけ?とりあえずムーさんの飼い主さんに やっぱり美味しかったと報告しなくては!

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【2】 「 耐力壁ジャパンカップ2011 」

こんにちは、設計の田中です。

今、久保のブログでシリーズで更新していますのでご存知の方も多いと思いますが、先ごろ去年に引き続いて耐力壁ジャパンカップを見てきました。
今日は大会の流れと見所についてご紹介していきたいと思います。

大会の概要は(大会パンフレットより)、「実物大の木造耐力壁を組み立て、足元を固定した状態でどちらか一方の壁が破壊するまで、桁を互いに引き合わせて対戦させるイベントです。
一般公募16体によるトーナメント戦を行います。最後まで勝ち進んだ耐力壁には、トーナメント優勝杯が贈られます。
決勝トーナメント戦に勝ち進んだ耐力壁8体の中で、コストパフォーマンスを示す評点がもっとも高い耐力壁にはジャパンカップ優勝杯が贈られます。
出場する耐力壁は、与えられた条件を満たす仕様の範囲内で、さまざまに工夫されたオリジナルのものとします。」となっています。

大会は3日間で行われ。
予選1日目に8体分の施工時間計測と対戦を行い。
予選2日目も残りの8体分の施工時間計測と対戦を行います。
3日目が決勝となり、予選を勝ち抜いた8体によるトーナメント戦が行われます。
手順としては、
(1)材料の搬入(データシートとの照合)
(2)環境負荷費を算定するための重量計測
(3)施工、組立て(制限時間は1時間)
(4)プレゼンテーション(制限時間は5分)
(5)水平加力による対戦(耐力壁による綱引き)
(6)解体(時間を計測します)

さて、主役の耐力壁の考え方には、大きく別けて2つあります。
剛に造って外力に対してガッチリと耐える壁と、柔に造って外力をギシギシと吸収する壁です。
欧米では前者の考え方が一般的です。地震大国の日本の木造家屋は後者の考え方が一般的でした。
しかし、日本の建築基準法が、大きな地震や台風などの災害が起きる度に改正を加えられ、今では単純な部材で構成され構造計算が比較的に容易で、施工精度が影響しにくい前者の壁が日本でも一般的になっています。
一方で複雑な部材構成と大工技術を要する伝統的な建築の柔軟性、靭性に富んだつくりは、実験を重ね、再評価されて来ています。

過去の耐力壁ジャパンカップを振り帰ると、トーナメンを勝ち上がるために、強さを求めて剛な壁が圧倒的に多く参加していました。
また、大会を重ねるごとに少しづつレギュレーションも変更されて、金物に重量制限をしたり、今年は材料費の上限を設けたりすることで、徐々に釘や金物を使わない柔の壁を造るチームが増えて来ているようです。
そして、今年は決勝トーナメントに残った8チームの内、半分が伝統工法の壁を造るチームになりました。そのハイレベルな戦いは、法律で定められている最強の壁(5倍壁)の、そのまた5倍から10倍の強度で戦っています。

一緒に見に行った自動車好きな友人は、決められたレギュレーションの中で、強度、技術、経済性、リサイクル性が絡み合い優勝争いをしている様子を「まるでF1のようだ」と例え、僕は、金物でガチガチ派かギシギシの伝統派か、強さの追及か、実用性の探求か、といったポリシーとプライドの戦いが「Wカップサッカーの様だ」と思ったりしています。
久保のブログもいよいよ準決勝で、サッカーで言うところのブラジル対ドイツの対戦に入ります。

松匠創美としては、伝統的な工法で家を建てることが出来なくならないことを望んでいますので、今後も大会を応援していきたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」 松匠創美の「丈夫な構造

