

松匠創美では、住み継ぐ家を建てるために素材の一つ一つを大切に選んでいます。
その家に住む人が心地よく、使い込むと愛着がわき、地球にも負担を掛けない、
そんな素材を、私たちは”良質な素材”と呼んでいます。
ここでは、その良質な素材を下記の4つのジャンルに分けてご紹介いたします。
無垢の木には、私たちを守ってくれる優しさがあります。手や足が触れたときのぬくもりや、あたりのやわらかさは云うまでもなく、吸湿性は過乾燥やジメジメ感を和らげ、断熱性は暑さ寒さを緩和し、弾力性で骨組みとして粘って耐え、耐火性は燃えても炭化しそれ以上燃え進まないなどの性能を持ち、それでいて加工もしやすく、リサイクルや廃棄するときに環境負荷が低いなど素晴らしい能力を備えています。
これが”無垢の木は住まいをつくるために最適の素材だ”と、私たちがお薦めしている理由です。
中には日常生活の上での傷やお手入れを心配される方もいらっしゃいますが、無垢の木は硬いものがぶつかって凹んだとしても、蒸しタオルを当てておくと戻る性質があり、お手入れも固く絞った雑巾で水拭きをして、時々オイルを塗る程度で十分です。必要以上に神経質になる必要はなく、おおらかな心で使っていただくと、時とともに色づいたり、キズが重なることにより、私たち人と同じように味わい深いものに変化していく良質な素材です。
無垢の木の表情とお勧めの理由 (※画像をクリックいただくと説明が表示されます。)
![]() |
住宅から箸まで、わが国で最もたくさん使われ、育てられている木です。木の表面はやや粗いのですが、木目がよく通り、特有の香りがあります。脂気(ヤニケ)が少ない上に軟く、やや軽いので比較的狂いは少なく、加工がしやすいという特徴があります。松匠創美では構造材をはじめ階段材、床材、家具造作材など、いろいろな部分で“すぎ”をお薦めしています。
“すぎ”の柱や梁は沢山の湿気を取り込み、吐き出すので、室内の湿度を快適な状態に引き寄せます。また、床板に使用すると軟らかいので足腰にやさしく、うっかりうたた寝をしてしまっても体が痛くなることもありません。
また、戦後植林された“すぎ”が、かなり豊かに成長しているので、比較的使いやすい価格です。水に当たると黒く変色し、耐水性にはやや劣りますが、抗菌性はあります。
■スギ科の常緑針葉樹で日本特産の樹種
![]() |
木目の色が丸太の中央部分と皮に近い部分で違う特徴があり、丸太の中心部分の心材は淡い黄褐色~淡い赤色で、皮に近い部分の辺材は淡い黄白色をしています。
木目は素直で、緻密、独特ないい香りと光沢を持っています。また、弾力性・粘り強さに富み、耐久性が大きいので、松匠創美では構造材の全てを支える土台にお薦めしています。
高級材のイメージがありますが、実は節の有るものを使用すると比較的使いやすい価格帯になり、「節があっても強度的に問題がないのであれば、“ひのき”を使いたい」とおっしゃる方も増えています。
また、変形も(狂い)少なくやや軽軟で加工性もよいので造作材、建具材、家具材などにも適しています。
■ヒノキ科の常緑針葉樹。分布は本州(福島、関東以西)、四国、九州に至ります。
![]() |
なじみの深い松の木は、年中葉をつけているように思いますが、実は日本の松類の中で“からまつ”だけが落葉します。日本の特産種で、新緑、黄葉どちらも美しく、高原の風景を彩ります。上高地の黄葉はとても美しく、落ち葉の絨毯を囲う黄色いトンネルの中を歩くのはとても素敵な体験です。また、木材は黄色がかった白色で、丸太の中心部は黄褐色、境目がくっきり分かれているのが特徴です。針葉樹の中では重硬で、木目が美しく、時と共にきれいな飴色に変化することもあって、松匠創美では床材や羽目板などの仕上げ材に“からまつ”をお薦めしています。ねじれや反り、割れ、樹脂分が多いこともあり、ヤニが生じやすい点は有りますが、湿気に対する対抗性は強いです。
