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松匠創美ブログ

‘まち並みと建築のこと’ カテゴリーのアーカイブ

2018/03/19

森も少子高齢化

今月最初の日曜日に出掛けた、地域活性化フォーラム

「森林が支える、いのちと暮らし」が行われましたは、

東京農業大学世田谷キャンパス内の横井講堂でした。

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この横井講堂は、2013年11月に竣工したアカデミアセンター

地下1階にあります。

講演会の中で、東京農業大学地域環境科学部教授の

宮林茂幸先生がこの講堂のご自慢を話されていましたので、

今日は、この時のお話をご紹介したいと思います。

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先ずは、地下2階地上9階建てのビルですが、

庇を深く出し日差しをコントロールできるようにしたとのこと。

確かに特徴的な外観をしています。

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ホワイエの壁は、地層を表現しているとのこと。

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斜めから見ますと立体的に塗り上げているのがわかります。

相当な手間暇がかかっているものと想像致します。

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ホールの内部には歌舞伎座と同じ、丹沢のヒノキ柱が

72本使われており、すべて無垢材とのこと。

あまりの美しさに思わず撫でさせていただきました。

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そして、宮林先生のお話で印象に残ったのは、

森林も少子高齢化しており、薪として使っていた時は、

20年くらいで伐採していたけれど、今では、

森林面積は変わっていないのに木々は太りメタボ状態で

18億立方メートルから49億立方メートルへと増え、

循環は滞り、高齢化した山では新たな植林が行われず、

将来的には、森が失われる可能性も考えられるとのこと。

森が死ねば、海も死にます。

山を守ることで、都市に住む人々の命を守ることになる。

木を使い切ることの大切さを忘れずに

家づくりを行っていきたいものです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2018/03/14

新旧鎌倉の建物

今日の午後は、鎌倉へ打合せに出かけました。

混雑を予想し早めに出ましたので、少し寄り道。

その道中で見つけた新旧鎌倉の建物について。

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由比ガ浜通りに建っていた木製サイディングの建物は、

FOR RENTの看板が立っていましたので、

店舗のような造りに見えましたが、詳しくは分かりませんでした。

ナチュラルな素材をスタイリッシュに使用した、

今日的建物です。

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続きましては、路地の先に見つけた平屋の建物。

あまりに理想的な佇まいをしていましたので、

思わず立ち止まり撮影しました。

ザ・昭和な建物。生垣や外構も完璧です。

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最後は、海蔵寺。

応永元年(1394年)建立の臨済宗建長寺派のお寺です。

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今日のぽかぽか陽気で花々もみんな笑顔に見えました。

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境内には、藁ぶき屋根の建物もありました。

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本堂は板金による反り屋根にむくり屋根がとりついた

荘厳な日本建築らしい姿の建物でした。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

2017/08/24

木造建築物の防耐火設計/所沢市民体育館

今日は少し時間が空いてしまいましたが、

7月に木造建築物の防耐火設計について学ぶ講習会で

最後に見学をした所沢市民体育館のご紹介です。

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緩やかな美しい曲線が印象的な体育館の設計は、

鎌倉の旧神奈川県立近代美術館の設計を手掛けらえれた

板倉準三さんが創設した板倉建築研究所によるものです。

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前面道路には圧倒されるような美しいケヤキ並木があり、

この並木を生かし、その自然のイメージを

体育館の内部へ取り込みたいとの思いから、

無垢の木材を使った大規模構造に取組むことになったそうです。

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基本構造はRCですので、柱や壁はコンクリート製です。

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各ディテールへの心配りが随所にみられ、

建築全体の美しさを造り上げていることがわかります。

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屋根は秩父地方のスギを無垢材で使用した構造です。

鉄骨と役割分担をし、これだけの大空間を支えています。

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体育館の屋根に無垢の木材を使用することが出来たのは、

木材に着火しない性能設計によります。

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それは、火源と木材を必要な距離離すことで、

火災時に木材に着火しないようにするということです。

沢山の人が集まる空間ですので、大切な性能です。

今回の見学会で、拝見させていただいた4件は、

各々が違うタイプの防耐火設計をしていましたので、

タイプによる見え方の違いなど、大変勉強になりました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2017/07/25