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○カチ

前回 建具や開口枠の縦・横の材料の角を斜め45度にカットした木口同士を接合する方法「留め」を紹介しました。

繰り返しになりますが 堅木でない無垢の場合は 木の動きがでるのでこの方法は後のズレが美しくないという事から 松匠創美では別の接合方法を使っています。

それを「勝ち」と言うそうです。勝ちには「縦勝ち・横勝ち」があって縦勝ちは 縦枠が横枠を挟み込むように接合した方法。その逆が横勝ちになるそうです。

横勝ちは木口が横から見える為 目に付きやすいのでほとんどが縦勝ちを使用しいるようです。そして 夏の湿気で木が膨らむことを考えて縦枠を横枠より広く幅を取って 横枠の木口がはみ出さないよう納めると動きがあっても 美しさが保たれるそうです。(横勝ちの場合は この逆をします。)

1ミリほどの段差ですが つけるかつけないかで美しさが変わってくるのには いつもながら細やかな仕事だと感心します。

私が初めて事務所にきた時 表現が下手で申し訳ないのですが・・素朴で落ちついた美しさがある空間だなぁと思いました でもそれがどうしてなのかは 壁の色・木の配置などくらいかとよくわかっていませんでした。ことばを勉強して 少しづつですが何が違うのかわかってきたように感じています。

○縦勝ち・たてかち(横勝ち・よこかち) 
=縦材か横材のどちらかを優先させることを「勝ち」と呼ぶ。縦材を優先させ、横材の木口を縦材にぶつける納まりは「縦勝ち」。縦材と横材の見込みを変えることで木口を見せずに、美しく納めることが出来る。

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mailmaga 2011/10/12

■ 葉山クッキー

■ 第57号 ■

■□・・―――――――――――――2011年10月12日

   木の家を知る・建てる・暮らす

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□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています「 葉山クッキー 」

【2】 「 台風被害は火災保険で 」

【3】 家づくりのことば 「 トメ 」

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■□・・――――――――――――――――――――――――

【1】 こんな感じに過ごしています

こんにちは 田村です。

自転車通勤の途中に 三角形の土地に建っている三角形の小さな木造2階建ての建物があります。
不動産屋さんの店舗で(外から覗いてみただけですが)1階はお客さまと打合せができるようなスペースで2階は事務所のようです。

フロアーに5人も入ればいっぱいというこじんまりとした広さですが何かお店を開くならば 丁度良さそうな広さだなぁ 知り合いでお店を開きたい人いないかなぁ~と色々想像して前を通り過ぎていました。

休日に 葉山で「Conejo」という小物ブランドを展開している友人の彩香ちゃんに会い話をしていた時 彼女が「あそこでお店を構えてみたいと思っている。」と偶然言い出したので「トイレやお茶を沸かせるくらいのキッチンはあるのかな?」「1階を 展示スペースと作業所にしたら素敵だよね。」と 彼女の夢を膨らませて2人で盛りあがりました。

しばらくすると 不動産屋さんがお店を閉めることになりました。建物も取り壊しかと残念・・・に思っていましたが 何日過ぎても取り壊す気配がないので 彩香ちゃんに「空き店舗」になったようだと伝えると「実は空き物件で出てないか調べてみたけれど見当たらない。」という答えが返ってきました。

建物は・・店舗は今後どうなるのか解らないままのある日 軽トラックが2台ほど店舗の脇に停まっていて 中で作業をはじめているのが見えました。
「あぁ ついに人手に渡ってしまったか・・。」と すっかり彩香ちゃんと一緒に夢を見てしまったせいかガッカリはしたものの 早くも今度はどんなお店ができるのかワクワクしてきました。

そうして 窓やドアの位置、壁の色は変わりましたが 三角形の建物はそのままの形を残して新しいお店が完成しました。

マスカット111010

お店の名前は「マスカット」さん すこし懐かしい味がする手造りのクッキー専門店さんです。
実は 以前葉山の別の場所で営業されていたのですが お店が閉店してしまい残念に思っていたのでオープン当日の朝 新しいお店から甘くて香ばしい香りが道いっぱいに広がっているのを嗅いだ時 とても嬉しくなりました。