■マツ科の落葉針葉樹。天然分布は、本州中部から北部に至ります。
![]() “からまつ”の黄葉 |
![]() 経年変化の様子(約4年) |
![]() |
“ひば”と言えば、天然林に育っている高齢樹である「青森ひば」が有名です。材は淡黄色で軽軟です。水分や湿気に強く、劣化しにくいので、松匠創美では浴室や洗面脱衣室などの湿度の高い部屋の壁や天井の羽目板などの仕上げ材にお薦めしています。特に浴室は“ひば”の良い香りに包まれてとても気持ちよく、お掃除も楽しくなります。また、抗菌作用に優れているヒノキチオールという精油分が、本来の名前の由来である“ひのき”より多く含まれています。
■ヒノキ科の常緑針葉樹。 北海道南部から本州、四国、九州に自生しています。
![]() |
かつては、柱、土台、造作材などに全て“つが”を用いて建てたものは「つが普請」と呼ばれ、重宝がられました。関西以西では「ひのき普請」より高級とされてきました。木の表面はやや粗いですが、木目は真直ぐで大きな節も少なく光沢があり、きれいに納まるため、松匠創美では比較的小さな断面の窓やドアの枠や巾木などの造作材にお薦めしています。加工をするのにやや難がある上、あばれ易く、脂条(ヤニスジ)も出やすいのですが、針葉樹の中では重硬で耐久性に優れています。
■マツ科常緑針葉樹。天然分布は本州南部から四国、九州を経て屋久島に至ります。
![]() |
木目はやや緻密で、仕上げ面には絹目の美しい光沢が現れます。軽くて軟らかいのですが意外に強度が高く、収縮も小さく、弾力性もあり、乾燥・加工性もよいので、松匠創美では建具材などにお薦めしています。建具は可動させて使用するものなので、建付けが悪くなると不具合が生じやすいため、木を厳選する必要があります。その点、スプルスは比較的変化の少ない木ですので建具材として適しています。松科特有の脂もほとんど無く、無味無臭の良材です。
■マツ科の針葉樹。アラスカでは最も主要な樹種であり、オレゴン州、ワシントン州で大量に生産されている北洋産材。
![]() |
丸太の外側の辺材は白色で巾が狭く、中央部分の心材は赤褐色で、製材後にさらに褐色化が進みます。質感(肌目)はやや粗く、木目(木理)は直通で特有の芳香があります。軽軟で強度はやや低いのですが、加工性がよく、表面の仕上がりも良好で、朽ちにくいため、松匠創美では、内外装の羽目板など仕上げ材にお薦めをしています。無塗装のまま屋外で使用の場合には、紫外線によってシルバーグレーへと変化し、その自然がつくり出す天然色ならではの美しさが人気で、経年変化で色が変わるのを楽しみにしているファンも多くいます。
■ヒノキ科の針葉樹。北米産材。
![]() 経年変化の様子(約6年) |
![]() |
あまり馴染みのない名前の木ですが、マレーシアやインドネシアなどの南洋から輸入されます。この木は幹が太いので、製材するときに反りや、割れ、ねじれが出にくいように切り分ける事ができます。耐久材として非常に強度に優れシロアリや菌類に強いので、松匠創美では外構のウッドデッキ材などにお薦めをしています。屋外で使用した場合は平均寿命15年以上と言われていますので、防腐処理をしないで使うと、人や動物にも安心です。
■フタバガキ科の広葉樹。南洋産材。
一般的に壁の仕上げは、大きな面積を占めます。そのため、壁を何で仕上げるかは、建物内外のイメージを決定するのにかなり影響します。
松匠創美では、歴史的にも信頼性の高い左官仕上げをおすすめします。
![]() |
日本のお城やお寺の外壁、内壁で見ることが多い漆喰。
これらの建物で古来より漆喰壁が採用されてきたのには理由があります。