木造建築物の防耐火設計/東部地域振興ふれあい拠点施設

先週末は、木造建築物の防耐火設計について学ぶ講習会で

防火木造建築の見学に埼玉県まで行って来ました。

見学した建物は4棟、今日は最初に見学をしました

春日部の『東部地域振興ふれあい拠点施設』のご紹介です。

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一見、木造建築と言われても本当?と思うような外観の

この建物、地上6階建ての上層2層が木造です。

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開口部が、ガラスと耐力要素である木質パネルで出来ており、

木造を感じさえてくれる意匠になっていますが、

柱梁などの木質構造部分はすべて耐火ボードで覆われ、

目で見て感じることはできません。

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ただ、体感としましては、木造の床の階は、

歩くと足触りの違いで、それを感じることが出来ました。

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建築されたのが、2010年8月~2011年9月で、

「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」

が施行される以前に計画が採択されていたこともあり、

まだまだ、ビルを木造で造るということの珍しさと

一見木造と分からない仕上がりになっていることから、

写真のように実寸大模型が展示されていてるホールがあり、

木質部分を見ることが出来るようになっていました。

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こうした取り組みを重ねることで、木質構造への

社会の理解が進んで来ていることが判るような

そんな建物でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2017/05/24

明治期の建物を現調

今日の午前中は、明治期に建てられたという建物の

現調でした。とてもしっかりと造られており、

まだまだ十分な耐力を持った建物です。

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窓は1本のレールの上に、左に雨戸、中央にガラス戸、

右に網戸と並んでおり、戸締りをするときは雨戸を

光を取り入れる際はガラス戸、暑い季節は網戸を

その時々でスライドさせるだけです。

とてもシンプルな造りは、新鮮に写ります。

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細部まで、神経が行き届いた仕事に惚れ惚れしたり、

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工夫を凝らした造りに感嘆したり、

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なるべくこの建物を損ねないように手を加える方法を

考えたいと思います。

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最後は、ご近所で始まった古家の解体工事です。

手刻みの骨組みが解体され横たわっているのを見た

棟梁松田は、手刻みならではの手のかかる仕口を見て

あれ、大変なんだよなぁ・・・とつぶやいていました。

残る家、壊される家、悲喜こもごもございます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2017/04/08

シバザクラ

昨日の夜は、講演会を聴きに行っており、

伺ったお話しで頭の中が忙しくなってしまいまして、

更新が本日、土曜日になってしまいました。

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その講演会が行われるビルへと向かう途中、

東京タワーが足元近くまで見えましたので

思わず、写真を撮ってしまいました。

富士山が裾野の方まで見えた時と

似た反応のような気がします。

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会場のビルへ到着しますとお庭には、

シバザクラが一面に植え込まれているのが見えました。

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エントランスホールへ回りますと、

斜面一面に植え込まれたシバザクラが、

エントランスホールのピカピカの床に写り込み、

倍増したシバザクラが、視界一杯に飛び込んできます。

ミニマムな空間とのコントラストがきれいです。

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生けられていたお花もシバザクラに合わせて

ピンク系でまとめられていて、とても素敵でした。

講演会の内容もとてもいい気付きがありました。

今後に生かしていきたいと思います。

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生憎のお天気の週末ですが、桜は見ごろを迎えています。

どうぞ、良い週末をお過ごしください。

2016/12/20

ハルニレテラス/軽井沢

数回に分けてご紹介をしてきました軽井沢のことも

今日で最後となりました。最終回はハルニレです。

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ハルニレとは、ニレ科の落葉高木のことで、

北海道ではハルニレの巨木が多いことからか

「アイヌの神話ではこの木は女神となって、

人間の子を生みました。」と言われていることが、

セゾン美術館のお庭のハルニレの樹に記されていました。

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そして、千葉が撮影したハルニレの樹が家族写真のようで

とても素敵だったので、お借りしてご紹介です。

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落葉後の枝ぶりもとても美しい樹です。

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そして、軽井沢のハルニレと言えば、

現在ではこちらのハルニレテラスです。

出掛けましたのはまだ11月でしたが、

すっかりクリスマスの雰囲気でツリーがきれいでした。

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旅の最後にちょっとだけ観光気分を味わいながら

お土産を買って帰路につきました。

日帰りでしたが、いい建物を沢山見て、充実の旅になりました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2016/12/19