仕事の帰りに 勢い良くお店のドアを開け「またクッキーが食べられるのが嬉しいです。」と店主さんに伝えると「ありがとうございます。」と笑って喜んでくださいました。お店の名刺を頂いて気づいたのですが なんと5分ほど歩いた近くには「カフェ マスカット」さんという パフェやワッフルなどのお菓子とお茶が飲めるお店を営業していたそうで そこでクッキーが買えていたようなんです・・・知りませんでした。 

彩香ちゃんには「先を越されちゃったのは残念だけど 同じように狙っている人がいたのは納得!」仕方がないと話し合い「次空いたら・・頑張って!!」なんてねと まだ夢を膨らませているところです。

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【2】 「 台風被害は火災保険で 」

こんにちは、設計の田中です。

先月の台風15号上陸の後、数人の友達やご近所さん、それから同居している親からまで、被害について相談の電話をもらいました。
話しをしてみますと、皆さん火災保険で台風被害の修繕費用が出ることを知りませんでした。
そんな事もありましたので、今日は火災保険について簡単にご説明したいと思います。

まず、契約をされている火災保険は、損害額いくらから保険金が支払われるのかを調べてみてください。
一般的に20万円からと言うものが多いようです。中には、特約でもっと安い損害額から支払われる保険もあるようです。また、家財保険が付いていた場合、家の損害額と家財の損害額を合わせて20万円以上であれば保険金は支払われたりします。

ここで注意をしたいのは、20万円と言うのが損害額だということです。
火災保険の申請をする為に見積の作成をします。その見積の内容は、処分費用だとか色々と含まれた修繕費用です。実は、修繕費用イコールが損害費用ではないのです。

例えば、今回の台風で僕の実家の屋根は、棟板金と呼ばれる三角屋根の一番上の金物が吹き飛ばされ雨漏れが起きました。
実家の場合、屋根が急勾配の為に家の四周と屋根の上までの大規模な足場を掛けないと修理が出来ません。しかし、保険金が支払われるのは、飛ばされてしまった棟板金と屋根材の損害額(減価償却後の時価)です。保険会社に過剰な足場だと査定されてしまうと、修理費用の全額が出ないことも考えられるそうです。

また、親戚の家では道路沿いの竹垣が倒れました。竹垣を処分した場合、査定で費用をどう判断されるか微妙なところだそうです。
あまり見積もり額が嵩んでしまうと、保険金の支払いを請求した場合の査定が厳しくなるそうです。
あくまで損害額は被害部分の減価償却後の時価という考え方なので、処分費は竹垣の価値とは関係ありません。こういう場合も全額支払われないケースも考えられるようです。しかし、一戸建ての家の場合は門や塀、カーポートなども対象になる事はありがたいことです。

友人の家では、僕の実家と同じく屋根の棟板金が飛ばされ、玄関ホールの天井が落ちてしまいました。火災保険では、台風を起因に起きてしまった雨漏れによる内装の被害も対象内です。こういう場合はよくあるケースのようで、見積金額が全額支払われることもあると聞きました。
因みに、単なる窓の閉め忘れによる被害では、保険の対象になりません。

保険金の請求手続きでは、写真と見積が必要になり、鑑定人や調査員による現場の調査もあります。
いつも見積の金額がそのまま支払われるとは限りませんが、厳しい査定を受けないような正直な見積を作成するのがコツと保険屋さんは言っていました。

と、ここまで保険金の請求について、ややこしく書いてきましたが、以外な点もあります。
たとえば、修理後の写真や検査は無く、保険金支払い後については干渉してきません。それどころか支払われた保険金を別のことに使っても良いとも言われています。これは、保険金が修理費用に対して支払われるのではなく、損害額に対して支払われているからだと言うことのようです。

台風被害は予定外な事だけに、とてもショックな事だと思います。ですが早めに保険会社と工務店などに相談してみてください。
手を掛け愛着を持たれた家以上のECOハウスは無いと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。
なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ トメ