それは漆喰の特徴である、強いアルカリ性です。施工時には取扱いに注意が必要ですが、施工後も続くその強いアルカリ性により、高い防カビ性と優れた調湿性で建物や室内空間を良好に保ちます。また、何本もの鏝(コテ)を使い分け塗り、磨きあげる平滑な仕上がりは職人の腕の見せどころです。
![]() スーパー白州 そとん壁 |
![]() ビオセラ |
「シラス」とは、食卓に上がる「しらす」ではなく「白砂」のことで、シラス台地、九州南部のカルデラ噴火により火砕流となって流れ出た、火山噴出物です。
シラスの特徴は、その粒子がやや大きいことです。そのことで仕上げ面に適度な凹凸が生まれ、光を反射し、豊かな表情を見せます。また、機能面では湿気を吸収した後に放出する能力が高く、壁体に水分をため込んでしまうこともなく安心です。
汚れが付着しにくく、美しい外観を長く保てます。
なにより25年メンテナンスフリーは魅力的です。
塗り厚が5.0㎜なので調湿、消臭効果が高く、一回塗り仕上げで、工期が短く、施工費も比較的安価なことが魅力です。
![]() |
壁紙の中には天然の紙や布でできているものがあります。
いわゆるビニールクロスとは違い、ナチュラルな色や質感が魅力です。
自然のものは素材感があり、色、柄が豊富ですので、個性に合った空間作りや、子供の成長、生活スタイルの変化に合わせて貼り替えを楽しむことが出来ます。
機能的にも、ゆるやかに呼吸のできる良質な素材です。
ゲットウ(月桃)とはショウガ科の多年草で右の写真のようなかわいいお花を咲かせます。成長が早く、一度収穫しても約1年で元の2m程にまでに戻る強い再生力を持っています。
また、強い繊維も持っているので、和紙にすると強度が出ます。
さらに、この和紙は通気性の高い呼吸する素材なのでビニールクロスのように木材などの呼吸を妨げず、おすすめです。
パルプやポリエステル、キュプラ、レーヨンなどの化学繊維、麻などの天然素材で織った布クロスは、その素材によって豊かな表情があり、織物ならではの質感が特徴です。飽きの来ないところが魅力です。
白い紙にお好きな色の塗料を塗り重ねる事が出来る壁紙です。もちろん、はじめは白い紙のままでも大丈夫。自然素材の持つ通気性や透湿性に優れ、結露やカビの発生を抑える機能もあります。メンテナンスやリフォームは、そのまま塗り重ねるだけです。7~8回は再塗装が可能なので、長期間にわたり張り替える事なく使用できます。
そのため、従来のビニール壁紙のように改装時の張り替えによるゴミの発生が無く、廃棄物の減量に貢献することも、おすすめのポイントです。
木の呼吸を妨げずに、汚れや劣化から保護し、潤いや艶を与えるものを使用しています。
塗料の中でも天然の桐や蜜ロウから抽出し出来たものは、人体にも悪影響を与えることの少ない良質な素材です。
![]() |
シナ桐の種子から抽出した植物油をベースにした塗料で、表面に呼吸ができない膜を張る塗料と違い、素材に浸透して保護します。木の呼吸を妨げず、木の持つ表情をそのままに、やさしく保護する塗料です。もちろん塗膜がはがれたりすることもありません。また、誰にでも扱いやすいので、無垢の木のメンテナンスには最適です。
蜜ロウとはミツバチが巣を作るときに体内から分泌したロウのことです。そのロウと純正エゴマ油で作られた塗料で、屋内の木材専用ワックスとしては有名です。浸透性があり、表面にも皮膜をつくるので、木のつや出しだけでなく、防水、防汚効果にも優れています。重ね塗りの必要がないので作業効率が良く、塗りムラもでません。自分たちの手で塗る無垢の木のメンテナンス用ワックスとしてお奨めしています。
![]() |
北欧のキコリたちの間で代々伝えられてきた屋外用木材防護保持剤です。一般的な塗膜をつくるタイプでは、塗膜が切れてきたら、再塗装が必要となりますが、ウッドロングエコは、木の表面を酸化させる事で、腐朽菌の進入を防ぐタイプの木材保護剤です。塗りなおす必要はありません。自然な色の変化も魅力です。