旧朝吹山荘 『睡鳩荘 』/軽井沢

今日は、少し前に軽井沢へ出掛けた際に立ち寄りました

軽井沢タリアセン内の塩沢湖畔に建つW・M・ヴォリーズ設計の

旧朝吹山荘 『 睡鳩荘(すいきゅうそう)』をご紹介いたします。

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ヴォリーズ設計のこの建物は、昭和6年、

6000坪の土地に建てられた朝吹家の別荘です。

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平成20年に軽井沢タリアセン内へ移築されました。

湖畔に建つその景色は、とても美しいものでした。

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外観から手の込んだ仕事がされている建物です。

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内部も大変細かいところまでこだわりの見える

上質な仕上がりの空間です。

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2階には、寝室が4部屋あり、どの部屋の窓からも

魅力的な景色を眺めることが出来ます。

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第1回「軽井沢緑の景観」特別賞を受賞しているとのこと

頷けます。

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機能的な工夫も見られます。2階の床下全面には、

遮音のためにオガクズが敷き詰められています。

その様子が一部見えるようになっています。

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帰るころには建物に明かりが灯り、とても築85年の建物

とは思えないくらいにキラキラと輝いていました。

軽井沢の話も回を重ねまして、次回が最終回になります。

なんとか今年中に完結させたいと思っております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2016/12/09

ペイネ美術館(夏の家)/軽井沢

今日は昨日に引き続き、先日出掛けた軽井沢で

立ち寄りましたペイネ美術館のご紹介です。

この美術館、建築家アントニン・レーモンドさんが、

昭和8年にご自身の別荘兼アトリエとして建てられた

「軽井沢・夏の家」を1986年7月に塩沢湖のほとりへ

移築復元したものです。

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元々、夏の家と言うことで、大きな窓が沢山あり

開放的な造りの建物なのですが、

現在は美術館ということで、塞いで使用しているため

本来の建物の居住性を感じることは難しいです。

1室のみ窓が開かれていて、

少しだけ当時の雰囲気を感じることが出来ます。

ただ、現在の使用状況にあまり愛が感じられず、

ちょっと寂しい感じがしてしまいました。

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一方、美術館としましては、かわいい恋人たちを描く

フランス人画家 レイモン・ペイネさんの原画やリトグラフ、

愛用の画材などが多数展示されています。

これまで、ほとんど興味を向けたことのなかった画家ですが、

実際に作品を拝見しまして、流石は愛の国の方です。

とてもロマンチックではありますが、子供向けでなく

あくまでも大人の作品であるということを知りました。

開館30周年を記念して展示されていた原画作品は

特に素晴らしく、詩的な作品に感動しました。

建物を拝見しに行ったのですが、

ペイネさんの素晴らしさも知ることが出来良かったです。

師走の週末、どうぞ有意義にお過ごし下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2016/12/08

好日山荘/軽井沢

今日は先日、見学ツアーに参加するために

出掛けました軽井沢で偶然に発見しました

斎藤裕さん設計による『好日山荘』をご紹介致します。

実は『好日山荘』、目的地へ向かう途中で

田中が見つけてくれました。

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曲面が組み合わされた赤い屋根が異彩を放つ建物です。

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見る角度によってさまざまな表情を見せる

複雑な形をしたこの建物を本の中で斎藤裕さんは、

「次々と連続していく空間構成」と仰っていました。

今でこそ、バブル的という言い方もできますが・・・

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建築ではファサードを意識して設計されることが一般的ですが、

この建物はご自身、正面のない建築物と仰っている通り、

彫刻作品的思考で計画されています。

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切り取られた森の姿も特徴的です。

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こちらの≪現代の建築家≫斎藤裕では、

表紙を飾っている作品です。

外からだけでも見ることが出来て、良かったです。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。