「留め」と書きますので 何かを固定するんだな?と解りやすいですが はじめは固定する道具か何かと思いました。残念ながらそうではなくて 3回ほど部材の接合方法を紹介してきましたが 留めもその1つです。

窓枠や絵を入れる額縁の縦と横の材料の角が それぞれ斜め45度にカットされくっついているのをよく目にしていると思います。そのように接合する方法を留めと言うそうです。

どうして斜め45度にカットされているかというと 部材の切断面が見えないように綺麗に納める為だということです。

工場で生産されたプライウッドなどの材は 動きが少ない為 留めのような接合方法でも問題はありませんが 堅木でない無垢の材の場合 動きがでるのでこの方法では後々ズレが出て美しくなくなる場合があると言うことを 久保が教えてくれました。

松匠創美では 窓・玄関や各部屋の扉の開口枠など 別の接合方法で納めているということです。
次回は その接合法をご紹介します!

○留め

=小口を見せないで、45度に組む仕口。建具や開口部枠・額縁の角で、縦材と横材の納め方の方法。「建築専門用語/住宅編」より

=隅角部における部材接合法の一つ。それぞれの部材の木口が見えないような接合法。「建築用語辞典」より

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆
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mailmaga 2011/09/28

■ 台風が過ぎて

■ 第56号 ■

■□・・――――――――――――――――2011年09月28日

木の家を知る・建てる・暮らす

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□ 目次

【1】 こんな感じに過ごしています「 台風が過ぎて 」

【2】 「 埋蔵文化財包蔵地とは 」

【3】 家づくりのことば 「ツキツケ 」

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【1】 □こんな感じに過ごしてます・・・

こんにちは 田村です。

葉山に住んでいて「台風凄かったねぇ~。」と言う会話を あまりしたことがありませんでしたが 先週の台風には驚かされてしまいました。

久保もブログで紹介していますが 道には風で散らされた葉と折れた枝 それに混じって何処から飛んできたのかわからない家の部材などが落ちていたり デッキフェンスや樹木なども 強い風に押し倒されていたりと あまり目にした事のない光景があちらこちらで起こっていました。

さらに驚いたのが 庭の花や樹 今年流行りの緑のカーテン(ゴーヤ・朝顔)や野菜が 一晩で枯れてしまっているのを見た事です。

私の母は庭で植物や野菜を育て 花が綺麗に咲くことや収穫をとても楽しみに暮らしていますが たった一晩でその楽しみを奪われ落胆してしまいました(涙) 葉野菜が駄目になったので 三浦方面の農家に買い物をしに行ったら「台風でほとんどやられてしまったよ。」と農家のお母さんたちも悲しそうでした。

雨があんなに沢山降ったのに どうして枯れるなんてことになるのかと枯れ具合を観察したら 日に焼けたように葉が茶色く染まりカサカサした状態でした。「舐めてみるとしょっぱいよ。」と農家のお母さんが苦笑いしながら教えてくれたその原因は 海水が雨になって降ってきたことの「塩害」によるものでした。

塩害2

なんでも雨として降り続けていれば 塩は溜まらずに流れでるそうですが あの日は雨が降ったのは3~4時間ほどで その後の強い風が吹き続いた事で水分だけ飛ばされ 塩の浸透圧が強くなってしまったそうです。

自転車や車、エアコンの室外機などが 海から吹く塩風で錆びやすいと 葉山に住んでいる人達の間では日常の悩みの種ではありましたが 植物や野菜が枯れてしまうという経験は初めてのことでした。

そして台風から4日過ぎても ガソリンスタンドに洗車待ちをしている塩まみれの車の列が途切れない風景が続いたことも「台風凄かったねぇ~。」と言わずにはいられない出来事でした。

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【2】「 埋蔵文化財包蔵地とは 」

こんにちは設計の田中です。

久保のブログでも紹介がありましたが、先日、埋蔵文化財包蔵地に指定された敷地の工事が着工しました。

市の教育委員会による立会いの下、掘削工事を行ったのですが、もし、住居跡などが出てきたら大幅な予定変更になるところでした。今日は、その埋蔵文化財について簡単にご紹介したいと思います。

たいてい都市部の敷地は、防火地域や商業地域など様々な地域、地区が都市計画法によって指定されています。建ペイ率、容積率、高さの制限、防火規定の内容は、この地域、地区によって変わってきます。埋蔵文化財包蔵地とは、これら都市計画法とは別に、文化財保護法によって指定された地域で、遺跡や遺物などが地面の下に埋まっている可能性が高い場所が指定されています。

この地域に指定されていると、工事で地面を掘った際に遺跡や遺物を破壊してしまわないように、手続きと工事立会い調査が必要になります。法律では、遺跡が出てきた際に自らが勝手に発掘調査をすることを禁じ、また遺跡への対応をまったくしないで工事や開発を進める事も禁じています。

工事の立会い調査は、少しの深さでも地面を掘るのであれば実施されます。工事の初日に教育委員会の人の監視の下で慎重な掘削作業を行い、それらしい物が出てきたら一旦作業止め調査します。問題なければ再開し、所定の深さまで掘っても何も出てこなければ終了になります。

もし50センチ以上地面を掘る様な工事の場合は、工事着工の前に2mx3mほどの範囲で教育委員会が試掘を行います。大きな重機で大切な遺跡を傷つけない様にするためです。

もし遺跡が出てきてしまった場合は、その後の工事は中断して本調査の段取りに入ります。本調査は予約だけで数ヶ月待ち、調査期間は遺跡の状況で様々です。また、本調査に掛かる費用は市町村によって異なります。全額を市町村が負担する場合もあれば、事業主(施主)が全額負担しなくてはならない場合もあります。

埋蔵文化財包蔵地に指定されている地域は、深く掘れば掘るほど遺跡が出てくる可能性が高くなります。地盤が軟弱だった場合には、重い建物を建築するには地盤改良が必要になる場合があります。その場合には遺跡に当たってしまう可能性が高くなるなど、デメリットはあるのですが、メリットもあります。

例えば、先日の立会い調査の時は室町時代くらいの地層から素焼きの食器の破片が出てきました。これは、この辺りに暮らしが営まれていたことを示すもので、住居跡そのものが出てきた訳ではないとのことでした。という事で、結果は、本調査の必要無しと判断され、工事は予定を変更することなく、進めることが出来ることになりました。

今回のように、家を建てるにあたって大きな影響も無く、昔の人が生活の場に選んだ歴史ある地域に暮らせるという事はひとつのメリットではないかと思います。宮城県の復興計画で高台に暮らすか否かで話題になったような昔の人の知恵が、きっと隠されていると信じています。

土地選びはとても大変な作業だと思いますが、施主が選ばれた土地の目に見えにくいメリットにも目を向けて行きたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 □家づくりのことば・・

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ツキツケ

前回紹介した 目透かしや小間返しという施工方法は 部材をつなぎ合わせる際に隙間を設ける施工をしますが その逆で 接合部分に隙間をあけず合せることを「突き付け」と言うのだそうです。

目透かしのように隙間をもうけることで木材などの微妙な厚みや動きのズレを避けれない分 節などの少ない筋のいい材料(往々にして高価である場合が多い)を選ぶことが重要で さらに 見えない部分に添え板や金物などを補強するなどの工夫を必要とするため 手間も費用もかかるそうです。

「木は動く」と知らなかった頃は 隙間なく合せることがあたり前のように思っていたのですが ピッタリとつなぎ合わせることが難しいのではなくて 維持をさせることが重要で技術が必要なのだと 久保が教えてくれてからは 予算なども含めたそれぞれのプランで施工方法を使い分け 家が建っていくのだなぁと改めて思い感心してしまいました。

○突き付け=部材の接合法の一つ。部材端部を切断しただけの状態で突き合せて接合する。「建築用語辞典」岩波書店より

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい

有限会社 松匠創美

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